Japan, Silicon Valley, Startup, VC

日本企業のCVC活動が失敗する要因とは?

結論から先に言うと、「日本企業の中の人はあんまり勉強しないから」だと思っていまして。
その理由を下記につらつら書きます。


特定の企業についての話ではないですが、自分も長らくCVCやってきていて、シリコンバレーや日本の周りのCVCの方とお話する機会もとても多い中で、「いやぁ、なかなか上手くいかないんですよねー」と言っているところが多い、もしくは肌感としてはほとんどがそう言っている… というのは何故なでしょう? というのを考えてみた。

多いのは、フィナンシャル vs. ストラテジックリターン問題で、「儲けるためにスタートアップ投資をするのか」、それとも「協業して事業開発するためにやるのか」、どっちなのか、それとも「どっちも」ならニュアンスとして塩梅としてどっち寄りなのか、という問題です。

これは、どちらかというと「決めの問題」なので、判断が遅い日本企業の特徴が出るか出ないかが個別のCVCの方向性の明確さに反映されます。
また、日本企業は「Why?」の議論が苦手というところも大いに影響するでしょう。

アメリカにいる日系以外のCVCともこの話をよくします。(ある意味定番の話題だったりもしますw)
CVCにはかなり優秀な人が集められているケースが多く、MBAホルダーが多数というケースもあり、この問題はCVC運営の「肝中の肝」なので彼らは明確にこれを定め、ダイアグラムだとか図にして、投資案件の判断に迷いが出る時の「羅針盤」のように使っています。
CVCも(VCも)少人数で忙しく、特にCVCは本社とのやり取りや事業へのつなぎ込みがあって多忙なので、「方針がはっきりしない中でふらふらやる」みたいなことはあり得ないのです。

そして、論理構成として近年、「そりゃ本社の事業との関連は大事なんだけど、フィナンシャルで儲からないスタートアップと事業作っても、そうだとその会社が潰れちゃう可能性もあるし、結局いいスタートアップは投資した結果として儲かるハズ」というのと「優秀な人をCVCに雇おうとしても、フィナンシャルな結果と連動して報酬を出すようじゃないと、結局VCに転職しちゃうし、そういう仕組にしないとオペレーショナル・エクセレンスが保てない」ということで、よりフィナンシャル重視なオペレーションをするところが増えています
日本含めアジア系のCVCはよりウェットにビジネス重視でやっているところもまだありますが、VCのみならず欧米企業の強いところは(定時で帰りたいし、休みもしっかり取りたいし、給料もがっつりもらいたいので)理論的な整合性を重視して、それにのっとってやっていく(もしそれがイヤな人は他社に移ればいいんだからw) というプリンシプルを貫いているところです。
専門性がますます高まって、スピードもますます速まっているこの世の中で、論理的に考えた時にこのプリンシプルに抗うのはあまり得策ではなく、「まぁ是々非々でやっていこう」とか「両睨みでやっていこう」とかっていうのはなかなか勝ち筋を見つけにくい、そして「なんでCVCやってるんだっけ?」という「Why?」の話になった時に、「要するにマーケットで勝ちに行くこと」だとすると、そうやってやらなきゃいけない、ってことになりますね。

次。

実務的に「あるある」なのは、ピッチャー x キャッチャー 問題で、「ピッチャーは海外含めたCVC側」、「キャッチャーは本邦含めた事業側」という整理の上で、なかなかキャッチャーがボールを受けてくれない(ミットを構えてくれない、というところまで来ると重症ですが、そこまでひどい例は、そんなには沢山聞きません。逆に言うと無いわけでもないw)という話です。

これは因数分解すると色々原因があり得ます。海外マインドセットがない、英語が出来ない、自社技術信仰が強い、そもそも人が足りない、上層部の理解が足りない、予算が足りない、足りない、足りない、ない、ない、ない。

ただ、この「無い物ねだり」的なことだけをし続けたり、飲み屋で愚痴ったり、はたまた「やるふりだけして、結局最後に『無い物』のせいにして、振り逃げをする前提で次のジョブアサイメントを待つ・駐在期間の終了を待つ(海外駐在ベースの海外CVCだった場合)、とかっていうのは、それこそ「ベリーマッチ日本企業」だと思うんですよね。

