Amazon, e-Commerce, Silicon Valley, Startup, Technology, VC

NYなんかは最近もう日用品の配達について、Instacartが1時間DoorDashが15分Getierが10分、とめちゃくちゃ短縮化してきていて、「Ultrafast grocery delivery」というカテゴリーで呼ばれています。

シリコンバレーはそこまで加熱していないなーと思っていたら、バス停で広告を見つけてしまった。もう反射神経的なものとして、また使わないと、と思った。

初回3回の注文で$20 off!? デカいじゃないか。
嫁と買い物に行っていたら、「お、Popcornだ。割引コードもあるし、今日はピザでも買って夕食は簡単にするか」
嫁:異議なし。Popcornバンの写真まで撮ってくれた。夕食作らなくていいから、機嫌がいいんだろう…

よくあるUI。
18分で来ると!
日本カテゴリも一応あるが6つしかないのと、キューピーマヨネーズ¥2200円くらいって、どういうことだ
セーフウェー等と比べて、品揃えが悪く、買いたいものもあまりなかったが、夕飯をこれで済ますと妻と約束したので、やむなくマルゲリータピザなどを購入。大き目のピザだけど、冷凍ピザ¥1,840だから、物価の高いことよ!
ApplePayで払えるのは便利。
チップのデフォルトは$5→購入金額に合わせて$3に変えた。
バス停広告で見た割引クーポンコード”Pop20″は使えなかった!(怒)→この品揃えだと、ここで脱落する人は十分にいそう
配達料は$1.8。
これは、他のネットスーパーに比べても安いくらいなので、その点は非常にgood!!!
本当に18分で来るのか!?
結局37分もかかったw
配達員の方に聞いたら、この家は奥まってて、カーナビが変な案内をしたので、とのこと。確かにそうなので、しょうがないかもしれないが、20分オーバー、2倍はちょっといただけないかも。
例のバンで来てないの?と徒歩の配達員に追加で聞いてみたら、ちょっと離れたところに置いちゃったんだけど、バン自体は冷蔵庫・冷凍庫完備でデカいのよ!とのことでした。
また、配達記録に写真だけ撮らせてね、とのことなので、どうぞどうぞと言って、Have a great day! とお別れをしました。

まとめとして、

  • ネットスーパーの需要は引き続き高く、なかなか配達ウィンドウが空かない(翌日まで待たなくてはいけないなど)こともよくあるので、18分で来てくれる、というのは利便性は高い
  • それにしても品揃えが悪く、まだ実用性には乏しい。
  • それでも、バンを買い揃えたりドライバーを雇ったり、商用化して進むのはシリコンバレースタートアップならでは。
  • とはいえ、バンは自社用に塗装もしているのでリースなのか(=費用化、OPEX)、購入なのか(=資産化、CAPEX)なのか分からないが、どっちにしても財務的な負担は大きく、立ち上げに相当な資金需要が必要だったと思うが、スタートアップDBサービスには投資家などの詳細がなく、謎が多い会社ではある。
  • ビジネスがうまく成長すれば、InstacartやWeee!やスーパーマーケットに買収される可能性は大いにあり、そういう点ではexit pathが明確、とはいえるのでは。
e-Commerce, Media, Startup, Technology

Facebook広告からのクーポン、使ってみた

日本で、クーポン付きのFacebook広告(飲食店など)見ますかね?

アメリカでは、最近少しだけ見かけました。これはまた地域とか、今までの閲覧記録だとか、飲食関係の外部アプリとの情報の受け渡し履歴(これを結構やってるので注意!イヤなら設定で変えましょう)とか要は使われてる個人情報の内容と状況によるでしょうが、最近何かカキ🦪のページでも見ちゃったのかな、この広告が出てきた。

う、美味そう…

美味そうというのもありましたが、マーケティング手法として興味があったので、まんまとFacebook にさらなる個人情報を渡しながらの「死地」に乗り込んでみました…

意味としては、「クーポンをゲットする」ということになります
$50は最低頼むこと、14日で切れること、なるほどね…
使う時は店で使うんだぞ、との警告

で、店で「使う」ボタンを押下すると、じゃあお勘定いくらだったよ?との質問が出る。

ここは手入力で、伝票とのチェックはシステム上ないものの、この店は店員さんがチェックします(そもそも伝票上で割引しないといけないというのもあり)

