IoT, Silicon Valley, Startup, Technology

英語記事はこちらから:
Origin Wireless brought peace of mind to our home – secured by HEX Home
http://mosh-in-silicon-valley.tech/origin-wireless-hex-home/

アメリカに住んでてホームセキュリティが何故大切か、というのはある意味自明だと思うんですよね。日本と比べると総じて治安が良くないし、賃貸の家はドアの鍵が下記の写真の通り、簡易だったりするんですよね…

この国、この治安状況において、シングルロック・・・
賃貸の家だと、契約上、こういう設備を変えるのは簡単じゃなかったりしますし、変えたら変えたで退去する時に「原状復帰しろ」となるんです。

ということ、我が家に導入するのがオリジンワイヤレス社の新セキュリティ商品 “HEX HOME” です。

これが郵送されてきた外包です。
箱の中身
さらにその中身
マニュアルに記載の通り、アップストアからアプリをダウンロードします
セキュリティの実現のために、「第六感」を使いますと。
アカウントの作成が完了しました。

親機「コマンド」の設定を行います。
親機の裏のQRコードをスマホのカメラで読み取るだけです。
親機に名前を付けます。いとおしい。
いよいよ親機の電源を入れますね。
無線を使ってセンシングしますので(=第六感)、親機と子機の置き場所は重要な要素です。
うちには色々ガジェットがあり、Amazonの監視カメラ「Blink」なんかもあり、電源周りがビジーですが、、設置としてこれが最大限キレイにまとめたつもりです。
親機の場所は玄関とし、うちの中で言うと家の真ん中となります。

そして親機をWi-Fiにつなげます。
これにより、リモートなどでスマホアプリから操作をしたり、クラウドを通じて状況の監視をしたり出来ることになります。

一度、仮のWi-Fiネットワークにスマホをセットアップのためにつなげます。
よくあるパターンですね。
親機のWi-Fi接続が完了しました。

次に子機”Hex Sense”の接続ですね。3台が梱包されています。

同じパターンなので、慣れたものです。
子機が3台ありますので、こちらも名前をそれぞれに付けます。
また、ガジェットが多い部屋でありますが、差込口が残っておりました。
子機の接続は簡単です。
ここまで来ますと、親機・子機のペアが一組完成しますので、「システム」としての構成を完了させます。
ファームウェアをしっかり最新のものにアップグレードしまして
試しに、体を動かしてテストしてみます。
動きを検知しますと、子機のライトの色が変化し、検知したということを知らせてくれます。
これ、実用的に非常に重要です。
この手のセキュリティIoT機器で、警報・アラートの誤報が鳴りすぎると、面倒くさくなって、すぐにオフにしてしまい、何のために買ったのかわからなくなってしまいます。
このHEX HOMEの場合には検知に関する「感度」を調整することが出来ますので、ペットが動いたくらいじゃ検知しない、というようなことが可能です。
そして、まったく同じ順序でもう2つ子機を設定します。(詳細は割愛します)
完成!
これが、セットアップが完了した後のアプリのホームスクリーンです。

ここまでセットアップしましたら、HEX HOMEが何かの動きを検知した時に警報・アラートをあげることが出来ます。
音量なども変更可能ですが、デフォルトでかなり大きい音が出ますので、泥棒が入ったら驚くこと間違いないでしょう。

そして、検知モードも複数から選択することが出来ます。(外出中、など)
もちろん、時系列的にどのようなイベントがあったのかも確認できます。
通知の頻度も設定することが出来ます。
家にたまたま家族が早く帰ってきちゃって、通知が連続で来る、というようなユースケースも考えられますからね。
子機のLEDの明るさや音量などもきめ細かく設定できます。

ただ、家の外に出て動いてみたらどうなるんでしょう?
例えば今のアメリカの家では、毎週一回庭師の人が来てくれて庭で作業してくれますが、そんな時に会社のオフィスでずっと警報・通知を受け取りたくはありません。

庭で変な人みたいに動き回ってみますが…
子機は、家の外での私の動きを検知していません(正しい動作)
非常に賢いです。
ただし、もちろん家の中の動きは検知しています。
センシング技術として極めて優れていますし、アプリのUI/UXとしても優秀です。

ただ、ちょっと待て。ベッドルームで南下が動いている。
泥棒?!