ビークルとして「なんか新しいことをしよう」「既存事業をディスラプトしよう」って言って始めるのがCVCの出だしのほとんどだと思いますので(もちろん、最悪のケースで部門のトップがやるフリをするためにCVC作るというケースもあるとは思いますが・・)、CVCの中の人というのは、使命として「ディスラプション」や「うちの会社をぶっ壊す!」(=小泉純一郎の民間企業版みたいな)がないと嘘ですよ。
嫌われても、疎まれても、おどされても、正論と、正義と、将来を信じて「逆命利君」よろしく、社内で吠えまくる、声を上げ続ける、というのがあるべき姿でしょう。(もちろん会社によりますがw)

ただ、嫌われるっていうのはなかなか精神的にはつらいものはありますので、みなさんに私のような心痛をおすすめするものでもありませんw

少なくとも上記した「海外マインドセットがない、英語が出来ない、自社技術信仰が強い、そもそも人が足りない、上層部の理解が足りない、予算が足りない」みたいな事態がどこから来るのか?というのを思考するところから始めるのはどうでしょうか?


その理由については冒頭記載した通り、「日本企業の中の人、あまり勉強しないから」だと思うですね。

先進国一、勉強しない日本の会社員に明日はあるのか?(NewsPicks)
https://newspicks.com/news/2647674/body/

勉強しない日本人、「学び続ける組織」を作るために企業はどうすべきか?(マイナビニュース)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220324-2296657/

やっぱり“勉強しない日本人”。「自ら学ぶ」は2年連続減少【5万人調査】 BUSINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/post-255688

データとか中身は上記の記事にゆずりますが、たとえばシリコンバレーでは個人的には、

  • 見聞きするものすべてが本当に楽しい
  • ただ、実際に「中の人」から「聞く」には、自分も情報を持っていないといけないので、そのギブ・アンド・テイクのサイクルが出来るように、猛烈に情報を取りに行く=勉強する
  • Web情報ももちろん相当に目を通すが、基礎となる技術などが分かっていないと、ちゃんと理解できない=基礎技術を勉強する
  • スタートアップソリューションの優位性などを見極めようとすると、相当な知識量がないとババを弾くことになる=周辺事項含めて可能な限り勉強する
  • ウェビナーなどで人前で話をすることも多いが、それこそ下手なこと言えない(特に日本企業に努めていますとw)=事前に付け焼き刃含めてめちゃくちゃ詰め込む
  • 本社にどんどん発信する。そうすると質問が来て、意外と自分もまだまだ分からなかったことに気づく=知ったかを出来るように調査しまくって、知っていたかのように回答するw

というサイクルがあるので、真面目に、シリコンバレーに来てから受験勉強生の時くらい勉強していますね。

そして、また個人的な話ですが、米国会計士、統計士、SAP会計コンサルタント、PMP(Project Management Professional)、応用情報技術者、カラーコーディネーター(?)などを過去に取って、(資格自体はどうでもいいとして)それらの知識がかなりずっしりと堆肥のように下支えして、投資実務だとか、儲かる確率論だとか、システムやアプリの作りや作り方、スタートアップ内の体制、技術優位性などを見る時に大いに役立っていて、だからこそ「勉強しといてよかった、これからもそうしよう、もういいおじさんだけど♪」といつも思える、好循環もあるんです。

ということで、勉強さえしていれば、「やっぱりシリコンバレーにある技術が他より一歩も数歩も先に進んでいるな」、というのも分かるハズだし、「どのソリューションが最もイケてるのか」というのも感じらるようになってくるし、「どこのスタートアップが儲かりそうか・勝ちそうか」というのも勘どころも出来てくるし、

何よりそもそもの話として、「アメリカ人とどんどん情報交換したい、喧々諤々議論したい、だから知識を仕込もう」ってなるから勉強するんですよね。


で、CVCっていうのは最先端の技術・ビジネスモデルを持つスタートアップに投資するんだから、過去の経緯と/現在のトレンドと/現在の課題と/将来の見立てと/自社の課題やアセットなどを、しっかりと勉強していないとうまくいかないのも当たり前の話で。


そして最後に、アメリカ人については(直接話していればすぐに分かるんだけど)「勉強していないと絶対勝てない」というか「渡り合ってさえいけない」ですよ、今の世の中。

アメリカ人は分業制で、まあまあ同じ職種で会社を渡り歩いていくので、専門性は高い。

必ずしも能力が日本人と比べて上でもないし、仕事の品質は日本人の方が少なくとも丁寧だし、ただ、

アメリカ人というのは(子どもをアメリカの学校に行かせていればすぐ分かるけど)小さい頃からプレゼンの練習を学校でガンガンやらされるので、喋りは上手いし、理論構成してプレゼンすることが小中学生から教え込まれるし、英語という言語の構成上も理論的に話すことが出来る。