$82を入力。1人1杯お酒かドリンクを飲んで、料理を頼んでこの値段はシリコンバレーではそんなに高くない。カキ12個が一皿分の食事になったということもあり
Kumiai という名前のカキ。昔マンションの管理組合をやっていたつらい時期を思い出した。私の大好きなTomales Bay産なので産地としての満足度高し。

全体的にはなかなかよく出来た仕組みだと思いました。もうちょっと簡素だったらとは思うけど、現実問題として、各種ステップは外せなかったのかなあとも思う。

ただ、こういう事項について、あっというディスラプティブなソリューションが出てくるのがシリコンバレー ですね。MarTechとして今後にも期待します。

Business Idea, Diet, e-Commerce, Healthcare, Startup, Technology

検便は日本では人間ドックの時には結構当たり前ですが、うちの会社の同僚に聞く限り、アメリカではそうでもないようです。(検尿はやるとのこと)

もちろん検便は「腸の健康」を調べるものであり、大切ですから、そこに勝機を見出したスタートアップがいた!

Ombre – AT Home Microbiome Test

https://www.ombrelab.com/

現在我々が手掛けているビジネスの中にD2C(Direct to Consumer)ビジネスがありますが、この分野も相当に競争が激しい〜レッドオーシャンになってきているので、シリコンバレー駐在員として「オールバーズ、履いてみた。その履き心地は?」レベルではダメで、やっぱり自ら差別化を図らなければいけない。

ということで💩の分野で試してみました。

ほんの少しだけ、前から感じていたUX的な課題感として、自宅検便に付き(少なくともうちの会社が使っているプロバイダーは)①便を2日間採取する ②それを小さなプラスチック容器に入れる ④2日分を郵送で送る というプロセスがある中で、②と④の間に、③1日目の分は郵送で送るまで冷蔵庫で保存する というプロセスがあり、うちの会社の現地人の同僚は「OMG!」的な反応をしていましたw
これはもちろん、我々夫婦(おんなじ会社で仲良く働いていました)は好きではなかった、というのが課題感でした。

で、アメリカはというと、これも私が使っている病院が使っているプロバイダーは、という話になりますが、①3日間採便 ②台紙にこすりつける ③郵送で送る というプロセスで、冷蔵庫に入れなくていいのは「幸便」ですが、次に「3日間もやるのか…」というのはありました。
会社に行く時は、朝は忙しいし、朝出るとは限らず会社にはもちろんカバンに台紙を入れて持っていかないし、毎日出るとは限らないし、結局1週間位その便が付いた台紙がトイレの近くに置いてある(例えば洗面台とか・・)という状態になるのも結構イヤです。

ということで、今回試したのがOmbre。私がキットを購入した段階では「Thryve」という名前でしたが、スタートアップ業界の動きが早すぎるよw

また、いつもの通り写真があれば自明なので説明は省いていきますが、ポイントは、①1日分でOK ②綿棒で便をこすって ③それを容器の中の溶液に溶かす ④宛先が貼ってある郵送用の箱に入れて送れる (⑤アメリカは郵送は自分の家のメールボックスに入れて「発送お願い」のサインを出しておけば郵送できる)ということになります。

私がThryveで注文したときは$79.6だったんですけど。Obmreにリブランドして値下げしたようで・・・
で、発送したらログインして、容器に書いてあったIDと紐付けて発送したということを連絡します。
その後、この画面で進捗が見れる。
3〜5週間も必要、というのがちょっとUX的にはbadですが。
キタ!
もちろんメールでも通知が来ています。
全体スコアとしては、70%。
これが何を意味するかは解釈難しいですが、、下にGood, my gut is going in the right direction, but needs some work  とあり、平均スコアが62%なので、まぁいいということにしましょう。
うちの会社はD&I、Diversity and Inclusion を標榜しておりますが、さすが優秀社員(?)の私、腸内細菌のdiversityはすばらしい、熱帯雨林のように(!)いろんな種類の菌がいますよ、とのことでした。(おそらく日本語でいうところの善玉菌含め、ということなんだと解釈しておきます)

そして、ちょっとメニューを辿りにくいのと、表示するまでにイヤっていうほど個人情報・嗜好などをインプットしなきゃいけないのですが、悪玉菌(私の場合ゼロ。けど、ゼロってことあるの??)と善玉菌(私の場合9種類)のレポートもありました。
ちょっとブログサービスのWordpressの容量がなくて画像を貼り付けられないのですが・・・ 参考情報にはなります。(ちょっと細かすぎて正直良くわからないというところもあり)