うちの猫が仕事椅子に登っていただけでした。

このHEX HOME、センサーとシステム全体として、この小さな猫の動きまで完治できるほどの精度でありました。

アメリカに住む、というのは、日本人からするとこういう不安感がどうしても拭えないものですが、これだけの精度があれば、セキュリティーとしては申し分なく、とても安心です。

個人的に、ご近所アプリである Nextdoor や近所のセキュリティインシデントを報告し合う Neighbors アプリを使っていまして、比較的安全と言われるこのシリコンバレー・ベイエリアでも、結構空き巣などがあることは把握していますので。



ただ、むやみやたらにそのような事態を恐れるのではなく、プロアクティブに手を打っていくのが、自分の家族(猫ちゃん含め)を守ることにつながると信じています。

Healthcare, Technology

自分の髪は自分で守る→但し処方箋が必要…→オンライン処方診療出来る!

ハゲ治療にはミノキシジルが欠かせませんが、アメリカでは内服薬についてはFDAの規制により処方箋必要なんですよ。


但し、一番下に書きましたが、「かかりつけ医」に診てもらうまでに数ヶ月かかったりするので、どうしたもんかな…と悩み始めたら、また髪が抜けてきた!

悩んでないで、Google先生に聞いてみたら、オンラインでリモート診療出来て、そこで処方箋出せると! 

早速試してみた。

(さらに、その先生がかかりつけ医にもなってくれることも判明。アメリカすごい。)

plushcare.com

げ、月額$15か。要注意。

下記の通り診療のアポは取れましたので、リモート面談の為のアプリを入れましょう。

診療の前にアプリで色々聞かれます。
面談で一から答えるよりはよっぽど効率的。

Joining the call

諸入力が終わったので、オンライン診断にいよいよ入ります

先生がお越しになられました。お顔はプライバシーの関係で白抜きにしています。

オンライン薬局との連携が少々トリッキーで少し時間を要しましたが、今回は日本で摂取していた薬ということもあり、質問はごくごく簡単で、10分くらいで会話は完了。
さらにオンライン薬局に、患者としての私の希望する薬のオーダーも入れてくれました。
(ここは恐らくPlushCareの方にキックバックがあると思料)


完了。医者に実際に行くより、全然簡単だし、楽。

最後に、予期しなかったのが、「この先生を『かかりつけのお医者さん』(primary care physician) にしますか?」という質問。

場所によると思いますが、少なくともカリフォルニアのベイエリアでは医者はめちゃくちゃ混んでいて、①かかりつけ医じゃないとそもそも診てくれない (本当に緊急で診て欲しい時は緊急医に駆け込む必要あり) ②かかりつけのお医者さんになってもらうのに数ヶ月かかる! という状況で、良いことじゃないとは分かっていたものの、ハゲ以外の持病も無いのでかかりつけ医が今までなかったので、これは超助かります!


いやはや、本当にアメリカのITサービスの進化(最近これをDXと言いますが、本質的には以前からITとかICTとかと言っていたのとまったく同じだと理解しています)は素晴らしい。


一つには、スタートアップ含めたソフトウェア企業がしのぎを削って、開発ツール、テストツール、連携用API、クラウド基盤、コラボツールなどなどが充実してきたこと、価格も安いものも沢山あること、
もう一つには①企業の中にちゃんと情シスとしてエンジニアを一定程度抱えている ②足りない時は業務委託者(=contractors)が市場に沢山いる(=良い報酬が貰えるので、日本のように一段低くみられることも無い。アメリカは「その人がやりたいようにやればいい」という価値観が浸透している、これいいことです) ③そんなに多くないけどIBM、アクセンチュアみたいなSI企業もあるはある という三段構えにより質のいいITシステムが構築できる体制がある【これ重要】こと。

また、日本と異なり、ガラケーを使っている人が極端に少なく、スマホ中心にサービスを開発すればいいこと(私もオジサンなので、PCの方が好きな世代ですが、今回はスマホで全然苦は無かったです)

なんかがありますね。
日本でコロナ関係などで超低品質なアプリや、開発丸投げに伴う責任のなすりつけ合いに悩んでいる状況を見ると、頭痛で頭髪が抜けそうです。。

IoT, Silicon Valley, Startup, Technology

Why security is needed in the US homes is sort of obvious. Compared to Japan, it is less safe in general, but in addition, some leased home are not very secure in front door lock as you can see in my house..

Single lock…
When living in a leased home, it is not easy to change facility as you are obliged to return it to original condition!