仕事・ビジネス についてはたとえばシリコンバレーなんかでいうと、世界最先端・世界最大級の資本でバンバンやっているわけです。

だから、インプットとアウトプットにおいてそもそも日本人との間にはキャッチアップしなくてはいけない相当な差がある。

ということで、結局簡単な話で、「毎日吐くほど勉強しないと勝てない」、それだけじゃないかな。


ただし、一番の問題としてCVCを統括するおじさま達に「あんたたち勉強してないよね!」と言うのがとっても awkward なんだけど!

(終わり)2022/9/17

(冒頭のロゴ:https://www.cvc.com/~/media/Images/C/CVC-Capital-V2/logo/cvc-capital-logo.svg?la=en

Japan

藤井五冠はタイトルを欲しいままに獲得しているものの、今回A級昇級しないと谷川十七世名人の21歳史上最年少名人記録(その時の名人はひふみん!)は抜けないので、勝手に前日からドキドキドキドキしていました…

当日は名人戦順位戦 B級2組、アメリカ西海岸時間16:30から始まりましたが、もう仕事が手につきません… 打ち合わせが2件夕方・夜にありましたが、正直AbemaTVをスマホでチラチラ見ていました!

胸騒ぎを抑えるため、ほとんど「性癖」に近くなっている確率計算をしてみました。
昇級条件としては「藤井五冠が負け+稲葉八段勝ち+千田七段勝ち」以外、なので対局者同士のイロレーティングを考慮するとそれぞれ、
12.3%×56.8%×53.4%であり=3.7% となります。
これは「25回に1回」くらいしか起こらない確率ですが、人間心理は不思議なもので、それでもドキドキしてしまう。統計とは関係のないところに人間の感情がある、ということか。

Abemaで深夜まで見ていましたが、途中評価値ベース35%対65%までいって、解説の先生も「藤井五冠ピンチ!」と言われ、素人目にも相当厳しかったので、もう気が気じゃない!!

とはいえ流石に西海岸時間早朝までかかるので、途中で寝落ちしましたが、、何と夢に順位戦のことが2回くらい出てきました!

それで、朝Yahoo!でおそるおそる結果を見てみると見事昇格!おめでとうございます!!

ただ、その裏の対戦では稲葉八段勝ち+千田七段勝ちだったので藤井五冠は負けるとA級昇格なし=B級残留となっていた訳で、本当に勝って良かった!!


以上、前置きが長くなりましたが、以下が素人・観る将の感想です。
(▲先手=佐々木七段、△後手=藤井五冠)

1.序盤

▲3五歩 →同歩→▲桂跳ね→△2二銀→▲端攻め→△4四歩で桂取り
の流れのところで、佐々木七段の研究が炸裂!という評価だったのですが、△4四歩の部分もちょっと藤井五冠の研究には入っていて、ただあまり前例がないものの「探究心でその手筋に突っ込んでいった」んじゃないかと思いました。
史上最年少で名人になることよりも、究極の強さを目指す研究心が勝ったということなんじゃないかなあと。

2.勝負の分かれ目

その後、先手は1筋に馬が出来て、評価値も先手に振れ、後手ピンチ!と評されていた盤面でさらに先手に▲4四桂とタダで捨てて、その後飛車が2筋を上がり、端に竜を作る手が有力だったと。

また直後に後手に反撃された際に、▲7八金と受けるのが幸便であったところ、そこで▲4四桂と打った。

こう、何でもAIのサジェスチョンに基づいて what if を語るのもどうかとは思うのですが、何となくですが、藤井五冠なら▲4四桂のタダ捨てや、テンポを変えて一手待つ▲7八金(それぞれAIが示す最善手)が出てきたと思うんです。

あくまで想像ではあるんですが、AIの最善手との一致率が最も高いというのはデータで示されているし、「えぇ!ここでそれは指せないでしょ!」というのを指すのが藤井五冠だというのもあり、逆に藤井五冠相手にそれを指せないと、すぐとがめられてしまう・・・という気がします。

3.受けの強さ!