ただ、一部のレポートが更に有料なのにはユーザーとしてはちょっと困ったものです。
スタートアップとして「アップセル」がないと収益モデルに困る、という話もよくわかりますが、$9.99か…という気もします。
また、UX的な話ですが、「後出しジャンケン」的に見えるので(最初によく読んでなかった可能性大いにありますが、fine printだったのでしょう)というのはちょっと気分が良くないですかね。
で、このような腸内環境を整えるためのサプリの物販があるのは、王道ということで、これは「ソリューション提示」ですから私が買うかどうか別として、ビジネス的にはgoodだと思います。

とはいえ、もし人間ドックで検便が無い人は、このソリューションは無料レポートは分かりやすい(詳細なレポートもあるが、たどりにくくはある)ので幸便なんじゃないでしょうか。

Cooking, e-Commerce, Startup

日本というのはエコ意識は世界の中でも相当に高い、というのはアメリカに住んでて、そしてヨーロッパを訪れたりすると、こと思います。

アメリカは基本的にはガソリン車で長距離(絶対的な距離において)移動することに疑問を持っている人はそんなに多くないし[個人的には遅まきながらTeslaに切り替えました!]、AmazonなどのECから発生するゴミなんかも膨大かつ、ゴミ処理においては相当な後進国だと感じます。

ヨーロッパは、環境対策では日本の先を行く部分がありますが、逆にそのせいからか「日本人は環境意識、エコ意識において優れているので大好きさ」と言われることは結構あります。

個人的に、我田引水かもしれませんが、、ガソリン車からEVに変えることは非常に大きな環境インパクトがあると思いますが、ではどうやったらそのようなアクションが取れるかといったら、日々のごみの分別(←これはアメリカ人が非常に苦手)からのリサイクリングなどをして、意識を刷り込ませるように高めていくしかないと思うんですよね。

なので、我が家でも自分自身のため、そして子どもにやっていることを見せるために、少しずつ身近なものからでも変えていっています。

そこで、最近追加始めたのがskoyのキッチン用品です。

https://www.skoycloth.com/

今回はその中から、たわしや金属タワシ(属にカネタワシ)の代用品になるスポンジを紹介します。

私は料理好きですが、どうしても避けられないのが皿洗いで、アメリカではディッシュウォッシャーを使っていますが、シンクやフライパンなどは汚れがひどいとカネタワシをどうしても使いたくなります。

ただ、カネタワシは①傷がついて汚れがさらにつきやすくなる/落としにくくなる ②金属片が何かに残ってしまう という大きな問題があり私は使っていません。(うちの奥さんがたまに使っていますが・・・)

元々自然の材料から作られたスポンジを使っていましたが、膨らみが足りず、使いにくさを感じていました。
また、この製品は非常に通気性が悪い。。

かといってスポンジでは物足りない場合もあり、どうしたもんかいなと長年思っていました。

そこで入手したのがこのskoyのSCRUBです。

かわいい

材料は綿ですが、食品加工レベルで安全な強化剤で硬くなっており、それにより汚れを落とすもの。

捨てる場合には、「バイオデグレーダブル」なので自然に生分解されるというのが肝です。

EUはポーランドで作っられていますが、障害者が働くアメリカの施設(カリフォルニアの南、サンディエゴ)でパッキングされている。

環境問題を深く憂慮した女性起業家が作ったプロダクトであります。

実際に、たこ焼きをした後のベッタベタなプレートで試してみました。

すっかりキレイになりました!
実際にたこ焼きプレートというのは汚れが残っていて、新たに使う時にうっ、となることが多いので(今回もうちにお客が来る前にその状態でした…)大変これは助かります。

薄いので、乾きやすいのが実務的には最大のメリット。
スポンジの除菌というのは、塩素使うと環境やスポンジそのものに良くないし、熱湯もボロボロにしてしまうし、少し冷ましたお湯をかけろ、とか結構面倒なんです・・・

ただ、待てよと。キッチンのシンクもきれいにしてみよう。

すっかりキレイになりました。
2人の女性起業家に感謝感謝です!

ピッカピカになった!

これ作った女性起業家に感謝感謝です!!!

Diet, e-Commerce, Japan, Silicon Valley

Tried Activital socks and could run 10K!

I used to run a lot because I was into triathlon and marathons before.
You can see it from below my “Okay, I come back to my parents home running all the way” record.