Thus, introducing Origin Wireless’s new security product “HEX HOME

Box I received from Origin Wireless
Inside the box
Inside the boxes
Downloading the associated app as instructed in the manual enclosed in the box
Scanning the “parent” device called Command with a smartphone camera
Lets’ check the Device Placement Tips so that we can get the most out of this
Yes, I have to admit I’ve got a lot of stuff in my home..
This is the best I can do at the entrance here (=middle of home structually)
Finishing the set up of the main device, Command

Moving on to the child devices “Hex Sense”

Okay, I have to admit I’ve got a lot of gadget. But there was a last outlet for Hex Sense!
Shining beautifully.
This easy.
PE time!
It’s a bit hard to tell in this picture (as a result of color correction of iPhone camera?) but the LED light turned to yellow for sure showing that it is sensing motion of me.
You will fed up with too many alerts. I can tell this since I am using a lot of IoT devices in my home. With HEX, you can adjust sensitivity level so that you can neglect moves of your pets etc.
Not related to HEX, but it is nice that Xfinity Home detects “unassigned device” was connected to home network automatically. As those devices are installed by me intentionally, I can assign them in my home network to show I recognize them legitimately.
And I could add two more devices very easily with the exactly same procedure shown above.
Home screen of the app.

You can fire off the siren if you detect undesirable movement of potential theft in your home. Sound level is configurable, but the default setting is quite noisy enough to scare off intruders.

And you can change mode of detection to enhance caution level, meaning you receive more alerts from the system.
Event log
Scheduling function for turning on the system when everyone in your home goes to school and office, and vice versa.
Configurable volume and LED brightness. Very granular.

But, what if I go outside and move? We have gardeners every once in a week in our yard but we don’t want to receive alarm all during his work.

I am moving outside home like a weird..
The Sense is neglecting what is happening outside home. Pretty clever.
But of course all Sense devices are detecting what are moving inside home. This is technological beauty. Superb UI/UX.

But, wait. There should be no one in my bedroom. Burglar!?

There she is on my chair.

The system and sensor were sensitive enough to detect this tiny feline creature creeping onto my work chair.

I felt so secured with this technology with this level of sensitivity.

As I use Nextdoor and Neighbors apps, I understand some incidents happening even in this relatively safe area in Bay Area.

Rather than just fearing what could happen in case of a rainy day, I proactively take measures (like buying an umbrella in California) to protect my family, including my cat.

IoT, Technology

AirTag使ってみた ー 感想レポート【素ん晴らしい】

もちろん発売当日(4/23 US時間)に買いました。色々モノ無くす人だからw
4つですね。$99なので、日本での¥12,800よりは結構安かった。

アプリ的には当然かもしれませんが、Find Myに入れ込んだのが良かった。

ビジネス全体としては、もちろんこれだけ沢山普及したiPhoneそのものをネットワークとして使うということが秀逸で、

技術的には汎用技術であるBluetooth(ビーコン)を使い、そしてピンポイントの場所特定には比較的珍しいUWB (Ultra Wideband)を採用し、組み合わせて凄まじい精度を実現した ー

ということで全部の組み合わせにおいて、素晴らしいプロダクトに仕上がったと思います。

フォームファクターとして、穴がないからキーホルダーが必須、純正キーホルダー$35は高いな…とかはありますが、Appleなりにデザインのクールさを譲れなかったのでしょう。。安いのが必要でしたら、Belkin製もありますし、ノーブランドのものも早くもAmazonやeBayに山ほど出てきています。

ただの利用レポートでしかないのですが、いざ使ってみるとちょっと分かりにくい部分もあるので、実験スクショ中心にお届けします。

箱。
パカ。
iOSは14.5以上が必要。アプデしましょう。
刻印は無料。
ただし、納期が長くなる説が。

納期はオーダー受付初日4/23注文で、5/10納品(18日)でした。
(キーリングの方はもっと早く到着しました)

オシャレ。
オシャレ、と口にしたり、タイプする前に警戒心が出るのは歳のせいだろうか。

人糞emojiにしたので、人のことは言えませんが、どうしてもcurse wordを使いたい人は下記を参考にして下さい。

Apple will engrave ‘fart’ and ‘dick’ on your new AirTags, but not ‘poop’

https://mashable.com/article/apple-engraving-censorship-airtags-airpods/

iOSアプデして
AirTagをタッチすると自動でペアリング。
便利。
デフォルトセットの名前を選択するか、
カスタムで名前を付けられる。
セットアップ完了。
簡単。
人糞型のAirTagを早速試しになくしてみた。
(実験)
ただ、到着初日に盗られても悲しいので、一応カモフラージュはしてみた。
タオルに包んで、ダンボールに入れてます。
電話番号を入れられるのね。
でも何のため??(後述)

探すための機能はFind Myに集約されていますので、EarPod, MacAir, iPhone, iPad、そしてAirTagを付けたモノなどを、もう無くしまくれますw