これは、全部は解説できませんが、「えー△7四王と上に上がっちゃうの!」とか、上記したピンチ状態から相当に潜在的に危ないシナリオを回避しまくりながら、地雷だらけの回廊を軽やかにダンスしながら中段で一息ついた感があり、「本当に受けも強いのね…」とプロ棋士もため息が出ちゃうような指し回しだったんじゃないでしょうか。

後手番だったですし、細かい攻めを身上とする佐々木勇気七段の速攻に対し、受けに回らなければいけなかったというのは流れ的に必然でしたが、軽やかに華麗に受け流しました。

4.終盤力

藤井五冠の終盤力と詰将棋の強さは何万遍も語られていますが、今回は80手目△6四桂は「狭いところに打ったな!」ですが、次の△桂跳ねが、どちらに先手玉を逃げても詰まされてしまうこともあり絶妙手でした。(おそらくプロなら出てくる手だとは思いますが)


A級は競合揃いで、文字通り「名人以外のトップ10」ですが、藤井五段はあいにく豊島九段、永瀬王座にもめっぽう強いことから、語弊を恐れずに言うと、22年度での名人位挑戦権獲得の可能性は高い!

ただし、飛ぶ鳥を落とす勢いの斎藤八段(棋士イロレーティング上も5位=旧四強の次)が最大のライバルか。

心より藤井さんを応援しています!!!

Cat, Japan, NFT

My friend is in Ukraine and he and his family fled to Cherkasy.

It is near Kharkiv which is the second largest city in the country and where Russia troops are firing now, so I’m worried so much for he, his family and all the citizens in Ukraine.

To support the country, I donated some of my Ethereum directly to the government.

Being able to wire money directly and instantly has great merits of cryptocurrencies over ACH (Automated Clearing House) which takes several days and international wiring in which banks charge very expensive fees.

Here’s how to do it.

(日本語での説明方法は http://mosh-in-silicon-valley.tech/how-to-donate-crypto-to-ukreina に記載しております。内容は下記と同じです)

1.
Confirm the wallet account of Ukrainian government. Note this tweet is liked and retweeted countless times. It is important to check this tweet is authentic and avoid getting caught in frauds.

2.
Recently including NFTs, there are a lot of scams. Prior investigation is crucial.

After copying the address above, go to a service called “Ethascan” and check out the validation of the account.

https://etherscan.io/address/0x165CD37b4C644C2921454429E7F9358d18A45e14

The site says there have been 37,239 times of wiring transaction to this Ukraine Crypto Donation account including large amount of 5ETH etc. Thus this account seems authentic with very high probability.

3.
Next, open your crypt wallet such as METAMASK.

Press the Send button.

Recently, gas fee of Ethereum dropped significantly. However, it is recommended to check the trend of the fee based on day and time in a week to avoid paying unnecessary high one with the below site.

(Gas price data provided by gasnow.org. Charts are set to your local time zone for your convenience)

Paste the above account address and type the amount.
I donate 0.05ETH here.

Gas fee was just $4.1 which looked reasonable for me considering the past outrageous trend.

4.
After several ten seconds, donation wiring transaction was done!

Based on the article like this, Ukrainian government will “airdrop” their token to the ones who donated crypt before 11 am ET on Thursday, March 3.

Details have not been announced yet, but I’m looking forward to it.

May peace prevail on earth again.


Additionally, I launched Welcoming Cats Saves Ukraine, Stop the War and Putin!! NFT Charity.

All MATIC sales proceed of the NFTs goes to support Ukraine via their DAO or directly to their crypto account with the method explained above.

Japanese traditional Welcoming Cats (in Japanese, “Maneki Neko”), especially white ones, are said to invite luck and happiness.

As a Japanese and as I have Ukrainian friends, I hope peace comes back to Ukraine as soon as possible.

In order to do so, we have to stop the war and Putin. To show our will to stop the tragedy, once you purchase the NFT, please feel free to use the illustration for your PFP in SNSs.

Again, may peace prevail on earth again.

Business Idea, Cooking, Japan, Technology, Wine

日本帰国に、自宅隔離期間2週間が空けて「さて何食べに/飲みに行こうか!?」と思っていた時に早速声をかけてくれたのが小学校からの幼馴染の齋藤くんでした。

ソムリエの説明を聞きながら、ワインを飲んで和食を楽しむ会で、女性も来るとのこと。

そりゃ最高の組み合わせだ! 