But I haven’t run/jog long distances for a long time…

In warm and comfy California, I just chill in my home…

Then gradually over past months, I have gained weight……

Trust me, as a triathlete, I bike for sure, more often than jogging because my gears of cycling are perfectly complete.

And one reason I shy away from jogging was with my old running shoes I didn’t have good socks to fit which makes me confident to run 10K for example without any pains or blisters on my feet.

To left to right:
Five-finger socks may look good, but they give you pain between fingers
Cycling socks are no good for jogging
Ancle-fixing type is not flexible when you don’t have any injury
Usual ones don’t have “grips” at the sole and your feet moves inside shoes and eventually blisters etc.

But I found “Activital” socks with a lot of design innovation derived from Japanese socks and functions to support my feet!

Perfect fit with Large size
You can see some “gripping” structure on the soles

Okay, let’s hit the road.

As was expected, both of my knees hurt…
And as my legs felt some pain, I changed parts of my sole to focus on. But those socks gave me perfect fit and my feet didn’t move inside the shoes which is desirable when you long-run.

As my jogging was slow as it was a first long-run in a long time, it got darker on Foothill road… but the socks supported me all the way along.

The socks gave me courage and support to run 10K for the first time over one plus year without any pains or blisters on my feet.
I will keep on running with them, at least to bring me back to the desirable weight.

Business Idea, e-Commerce, Japan, Wine, Zinfandel

日本にジンファンデルの素晴らしさを伝えたい!
http://zinfandel.love/

I want to deliver Zinfandel and it’s “powerfruitness” to Japan!!

私が日本での普及の希望をもってウィキペディアに「ジンファンデル」の項を2015年に新規作成してから約6年、日本での知名度は残念ながらそれほど上がりませんでした。
2021年は再びカリフォルニアからそのパワフルな果実味の持つ素晴らしさを
一人でも多くの日本の方々にお伝えできればと思います。

http://zinfandel.love/

http://zinfandel.love/

Amazon, e-Commerce, Japan, Silicon Valley

アメリカのスーパーでピックアップをお願いしたら:ただ便利

何となくいつも日本にいた時の癖でスーパーには家族もしくは夫婦で足を運んじゃうんですよね。

但し、アメリカもCOVID感染者がが過去最高の1日30万人を超えて、少しまた行動様式を変えなきゃなと思ってたのと、

オンラインオーダー初回は$20引きとあったので、これはワインが1本買えるぞと、早速注文してみました。

着いたら電話するのね。
もし、ドンピシャのものが無ければ代わりのものでOKオプションをオンにしておくと、結構別のものが来る。

皮付きホールトマトの代わりに皮なし、それはいいとして、

リブアイステーキについては骨なしから骨ありかい! 重さが同じならめちゃ損するでしょうが!

アルコールも買えるのは便利。ちょっと高めのワインですが、YouTuberの必要経費?ということでポチッと。

日本のスーパーではあまりこのピックアップという形態はないと思いますのでご参考まで。

ビジネスモデルとしては$30以上の注文ではピックアップフィーは無料です。

オペレーションとしてはお店の中に、スマホを持ってお客からの注文をせっせとカゴの中に入れるワーカーの方たちが沢山いる、という状況です。

そして、店に着いたら指定の場所に車を停めて、そこから電話したら、トランクを開けておくように言われ、そこに荷物を入れてくれる。(自分の名前を伝えたり、アルコールが入っている場合、生年月日を言わされたりはする。正式には運転免許証を見せることになっているが今日は割愛でした)

特に、意識高い系のWholefoodsなんかでは、ピックアップ注文(オンラインデリバリーも)が多いイメージです。(=感染対象)

お店でのお客と店員さんの感染減に役に立つかなと考えた次第。

一方で、店舗で歩きながら献立を家族で考えたり、珍しいお菓子を見つけた娘が「ねえパパこれ買っていい?」とせがんできたり、妻が高めのワイン持って「これ面白そうだね」とか微妙な言い方をして間接的に欲しがりアピールをしてきたり、そういうのがスーパーのいいところでもあります。

アメリカのスーパーは大きいので特にそういうところがあるかな。

但し、今は少し店舗に行くことについて危機感のレベルが自分の中で変わってきていますね…

Amazon, e-Commerce, Technology

Shopify Fulfillment に申し込んでみた

ShopifyでECサイトを作ってみた、の記事は、「何をいまさら」感満載でしたが、比較的新しいモノとしてShopify Fulfillmentがあります。

Shopify Fulfillment
https://www.shopify.com/fulfillment

これは、Shopifyが自社倉庫で、在庫、梱包、発送、返品対応などを行ってくれるというもので、Fulfillment by Amazon, FBA相当のサービスです。