アパート構内に置いたのですが、人がそこそこ通るということもあり、すぐ位置特定できました。
優秀。
衛星写真も見やすい。
衛星写真はTomtomから買っているようで。

実用的な使い方として、子どものカバンに入れておいて、リアルタイムではないものの、居場所を分かるようにする(GPS系のサービスは月額料金取るものが結構多いこともあり)

XXXX Elementary Schoolにいる、ということが分かります。
CAT=うちの子ども
妻はマウンテンビューの学校に行き、
私は近くのカフェにいて、
メインの車の鍵は家にあって、
子どもは学校に行っている

無くしたモード、で他のiPhoneユーザーが見つけて、iPhoneをAirTagに近づけると:

ブラウザを開くためのnotificationが表示され、それをタップすると
「失くしちゃったの、電話して」というメッセージと、
さっき入力した電話番号が表示されます。

一方で「無くしたモード」にしていない場合で、他のiPhoneユーザーが見つけて、そのiPhoneをAirTagに近づけると:

一旦、ロストモードを解除して、
妻のiPhone(日本語設定)でAirTagをタップしてみる
電話番号とメッセージが表示されない。
なるほど違いが分かりました。

次に、「見つける」モードの実験です。
これはUWB無線を使っているようで、無線技術マニアとしてはお肌にさざ波が立つほどの興奮です。

3m半径内にあると!
2.7m右にある。
もう気分は志村後ろ、後ろ気分。
1.2m前に!
ココここ!
すごい精度です!!

無くしたものを探すためのガジェットですから、機能性はこんなところです。

最後に、プライバシー機能として、

  • 自分のではないAppleIDに紐付いたAirTagが一定時間自分のiPhoneの近くにある
  • そのiPhoneのiOSは14.5以上
  • そのAppleIDを持った人のiPhoneは一定時間近くにいなかった

という条件を満たす際に「あんた、AirTag仕込まれてるかもしれまへんで」というメッセージが表示されるらしく、妻のiPhoneを持って・自分のiPhoneは持たずに10分くらい炎天下を歩いたり、
自分でやるのはアホらしくなって、妻に学校に行かせてカバンにAirTagを入れてもらって、自分はカフェで待ってたりして、
また、この実験のためだけに外に飲みに行ったりして、しばらく家に帰らなかったり、
なんとかメッセージを確認するように頑張ったのですが、出ませんでした。。。

ロジカルに考えると、上記条件で満たしていない可能性があるのは「一定時間」というところだけで、もう少し長い時間実験しないといけないのかもしれません。
WFHですし、お出かけも一緒のことが非常に多いので、これはなかなか難しいです。


これを使った、面白い遊びやアプリなどが世の中に出てくるでしょう。
スタートアップ投資や日本でのビジネス開発の関係で、今から楽しみです。

Business Idea, IoT, Startup, Technology

Origin Wireless Uses Wi-Fi Sensing with Hex Home DIY Home Security System

This is THEIR product and they no longer have to rely on other Wi-Fi AP vendors. Epical!! (cf. Davie504)

https://restechtoday.com/origin-wireless-hex-home-diy-home-security-system/


For 2021, let’s think about your and your family’s safety, except for the risk of getting the virus:

  1. I understand the security services are expensive and not a lot of people want to pay the fee.
    https://www.security.org/home-security-systems/adt-vs-bay-alarm/
    $52.99/mo?  OMG! Slap!!
  2. I personally can’t afford it, so I just bought an ADT sign from Etsy for what I can pay!  Not very secure!!  Not epic!!!
  1. But a sign can’t simply detect burglars or slappers, so I am using Blink (now Amazon company) camera and smartphone as you can see on the top-left side.
    However, too many false alarms just for front porch monitoring!!
  2. Nevertheless, companies such as ADT are relying on dinosaur technologies and charging customers.
    Before having a discussion with notable IoT company in Japan in January 2020 (good old days being able to have F2F meeting back then…), I walk around my neighborhood for an hour and counted subscribers vs. non-subscribers of those security services and could figure out almost 40% of household are using services despite of the expensive price.  Mind blowing!
  3. This CES Best of Technology awarded technology (Software & Mobile Apps) can disrupt or checkmate the whole market and incumbent players since even a single device, HEX, can monitor a whole house.  Again, epical!!!
Business Idea, Media, Silicon Valley, Startup, Technology

海外のカンファレンスを自動トランスクリプトする方法(ハック!)