最後の部分だけ嫁に内緒にしてw、うちからチャリで行ってみました。

齋藤くんの料理、どれをとっても素晴らしい!
大阪で修行した腕前で、お店で売っている仕出し弁当もとても美味しい。
こんな変わり種ワインも!
地元のお酒も頂いちゃいました

齋藤の作る和食はいつも絶品なのですが、ワインを飲みながら食したことはありませんでした。マリアージュとして至高の内容でしたね!

もう一人来てくれた中学校の幼馴染と、初めて会った美しい女性方と談笑している内容はリアルタイムで stand.fm で音声配信しながら聞いてもらって、

しまいには寒川中学校の校歌「紺碧の理想」(♪雲新しく、紺碧の理想、寒川中〜学〜校〜)を歌い上げたりして、大盛りあがりでした。

これは朝まで飲めるな、と確信したところで、22時頃恩師から呼び出しがあり、後ろ髪引かれる思いでおいたましました。


と、飲み助の「楽しかった飲み会」の話はさておき、

すごくいいなと思ったのは、この「なごみ」というお店/場所/箱が「プラットフォーム」として、普通なら知り合えないような人々を物理的につなぎ、そして音声配信や、YouTube、その他SNSでインターネット越しに場所を超えて、体験を共有しながら、友だちや視聴者をつむぐ、という点です。

実際、stand.fm でもリアルタイムで、我々の飲み屋話や校歌に「盛り上がってるね!」みたいなコメントが付いているのは新鮮な感覚でした。


今後、多かれ少なかれインターネットの形がweb3になっていくと、より「音声双方向参加チケット」「視聴者限定プレミアム配信」「有料ダウンロード」「コメント権」「会員権NFT」なんかがやりやすくなってくると思います。

こういうローカルな集まりと、最新技術の交差点がおぼろげながら手前の道で見えてきた時と感じられた時に、いち早く試してみて、風景を見てみる(もしくは見た気になってみる?)というのは、パンデミックによる実ビジネスへの影響と、在宅志向から生まれるビジネスチャンスの獲得という観点でとっても重要かな、とシリコンバレーで日本での楽しい思い出に浸りながらつれづれに考えたりします。

COVID, Japan, Silicon Valley, Zinfandel

「無事に帰宅しました!」はいいとして、この「オミクロン禍」で何で帰国したんだ、そういうやつがいるから市中感染が・・・という話はあると思うんですよね。この手の話は宗教議論的なところもあるので、自分が必ずしも正しいとも思わないのですが、今回の目的は下記だったということだけ、私的に記録しておきます。(これがないと、何で隔離ホテルにジンファンデル持ち込んでいるんだ、みたいな話だけが残っちゃうので)

親父よ、安らかに眠ってくれ。

真歌も立派に大きくなって、中学受験の歳になりました。俺は公立でもOKとも思いましたが、しっかり勉強したいということで、毎日深夜まで頑張って英語で勉強しています。親父も結構英語を勉強したけども、結局出来るようにはならなかったので、英検1級も受かったので、真歌の勝ちですねw
受かったら家族として日米にどう分布するのかはゆっくり考えます。

母も元気そうで良かったけど、当然のこととして歳を取りましたね。ただ、ヘルパーの仕事もしていますし、畑まで荷物持って歩いたりしていますし、まだまだ健在です。畑も、大きいブロッコリーなんかが出来ているし、地主さんはいつものようにネギや里芋を山のようにくれました。こういうのは寒川の本当にいいところですね。
これからよりうちが暮らしやすくなるように、切れ味のいいすりおろし器とかふかふかなタオルとかを母に買って残していくつもりです。

尚子は日本に帰ってから、美味しいもの食べて、熊澤酒造のお酒飲んだりして、健康そのものですw 真歌の勉強や帰国のもろもろを take care してくれて感謝感謝です。日本ではゆっくり骨休めしてもらいます。

息子も元気でアメリカでやっています。ほとんどのことは上手くいかないけど、44歳になって「そういうもんだから、上手くいくまでやり続けよう、失敗して、芸の肥やし。商社マンは男芸者(^O^)/」という境地にあるのは、負け惜しみかもしれませんが、新たなnirvana levelと言えるかもしれません。