2019年の6月にこれを発表して、少々時間がかかったイメージですが、今年の半ばからベータ的に開始しています。

実際始めようと思ったら、結構大変だ、、、ということが分かって、M&Aでソリューションとした、という流れかなと推測しています。同年9月に$450Mで在MAのフルフィルメント会社を買収しました。

Shopify to Acquire 6 River Systems
https://news.shopify.com/shopify-to-acquire-6-river-systems

もうclicheに近いですが「もし係る業務に自社の強みがなかった場合はアウトソースするがよろしい」というのはGEのJack Welch時代から言われていたことで、たとえば商社の場合も、日本は自社事業会社があったとしても、グローバルな他マーケットではここらへんは考えようでしょう。

ということでいつもの通り使ってみました。

FBAの場合は価格表がありますが、Shopifyの方は今の時点では個別見積もりですね。
少し古いやり方のような気もするし、この辺のオペレーションは細かいこと含めると色々論点はあるので、個別に要件を基に見積もってくれた方が丁寧な気もする。

商社マンとして、ここら辺のモノ(ハードウェア、機器など)の物流を含めた提案案件やオペレーションは今までに沢山やってきました。

自分が持っているShopifyストアを選択するか、新しくストアを作らないと見積もりフォームに進めないようです。
ここは、意図的な設計として今のところこうしている気がします。かしこい。
「見積もり取りましょう」ページのトップ
ここら辺が確認したいオペレーション要件なんですな。納得。
一辺46センチを超える商品はありますか?
なるほど。
「自社の段ボール箱を使いたいですか?」
「Shopify側で詰め合わせする必要がありますか?」
また、アメリカで特に重要なこととして、
「返品対応が必要ですか?」
モノによっては30%などの返品率があるとのこと、この点はクリティカルです。
ここら辺の回答は今のところTBDです。
24時間以内に回答が来ると。
Amazon, Business Idea, e-Commerce, Japan, Silicon Valley, Technology

Shopifyで1時間でECサイトが作れ、実際モノが売れて、買えた

どうしても、アメリカでビジネスが作りたいです。アメリカ駐在の商社マンなんだから、当然です。(但し、ここら辺の基本原則的な考え方は揺らいできているようにも思う。)

Straightforwardな方法論としてはECがある。(ちなみに、アメリカの人はECとは呼ばないので注意が必要) 

市場背景として下記の商務省のデータのように直近2四半期で40%程度も伸びている。絶対額としてECで$200B以上の話をしているので、もはやクレイジーな伸び率・増加額だ。

では、何を売るにしても、商いはまず丁稚から、ということでShopifyのサイトを作ってみることにした。

下記にスクリーンキャプチャが長々と並ぶので結論から言うと、サイト構築、課金、発送、集金、非常にスムースでした。流石、$140Bの会社だけある。

システム、プラットフォームとしても大変使いやすく、よく設計されていて、作業もスムーズ。機能もよく考えられており、まとめ方、分け方、管理の方法など、素晴らしいですな、という内容でした。

システム開発やったことがある人は分かると思うんだけど、実際に作るっていうのは結構大変で、機能の作り込みをするのはまあ数日くらいで終わったとしても、その機能のテスト、(ユースケースをよく考えた結果として複雑となった)他の諸機能との連携テスト、他の外部システムとの連携テスト(特に最近は外部クラウドシステムとの連携が非常に多くなった)などテストが大変だから、日本人が大好きな「自社で何でも内製する」っていうのはこのレベルになると超大変。

もう使わない手は無いと自分でも感じたし、投資先のスタートアップのCOOで何社もスタートアップを渡り歩いたベテランで、今は会社の$30Mくらいのオペレーション全部見ている人に「Shopify使っているみたいだけど、どう?」と聞いたところ、「非常に優れている」という回答でした。Great.


いつもの通り、自分の記録を兼ねて書いているので、長々としているのですが、最初の部分で発送して(自分で)受領するというマッチポンプ作業の部分について触れています。
その後の部分は長いシステム設定、サイト公開のプロセスです。

ちなみに、Shopifyのサイトの出来はすこぶるいいですが、私がこのテストの目的(と自分が着る目的)のだけに作ったポロシャツ自体は非常に出来が悪く(Thanks to Vistaprint…) 買う価値が無いのと、発送処理は地味にメンドクサイので、決して発注しないでください!