現在、CES2021が開催されていますね。
今年もVerizonが初っ端出てきて持っていき方が上手いなと思いました。去年は概念的な5Gの通貨の話、今年はUSPSでのドローンだとかNFLのスタジアムとかコーチングだとかの具体ユースケースの話。経年的にストーリー組んでいるのが素晴らしい!

ただ、アメリカはオンラインカンファレンスに溢れている、と言っても過言ではありません。
日本企業では海外動向を知るために駐在員にレポートをリクエストしているところも多数あると思います。

それは大変重要ながら、効率的にやりたいというのは各社の思いだと思いますので、テクノロジーを使ったハック方法を下記しましょう。

0.Tactiq(https://app.tactiq.io/)というChromeエクステンションをインストールする(30セッションは無料で使える、以降は有料)
 
1.PCなどでGoogle Meetを立ち上げる

2.スマホなどでカンファレンスを流す

3.Google Meetで自分だけで会議をインスタント(即時)で開始して、カンファレンスを聞かせる

4.Google Meetのクローズキャプションをオンにする

5.Tactiqがそれを記録してくれる

6.もちろん何かのソフトで録画するのもありでしょう。(Google Meetは有料版しか録音できないことに注意)

物理的なシステム構成はこんな感じ

トランスクリプトの結果は以下の通り:

It’s also connected to TV. There’s been connected television advertising spend and continue to growing over the next several years after this. There’s a compounded annual growth rate. of Robertson, which is pretty exceptional What’s even it more interesting about CTV is like all digital media it started off. really being focused on a younger generation, right the fast movers the those folks that Move into media quickly tend to be younger more tech savvy but because CTV is so much like something that every age group has grown up with television.

ざっと見る限り、聞き取りの精度たるや、信じられないレベルです。流石Google。

これで、メモのまとめを作るAIもあるでしょう。
そうすると係るような海外モノのカンファレンスのまとめ、というような仕事はなくなっていきますね。人間はより高度な仕事へ。

Amazon, e-Commerce, Technology

Shopify Fulfillment に申し込んでみた

ShopifyでECサイトを作ってみた、の記事は、「何をいまさら」感満載でしたが、比較的新しいモノとしてShopify Fulfillmentがあります。

Shopify Fulfillment
https://www.shopify.com/fulfillment

これは、Shopifyが自社倉庫で、在庫、梱包、発送、返品対応などを行ってくれるというもので、Fulfillment by Amazon, FBA相当のサービスです。

2019年の6月にこれを発表して、少々時間がかかったイメージですが、今年の半ばからベータ的に開始しています。

実際始めようと思ったら、結構大変だ、、、ということが分かって、M&Aでソリューションとした、という流れかなと推測しています。同年9月に$450Mで在MAのフルフィルメント会社を買収しました。

Shopify to Acquire 6 River Systems
https://news.shopify.com/shopify-to-acquire-6-river-systems

もうclicheに近いですが「もし係る業務に自社の強みがなかった場合はアウトソースするがよろしい」というのはGEのJack Welch時代から言われていたことで、たとえば商社の場合も、日本は自社事業会社があったとしても、グローバルな他マーケットではここらへんは考えようでしょう。

ということでいつもの通り使ってみました。

FBAの場合は価格表がありますが、Shopifyの方は今の時点では個別見積もりですね。
少し古いやり方のような気もするし、この辺のオペレーションは細かいこと含めると色々論点はあるので、個別に要件を基に見積もってくれた方が丁寧な気もする。

商社マンとして、ここら辺のモノ(ハードウェア、機器など)の物流を含めた提案案件やオペレーションは今までに沢山やってきました。

自分が持っているShopifyストアを選択するか、新しくストアを作らないと見積もりフォームに進めないようです。
ここは、意図的な設計として今のところこうしている気がします。かしこい。
「見積もり取りましょう」ページのトップ
ここら辺が確認したいオペレーション要件なんですな。納得。
一辺46センチを超える商品はありますか?
なるほど。
「自社の段ボール箱を使いたいですか?」
「Shopify側で詰め合わせする必要がありますか?」
また、アメリカで特に重要なこととして、
「返品対応が必要ですか?」
モノによっては30%などの返品率があるとのこと、この点はクリティカルです。
ここら辺の回答は今のところTBDです。
24時間以内に回答が来ると。
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Shopifyで1時間でECサイトが作れ、実際モノが売れて、買えた

どうしても、アメリカでビジネスが作りたいです。アメリカ駐在の商社マンなんだから、当然です。(但し、ここら辺の基本原則的な考え方は揺らいできているようにも思う。)