うちもきれいに保たれていて、温かいし、お風呂も大きいし、家庭菜園もすくすく育っているし、すこぶる快適なんですが、居間に置いてある祭壇っていうのは自分的には墓なんかと違って、不思議なもんでどうも見ていると泣きそうになるところがあって、一日一回は手を合わせますが、それ以上はあんまり目を合わせないようにしてw、お風呂やシンクの掃除したり、一日二食家族のために畑で取れた野菜を使って料理したり、雨戸を開け閉めしたりして、うちにいる間は忙しくして過ごすこととします。

親父がくれた宮田工業のサイクリングシャツは、一旦祭壇に戻しておきました。二人で35年前くらいにミヤタでトライアスロンをやったのは今でもいい思い出です。今も会社にチャリで行ったりしています。サイクリングを俺に教えてくれて、ありがとう。

昨日は雪も降って、墓の中は寒いでしょうが、自宅待機期間が終われば墓参りにも行きますので、ゆっくり安らかに眠ってください。親父が残した家族は元気です。

COVID, Japan, Uncategorized

結果的に、予想していたより大幅にスムーズでした。アメリカからの今後の一時帰国者への参考(ジャスト一例ですが)として記録を残しておきます。

大前提として、空港や隔離ホテルで働かれている方々、ホテルを用意してくれた日本政府などに心より感謝いたします。今回は大変助かりました。


(アメリカ時間)12月21日(火)11:00 サンフランシスコ空港発

22日(水)15時 成田空港着➜18時検査終了・出発➜19時アパホテル潮見着➜20時ホテルの部屋に落ち着く
⇢これは、強制隔離がなくても、税関や荷物受け取り、リムジンバス待ち、移動はどのみちあることを考えると、かなりベストスケジュールでした。
⇢アパホテルは、予想通りなクオリティでありましたが、実際に泊まってみると狭さがこたえた。トランクを開けると歩けないのがかなりきつい。あとヘアドライヤーやクリームが無いなど徹底したコスト削減… 一方で加湿器やVODがあったりと、良し悪し、な感じでした。
⇢下記のYouTubeビデオにてその様子が少し分かります。(ワインは実際は飲んでいないことに注意)
⇢食事はお弁当ですが、私は不満はなかったです。特にクリスマスイブは少し豪華にして頂いて、心に染みた… まぁちょっと水の配給が少なかったかな。
⇢ただ、ネットショッピングが使えて、AEONおうちでネットスーパーを活用し、お水、飲み物、ガム、栄養ドリンクなんかを購入できたのでQOLはかなり上がった。これはホテルによってはNGにしているところもあるらしく、アパホテルと関係者に深謝。ただし、生ものはNGで、寿司、お弁当、カツ丼、サンドイッチ、アイスクリームなどのデリバリーは不可。
⇢個人的に、仕事のメール返信だとか、技術検証だとか、溜まりに溜まりまくっていて、今回の強制隔離合計3日弱、毎日15時間くらいそればかりしていた…(逆にこの機会が無ければ片付けられなかったので幸便でありました)

25日(土)13時 予想より早くホテルを出れそうなので荷物をまとめるようにと電話がある
⇢これは、非常に緊張しました。「残念ながら、この後みなさん『14日待機を予定していた地域の自治体が定める施設で追加11日強制隔離になるので、早目に出ましょうね♪」という意味があったのか、とも推測できるので…
⇢今まで周りで同乗者がオミクロン感染していたケースも何件か聞いていて、非常に恐れていたのですが、我々の場合1/4まで強制待機になると「クリスマスと正月三ヶ日を家族三人・日本の肉親とバラバラに過ごす」という本当に悲しいパターンになってしまう…

25日(土)15時 ホテルを出る
⇢出る時に、「同乗者にオミクロン感染者はいませんでしたか?」とおそるおそる聞くと「いませんでした」と。心の中で大きく安堵する。
⇢ここら辺のことは、今回の行き先(=潮見)含めて全然教えてくれない。多分権限が明確でなく、バイトの方々など何をどこまで言っていいのかが分からないんだと思う。個人的にはそれを明確にした上で、帰国者にはっきり伝えてくれた方が全然ありがたいと思う。どんな事情で帰国してきていても、個人の権利はあるので。
⇢娘にバスの中で同乗者に感染者が出なかったので、実家に帰れると伝えた後の笑顔を見たら、本当にいろんなものが溶けたような気がしました。