これが出来上がりのサイト。ちょっと見にくいですが、日の丸を胸にあしらったポロシャツが販売製品です。テストなので必要はなかったのですが、実際に商品も作ってみました。

これが発送商品(訳あって、作ったポロシャツではありません、なんのこっちゃい)

で、それをパッキングして、

家の玄関ポーチにぽんと置いておいた。USPSによる集荷です。楽ちん。(その設定方法については下記の下の方に説明しています)

で、午前中に集荷人が来て持っていってくれた。
(絶対見ないだろうと思っていたら、「おい、これ宛先お前んちじゃねえか、大丈夫かこれ」と聞いてくれて「問題ないから、持っていってくれ」と寺尾聰のルビーの指環(若い人は絶対に分からない)状態で集荷してくれました。

で、翌々日にはポストに配達されていた!

これで「モノの流れ」の部分は以上です。
残りは、システムの設定方法についてです。よく機能が作り込まれている。


最後のThis store is a registered businessのオプションは面白い。何かの判別か表示か、もしくはIRSとの連携などに使うのでしょう。(ビジネス上は要注意ですな)
もう設定のトップ画面に入れた。
今回は一番安いBasic Shopifyを選択。
クレジットカード手数料と送料が安くなるのね。
通常の法人でやるようなビジネスなら「Advanced Shopify」が適している、というように見ています。

実際に、コモディティに近いようなものをECで販売するとした時に、返品、値引き、倉庫、発送業務、管理人件費、仕入に関する人件費、家賃、金利、システム開発、減価償却費、そしてマーケティング費用・広告費(これが馬鹿にならない)を引いていくと、バラ色のボトム利益は中々生まれにくく、P/Lの上の方の決済手数料や送料がどのくらいのレートなのかは、ECビジネス採算管理の肝ですね。

で、これが有料コース(30日無料)の選択が終わったら、もう販売商品の登録に移ります。

ちなみに$31.44というのが自分がVistaprintで作ったポロシャツの原価。
HSコード入れられるとは、渋い。海外発送を要件としてデフォで入れ込んでいる形ですね。
サイズなどのオプションの設定も容易に出来る。この前の画面で選択した「Clothing industry」が効いているのか。
とりあえず複数種類設定してみた。SKU(型番)も手動だが、設定できるこのニクさ。
SEO対策として、Googleに掲載される内容の確認もできる。
で、リンクをクリックしてみたら、もうこんな画面になるというのが確認できる。速い。
在庫数の管理も出来ます。
仕入業者・ベンダーからの納入、自社他倉庫からの在庫移動もここで管理できるようです。
この点はもう少し研究が必要も、ビジネスオペレーション上は肝の肝になりそうです。
Collectionsって何よ?と思い調べましたら、下記の通り。よく考えられている。

https://help.shopify.com/en/manual/products/collections

You can group your products into collections to make it easier for customers to find them by category. Here are a few examples of collections that you might create:

  • clothes for men, women, or children
  • items of a certain type, such as lamps, cushions, or rugs
  • items on sale
  • items in a certain size or color
  • seasonal products, such as holiday cards and decorations
ダッシュボードで、コンバージョンレート、リターン率など含め諸々管理できるのね。
外部ツールを使わなくてもいいくらいなのかも。優秀ですな。
マーケティング結果分析ですな。これが何とどう繋がっているのかは更に要研究。
BFCMって何よ?と思いましたが、Googleが下記の通り、Black Friday/Cyber Mondayだと教えてくれました。ちなみに2020年のShopify上での結果は、$5.1Bだったとのこと、凄まじい金額です。

Black Friday Cyber Monday 2020: An Analysis of Over $5.1 Billion in Sales
https://www.shopify.com/blog/bfcm-data

Shopify store owners collectively made a whopping $5.1 billion USD in sales between Black Friday and Cyber Monday globally, up 76% from last year.