Straightforwardな方法論としてはECがある。(ちなみに、アメリカの人はECとは呼ばないので注意が必要) 

市場背景として下記の商務省のデータのように直近2四半期で40%程度も伸びている。絶対額としてECで$200B以上の話をしているので、もはやクレイジーな伸び率・増加額だ。

では、何を売るにしても、商いはまず丁稚から、ということでShopifyのサイトを作ってみることにした。

下記にスクリーンキャプチャが長々と並ぶので結論から言うと、サイト構築、課金、発送、集金、非常にスムースでした。流石、$140Bの会社だけある。

システム、プラットフォームとしても大変使いやすく、よく設計されていて、作業もスムーズ。機能もよく考えられており、まとめ方、分け方、管理の方法など、素晴らしいですな、という内容でした。

システム開発やったことがある人は分かると思うんだけど、実際に作るっていうのは結構大変で、機能の作り込みをするのはまあ数日くらいで終わったとしても、その機能のテスト、(ユースケースをよく考えた結果として複雑となった)他の諸機能との連携テスト、他の外部システムとの連携テスト(特に最近は外部クラウドシステムとの連携が非常に多くなった)などテストが大変だから、日本人が大好きな「自社で何でも内製する」っていうのはこのレベルになると超大変。

もう使わない手は無いと自分でも感じたし、投資先のスタートアップのCOOで何社もスタートアップを渡り歩いたベテランで、今は会社の$30Mくらいのオペレーション全部見ている人に「Shopify使っているみたいだけど、どう?」と聞いたところ、「非常に優れている」という回答でした。Great.


いつもの通り、自分の記録を兼ねて書いているので、長々としているのですが、最初の部分で発送して(自分で)受領するというマッチポンプ作業の部分について触れています。
その後の部分は長いシステム設定、サイト公開のプロセスです。

ちなみに、Shopifyのサイトの出来はすこぶるいいですが、私がこのテストの目的(と自分が着る目的)のだけに作ったポロシャツ自体は非常に出来が悪く(Thanks to Vistaprint…) 買う価値が無いのと、発送処理は地味にメンドクサイので、決して発注しないでください!


これが出来上がりのサイト。ちょっと見にくいですが、日の丸を胸にあしらったポロシャツが販売製品です。テストなので必要はなかったのですが、実際に商品も作ってみました。

これが発送商品(訳あって、作ったポロシャツではありません、なんのこっちゃい)

で、それをパッキングして、

家の玄関ポーチにぽんと置いておいた。USPSによる集荷です。楽ちん。(その設定方法については下記の下の方に説明しています)

で、午前中に集荷人が来て持っていってくれた。
(絶対見ないだろうと思っていたら、「おい、これ宛先お前んちじゃねえか、大丈夫かこれ」と聞いてくれて「問題ないから、持っていってくれ」と寺尾聰のルビーの指環(若い人は絶対に分からない)状態で集荷してくれました。

で、翌々日にはポストに配達されていた!

これで「モノの流れ」の部分は以上です。
残りは、システムの設定方法についてです。よく機能が作り込まれている。


最後のThis store is a registered businessのオプションは面白い。何かの判別か表示か、もしくはIRSとの連携などに使うのでしょう。(ビジネス上は要注意ですな)
もう設定のトップ画面に入れた。
今回は一番安いBasic Shopifyを選択。
クレジットカード手数料と送料が安くなるのね。
通常の法人でやるようなビジネスなら「Advanced Shopify」が適している、というように見ています。

実際に、コモディティに近いようなものをECで販売するとした時に、返品、値引き、倉庫、発送業務、管理人件費、仕入に関する人件費、家賃、金利、システム開発、減価償却費、そしてマーケティング費用・広告費(これが馬鹿にならない)を引いていくと、バラ色のボトム利益は中々生まれにくく、P/Lの上の方の決済手数料や送料がどのくらいのレートなのかは、ECビジネス採算管理の肝ですね。

で、これが有料コース(30日無料)の選択が終わったら、もう販売商品の登録に移ります。

ちなみに$31.44というのが自分がVistaprintで作ったポロシャツの原価。
HSコード入れられるとは、渋い。海外発送を要件としてデフォで入れ込んでいる形ですね。
サイズなどのオプションの設定も容易に出来る。この前の画面で選択した「Clothing industry」が効いているのか。
とりあえず複数種類設定してみた。SKU(型番)も手動だが、設定できるこのニクさ。
SEO対策として、Googleに掲載される内容の確認もできる。
で、リンクをクリックしてみたら、もうこんな画面になるというのが確認できる。速い。
在庫数の管理も出来ます。
仕入業者・ベンダーからの納入、自社他倉庫からの在庫移動もここで管理できるようです。
この点はもう少し研究が必要も、ビジネスオペレーション上は肝の肝になりそうです。
Collectionsって何よ?と思い調べましたら、下記の通り。よく考えられている。

https://help.shopify.com/en/manual/products/collections

You can group your products into collections to make it easier for customers to find them by category. Here are a few examples of collections that you might create:

  • clothes for men, women, or children
  • items of a certain type, such as lamps, cushions, or rugs
  • items on sale
  • items in a certain size or color
  • seasonal products, such as holiday cards and decorations
ダッシュボードで、コンバージョンレート、リターン率など含め諸々管理できるのね。
外部ツールを使わなくてもいいくらいなのかも。優秀ですな。
マーケティング結果分析ですな。これが何とどう繋がっているのかは更に要研究。
BFCMって何よ?と思いましたが、Googleが下記の通り、Black Friday/Cyber Mondayだと教えてくれました。ちなみに2020年のShopify上での結果は、$5.1Bだったとのこと、凄まじい金額です。

Black Friday Cyber Monday 2020: An Analysis of Over $5.1 Billion in Sales
https://www.shopify.com/blog/bfcm-data

Shopify store owners collectively made a whopping $5.1 billion USD in sales between Black Friday and Cyber Monday globally, up 76% from last year.

Shopify Blog
ECサイトへのアクセスにパスワード許可、って何か悪いものでも販売するユースケースかなw
Google reCAPTHCAを問い合わせフォームに組み込める、っていうのはいいですね。個別に組み込むとどうしてもテスト工数がかかっちゃうので。
GDPR, CCPA 対応! こういうのもスタートアップソリューション沢山ありまして、自分のところの会社群のビジネスのために色々調べていた時期がありました。こうやってECプラットフォーム内に作り込まれたら本当に楽ですね。脱帽。
なるほど。
ちょっとFacebook Pixelについては勉強します。
そうですね。これも必須ですな。
ちょっとドメイン管理サイト側でDNSの設定とか必要なので、とりあえず手を抜きましたが、これはもう必須ということで。
FAQだとか、個人情報取り扱いの扱いだとか、紐付く個別ページを作れるのですね。
各々のページについてSEOの管理出来るのもニクい。

そして、「ホームページ」の設定に移ります。(英語では「トップページ」の意味なので、注意が必要)

コレクション、を自動で作れると。なんて便利なの。
ファビコン設定していないサイトは、とっても素人的に感じます。
これも必須ですね。
これは、ユーザーに対する通知? ショップオーナーに対する通知?
これ、結論から言うと下手な設定しないほうがいいです。少なくともサイズをちゃんと守らないとレイアウトがぐちゃぐちゃになってしまうんだと思います。
この後画面サンプル出てきますが、ひどい仕上がりになりました・・
これは中々手の込んだ設定ですね。ショップオーナー寄りの仕組み、と言えるでしょう。
ここら辺も、作り込んでテストするのはメンドクサイです。
出来てて、他サイトで実績が(金額にしてBFCMで$5.1Bトランザクション分も)あるっていうのは大変いいですね。
ここで、自社サイト(?)での(Shopifyでの?)アカウント作成の要否を決められますね。
これも仕組みとしては非常にきめ細かい。
購入のキー項目は電話番号か、Eメールか。電話番号、というのはSMSテキスト利用が普及しているアメリカチックだとは感じます。(日本はそうでもない。但し、メールも近年非常に多くて、インボックスを管理できないほど、という人は多いハズで、SMSテキストは非常に助かります)

で、あらかた出来たので、実際に自分で買ってみることに。
まあ、明らかに経済的にはShopifyに手数料抜かれるだけなんですが、そこはテスト必要経費だということで。

ADD TO CART してみる
入っている
入っている
前述の通り、背景設定に失敗しています・・・
送料は$4.9ですが、その原価は$1.8であり、差額は利益になりますね。
(今回は自分の中での「行って来い」になりますが)
チップの支払いも出来るのですね。流石。日本ではこの機能要らないでしょうが。
合計は$36.65也。
で、あっさり購入完了。
ありがとうMasashiって、俺が売って俺が買ってるんだよw
で、購入ありがとうメールが「購入者であるMosh Suzuki」の方に来ている。

で、EC出店者としての私に注文が来ましたよ、発送処理をしましょうねメールも同時に来ている。

ステータスはUnfulfilled=未処理になっている
但しもう顧客側では「支払い済」になっている。
クレジットカードには請求がもう来ている。速い!