25日(土)16時 レンタカーで出発
⇢成田から神奈川県の寒川町まで。通常2時間の道程。
⇢クリスマスなので、レンタカーの空きが全然なく、いつもはお金の節約で小型車を借りるものの、今回は年季が相当に入った大型のバン。ガタガタ揺れるし、窓はきしむし、カーナビは古くて到着時間予定は適当に何度も変えるし(時差ボケの中運転しているので、これは気分的に非常に大きい)運転は結構きつかった。
⇢また、クリスマスということもあり、都内と周辺の道路が激混み!結局3時間半くらいかかった。

25日(土)20時 寒川の実家に到着
⇢やっぱり、実家はいいし、手巻き寿司はいいし、日本のビールも美味しいし、Wi-Fiは速いし、風呂は大きいし、最高!!(完)

COVID, Japan, Wine, Zinfandel

日本に一時帰国した際に隔離先となったアパホテルからのフランシス・コッポラ ワイナリージンファンデル2018年のレビューです。

フランシス・コッポラ監督はInglenookもワイナリーとして持っているんじゃ?と思った方は相当ワイン通です! 下記に過去の動画を乗せておきます。

Inglenookとこのジンファンデルと、味わいがどう違うのか? ワイナリーとしての違いは?!などをアパホテルの元谷芙美子社長のお顔3点と共にお話しております。

飛ぶほど美味しい! イングルヌック ジンファンデル 2016 エディジオーネ・ペニーノ/Inglenook Zinfandel 2016 “Edizione Pennino”

https://youtu.be/ijrdJlCUKNw

フランシス・フォード・コッポラ ワイナリー ダイヤモンド・コレクション ジンファンデル 2018 https://www.thefamilycoppola.com/en/store/wine/diamond-collection-zinfandel/DZ18

制作: 日本ジンファンデル普及協会 https://zinfandel.love/

COVID, Japan, Technology

いや、もちろん部屋の中にはいますよ。ただ、AIの技術検証という意味で少しだけやってみただけですが、どうでしょう、怒られるかどうか。

はじける笑顔。70年代のジャニタレ風。この写真を自分のスマホとは別のスマホかPCに保存して表示する
帰国者・訪日者居場所追跡アプリMySOS(アプリとして評価非常に低い)に、その写真を写す

これが出来るとなると、色々な「アプリケーション」は考えられますね。
もちろんやりませんが・・・

COVID, Japan, Silicon Valley

明日、21日にユナイテッド837便でSFOから日本一時帰国の旅に出ます。 ホテル強制隔離がクリスマスど真ん中23日〜25日ですが、、機内でオミクロン感染者が出なければ、その後寒川で自宅待機、1月6日から解除となります。 忙しくて事前に全然誰にも連絡出来ませんでしたが、、みなさん日本で遊んで下さい!

COVID, Education, Japan, Silicon Valley

アメリカは国内線はコロナ前と同レベルまで乗客数が増えているが、国際線はまだガラガラ

前回のポストで書きましたが、帰国便はUnitedのエコノミーでした。
端の3席に母・娘・父と座っていました。

無事に隔離ホテルに到着しました(12/22)
http://mosh-in-silicon-valley.tech/arrived_in_japan_20211222/

そこで、娘が笑顔でこう言ったんですよね。

日本、楽しみだね」

いや、食べ物も美味しいし、おばあちゃんやいとこにも会えるし、そりゃそうでしょと思われると思うのですが、これが衝撃で、とっさのことで、泣くに泣けず、合わせて微笑みましたが、、

9歳から12歳の多感な時期にアメリカに連れてきて、その間一度も日本に帰ることなく、アメリカに閉じ込めてきた、引っ張り続けて来た罪のようなものを考えると、目の前が真っ暗になったような、後頭部を鈍器で殴られたような気がし、その後ずっと機内とホテルの中でそれが残っています。

COVID禍があったので止むを得ないというのはあったのですが、自分のやっていること、その間、小学校で飛び級させて英語での小学校高学年から中学校での勉強、特に中学で格段に増えた宿題、学校での女の子ならではの人間関係など考えると、表現のしようがない気持ちになりました。

もちろん、いいこともあり、悪いこともあり、それが人生ですが、理論的に整理はできても、感情としてはまったく整理できない重い何か、

それでも短く、日本が楽しみだと微笑む娘、こう書きながらもまったくもって文字に起こせないですね。

Bitnami