Shopify Blog
ECサイトへのアクセスにパスワード許可、って何か悪いものでも販売するユースケースかなw
Google reCAPTHCAを問い合わせフォームに組み込める、っていうのはいいですね。個別に組み込むとどうしてもテスト工数がかかっちゃうので。
GDPR, CCPA 対応! こういうのもスタートアップソリューション沢山ありまして、自分のところの会社群のビジネスのために色々調べていた時期がありました。こうやってECプラットフォーム内に作り込まれたら本当に楽ですね。脱帽。
なるほど。
ちょっとFacebook Pixelについては勉強します。
そうですね。これも必須ですな。
ちょっとドメイン管理サイト側でDNSの設定とか必要なので、とりあえず手を抜きましたが、これはもう必須ということで。
FAQだとか、個人情報取り扱いの扱いだとか、紐付く個別ページを作れるのですね。
各々のページについてSEOの管理出来るのもニクい。

そして、「ホームページ」の設定に移ります。(英語では「トップページ」の意味なので、注意が必要)

コレクション、を自動で作れると。なんて便利なの。
ファビコン設定していないサイトは、とっても素人的に感じます。
これも必須ですね。
これは、ユーザーに対する通知? ショップオーナーに対する通知?
これ、結論から言うと下手な設定しないほうがいいです。少なくともサイズをちゃんと守らないとレイアウトがぐちゃぐちゃになってしまうんだと思います。
この後画面サンプル出てきますが、ひどい仕上がりになりました・・
これは中々手の込んだ設定ですね。ショップオーナー寄りの仕組み、と言えるでしょう。
ここら辺も、作り込んでテストするのはメンドクサイです。
出来てて、他サイトで実績が(金額にしてBFCMで$5.1Bトランザクション分も)あるっていうのは大変いいですね。
ここで、自社サイト(?)での(Shopifyでの?)アカウント作成の要否を決められますね。
これも仕組みとしては非常にきめ細かい。
購入のキー項目は電話番号か、Eメールか。電話番号、というのはSMSテキスト利用が普及しているアメリカチックだとは感じます。(日本はそうでもない。但し、メールも近年非常に多くて、インボックスを管理できないほど、という人は多いハズで、SMSテキストは非常に助かります)

で、あらかた出来たので、実際に自分で買ってみることに。
まあ、明らかに経済的にはShopifyに手数料抜かれるだけなんですが、そこはテスト必要経費だということで。

ADD TO CART してみる
入っている
入っている
前述の通り、背景設定に失敗しています・・・
送料は$4.9ですが、その原価は$1.8であり、差額は利益になりますね。
(今回は自分の中での「行って来い」になりますが)
チップの支払いも出来るのですね。流石。日本ではこの機能要らないでしょうが。
合計は$36.65也。
で、あっさり購入完了。
ありがとうMasashiって、俺が売って俺が買ってるんだよw
で、購入ありがとうメールが「購入者であるMosh Suzuki」の方に来ている。

で、EC出店者としての私に注文が来ましたよ、発送処理をしましょうねメールも同時に来ている。

ステータスはUnfulfilled=未処理になっている
但しもう顧客側では「支払い済」になっている。
クレジットカードには請求がもう来ている。速い!

画面の下側に取引の今までの流れ、Timelineが表示されている。
これは沢山注文があるとこんがらがりやすいでしょうから、非常に役立ち機能と言えるのでは。
発送ラベルを作り、発送方法、発送日などまとめてこの画面で設定します。
これがすごい。UPS(上場企業)、USPS(公社、通常軽いものはUPSより安い)などと完全にシステム連結している。
荷物の重さ入れて、一番安いUSPS First Class Mailにした。
で、荷送り状=Shipping LabelがPDFで作成された。ファイルで保存しておけるのも便利かも。
上下逆にしてあるのは、プリンタで印刷した時に順向きに見えるから? そうだとしたら、設計としてきめ細かいですね。
このFeeの部分が、クレカ決済手数料含め、Shopifyに払わなくてはいけない部分で、冒頭の通り、Basic Shopifyだと2.9% + 30¢で、計算方法としては手元の計算によると、商品本体金額+送料+チップ、全部の合計に2.9%を掛けているようです。クレカ決済手数料の名目なのでそりゃそうだといえばそうですが、なかなかしっかりしていますな。
で、USPSまで行くのがメンドクサイ(自分の家に発送するわけでして…)ので集荷をお願いするとこのような確認が。うちは猫はいるけど、犬はいません。
時間指定は$24かかる… それでは完全に採算割れ。
これで入力事項は終わり。
手配完了。
この後、冒頭にあったように荷物を玄関前においておきました。