画面の下側に取引の今までの流れ、Timelineが表示されている。
これは沢山注文があるとこんがらがりやすいでしょうから、非常に役立ち機能と言えるのでは。
発送ラベルを作り、発送方法、発送日などまとめてこの画面で設定します。
これがすごい。UPS(上場企業)、USPS(公社、通常軽いものはUPSより安い)などと完全にシステム連結している。
荷物の重さ入れて、一番安いUSPS First Class Mailにした。
で、荷送り状=Shipping LabelがPDFで作成された。ファイルで保存しておけるのも便利かも。
上下逆にしてあるのは、プリンタで印刷した時に順向きに見えるから? そうだとしたら、設計としてきめ細かいですね。
このFeeの部分が、クレカ決済手数料含め、Shopifyに払わなくてはいけない部分で、冒頭の通り、Basic Shopifyだと2.9% + 30¢で、計算方法としては手元の計算によると、商品本体金額+送料+チップ、全部の合計に2.9%を掛けているようです。クレカ決済手数料の名目なのでそりゃそうだといえばそうですが、なかなかしっかりしていますな。
で、USPSまで行くのがメンドクサイ(自分の家に発送するわけでして…)ので集荷をお願いするとこのような確認が。うちは猫はいるけど、犬はいません。
時間指定は$24かかる… それでは完全に採算割れ。
これで入力事項は終わり。
手配完了。
この後、冒頭にあったように荷物を玄関前においておきました。

で、ちゃんと入金口座をShopifyで作りましょうというメールを送ってくれる。
具体的には銀行口座の設定や、支払いを受けられるクレジットカードや電子マネーの設定など。
支払いの受領関係の設定。入金されないと、自分のお金が返って来ないから!
ここら辺も支払い方法が揃っており、素晴らしいですね。
こんなんまであるんかい!
Capture、計上、ってことですかね?
取引状況の確認もできます。Transactionsの項。
PayPal払い・受けも出来ますね。
但し、Paypalビジネス口座を作らなくちゃいけないらしく(IRSのからみとか、マネーロンダリング防止などのためでしょう)今回はやめておきました。
Shopify Payments、受け口座の作成の完了です。
ここら辺の、お金廻りの面は従来作り込みや連携が大変だったですが、今は本当に簡単で素晴らしいですね。テクノロジーの進化。

割引機能も調査してみました。
これもキメが細かいですね。割引として率か、固定金額か、送料無料か、○個買ったら▲個無料か、など。
こういうのも機能を自分で作っていくのは大変です。よく出来ている!
誰が何回割引使えるかの設定ですね。これも素晴らしい。
で、割引を作ったら、それをSNSやホームページでシェア出来る。
Facebookでシェアしてみました。どうか注文しないで…
このリンクをクリックすると、1%割引が適用された上で、サイト上で商品がカートに入っている!

集荷人の方、大変お疲れさまでした。ご協力誠にありがとうございました。
丁寧に集荷完了のメールをUSPSが送ってくれました。
アメリカは配送廻りはかなりDX進んできたイメージです。

で、発送のページを見てみると、USPSとシステム連携されているようで、即時に「Fulfilled」(=発送済)のステータスになっている。
上記同様。
入金を確認するまでが、取引だ! というのは商社に入って最初に「取引の基本」講座やリスクマネジメント講座で教わることです。
ちゃんと、今回の売上(Shopifyフィーとのネット)$35.29が入金されていました。

今回使ってみて、EC関連でよく聞くShopifyが実際どの程度使いやすい、使えるシステム、プラットフォームなのかよく理解できました。機能性という観点では申し分ないと思います。

今後の同社の戦略としては、下記の通り取扱高、出店者、パートナー・チャンネルの3つの分野に分解した上でそれぞれを伸ばしていく、とのこと、今後も大変成長が期待される企業と言えると思います。

IoT, Technology

昔、日本のケーブル業界のセンサー・IoT機器の標準規格を私が主査(リーダー、みたいなものですね)として作ったのを思い出しました。

  • JLabs DOC-019「レジデンシャルゲートウェイ(RGW)サービス機能要件書」
  • JLabs DOC-022「RGW設計ガイドライン」
    (これは私がいなくなった後に019をベースに作られた)

ということで、

  • センサー/ゲートウェイで用いられる無線技術種別
  • その特性
  • 機器としての普及状況
  • 5Gの活用可能性

など、コンサルテーションを受けたい方は、通常$150/hのところ、特別割引で無償でコンサルティングしますので、何なりとお申し付けください。

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