で、ちゃんと入金口座をShopifyで作りましょうというメールを送ってくれる。
具体的には銀行口座の設定や、支払いを受けられるクレジットカードや電子マネーの設定など。
支払いの受領関係の設定。入金されないと、自分のお金が返って来ないから!
ここら辺も支払い方法が揃っており、素晴らしいですね。
こんなんまであるんかい!
Capture、計上、ってことですかね?
取引状況の確認もできます。Transactionsの項。
PayPal払い・受けも出来ますね。
但し、Paypalビジネス口座を作らなくちゃいけないらしく(IRSのからみとか、マネーロンダリング防止などのためでしょう)今回はやめておきました。
Shopify Payments、受け口座の作成の完了です。
ここら辺の、お金廻りの面は従来作り込みや連携が大変だったですが、今は本当に簡単で素晴らしいですね。テクノロジーの進化。

割引機能も調査してみました。
これもキメが細かいですね。割引として率か、固定金額か、送料無料か、○個買ったら▲個無料か、など。
こういうのも機能を自分で作っていくのは大変です。よく出来ている!
誰が何回割引使えるかの設定ですね。これも素晴らしい。
で、割引を作ったら、それをSNSやホームページでシェア出来る。
Facebookでシェアしてみました。どうか注文しないで…
このリンクをクリックすると、1%割引が適用された上で、サイト上で商品がカートに入っている!

集荷人の方、大変お疲れさまでした。ご協力誠にありがとうございました。
丁寧に集荷完了のメールをUSPSが送ってくれました。
アメリカは配送廻りはかなりDX進んできたイメージです。

で、発送のページを見てみると、USPSとシステム連携されているようで、即時に「Fulfilled」(=発送済)のステータスになっている。
上記同様。
入金を確認するまでが、取引だ! というのは商社に入って最初に「取引の基本」講座やリスクマネジメント講座で教わることです。
ちゃんと、今回の売上(Shopifyフィーとのネット)$35.29が入金されていました。

今回使ってみて、EC関連でよく聞くShopifyが実際どの程度使いやすい、使えるシステム、プラットフォームなのかよく理解できました。機能性という観点では申し分ないと思います。

今後の同社の戦略としては、下記の通り取扱高、出店者、パートナー・チャンネルの3つの分野に分解した上でそれぞれを伸ばしていく、とのこと、今後も大変成長が期待される企業と言えると思います。

Amazon, Business Idea, e-Commerce, Silicon Valley, Startup

【ビジネスアイデア】アグリーセーターD2C

アメリカには「Ugly Sweater」というセーターのカテゴリーがあって、こういうやつです。

Very ugly, even a cat is not looking at it

実際にアメリカ人と話すと「アグリーセーターっていうのは、実のところ可愛いんだよ」と言っていて、茶化して『醜い』と言っている訳ですね。ニュアンスとしては、「田舎の叔母ちゃん、また嬉しそうにもみの木がどどーんと前面に押し出された緑のセーター着ちゃってさ、あんなのもう都会では若い子は着ないよ。ダサいけど、けど叔母ちゃんが着ると何かかわいいよね」みたいな感じだと思っています。

私は昔からこのカテゴリーに興味があったのと、会社の今年のオンラインクリスマスパーティーは「アグリーセーター着用推奨」となっていたので、こりゃいい!と思い購入した次第です。(また、サイバーマンデー割引!)

オンラインストアとしては下記のようなものが山ほどあります。

Tipsy Elves (どんな名前だよ・・)
https://www.tipsyelves.com/ugly-christmas-sweaters

こういうサイトやAmazonで見ると$20くらいから買えるので、非常に値段も安く(中国などでもこの位の製品は普通にどんどん製造できるでしょうからー推測するに配送料除き数ドルで仕入れられるハズ)仕入れ値は抑えることが出来ますので、日本で「アグリーセーターブーム」を例えば芸人・事務所何かと組んで起こせれば、きっとそこそこのD2Cビジネスになるでしょう!


で、この「セーター」(税込み、配送料込み、サイバーマンデー割引込み)ですが、私も僭越ながらAmazonにレビューを書きましたが、実際には毛糸などで編まれたセーターではなく、ただのポリエステルのシャツでした。。。
よく一つ星のレビューを見ておけばよかった。

My review:
As everyone who put one star to this said, this is NOT A SWEATER, it’s just a polyester shirt. Read through all one-stared reviews before buying this. Will save your time to return.

ということで、オンラインクリスマスパーティーに少し着て、返品しようと思います。そこら辺もアメリカチックなことであります。

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