Business Idea, Cat, Startup, VC

Catverseを辞めました 〜 “I buried my cat”

猫が大好きで始めたものですから、英語の方は自分にとってはかなりショッキングなタイトルであります。また、長年勤めた会社を辞めてまで踏み出したクエストでしたので「初めの町を出たらすぐ落とし穴に落ちて死んだ」くらいのモードです…

忸怩たる思い、虚無感、徒労感、、考えつくようなあらゆる感情に支配されていますが、改めて前を向いて別の道を進んでいきたいと思います。自省含めて含め以下長文です。


いわゆるbootstrap、自己資金で運営してきたスタートアップであった。資金はギリギリでcrowdfunding/VCファンディング/アクセラレーターからの補助金などの可能性を探り、準備を進めてきた。CEOは製品が売れるから資金調達は不急、COOは現在の状況踏まえると急務と考えた

CEOはエンジニア畑でプロダクトが良ければ売れる派、COOはビジネス畑で計画と企画を重視する派で、お互いを補完していたものの、キャッシュバランスが減っていくにつれ、意見の違いが先鋭化していった

前者は機能を多く作っていきたい、後者は機能は絞ってでも価値を創って早期にマネタイゼーションしたい考えだった

プロダクト開発は、NFTについては市場環境の変化に伴いpivotし、3Dスキャニングは毛皮や模様の再現が難しく、また会話については発声・typing・OS設定の言語の組み合わせへの対応が簡単ではなく、苦労していた

リモートで、時差を逆活用して、創業者二人が働いている国・地域が違うことも複数の市場を攻められる利点として使う、という考えだったが、バックグラウンドが違う創業者間の差異が埋まらなくなった

というような感じです。

もちろん、どっちの考えが正しい・間違っているということもなく、モノの見方の違い、時系列の捉え方の違い、リスク許容度の差、エンジニアリングとビジネスそれぞれの理解度の違いなどなどに基づくものであります。 

私の反省点としては、手広く手掛ける中で、個人的な環境変化もありバタバタしていて、時間的にも精神的にも一杯一杯になってしまったことです。 

とはいえ、時は巻き戻せないし、人生は進んでいくので、この極小人数でのスタートアップ運営から得られたものを頭に置きながらやっていくしかありません。・


  • GPT-3とその周辺、Unityを中心とした3Dグラフィクス、BlockchainおよびNFT周りの技術はかなり勉強したし、実例、現実的な課題や解決策などを見ることが出来た
  • 事業計画、財務計画、資本政策、マーケティング計画立案、ピッチデッキ製作などなど文字通り一からハンズオンでやった
  • スタートアップとプロジェクトを実運営するにあたってのチケット管理、ドキュメント管理、SNSアカウント管理、会計・出納ツール、会社設立や登記とリーガル手続き、ユーザー獲得・チャーン・広告分析、クリエイティブ製作、クラウドファンディングの立ち上げ方、VCとの話、業務提携協議なども全部やった or 間近で見てきた
  • 悔しさに溢れる中、今回の判断と決断は明確に迅速に行なった。その直後にSVB破綻が起こり、スタートアップ経営環境、特に新規資金調達見込みが非常に不透明になった。その前に自己資金投入していたらどうなったか。
  • エジソンは “Many of life’s failures are people who did not realise how close they were to success when they gave up” と言ったけど、今の世の中では実際どうか。”Fail fast” に時の利が大きいか。こればかりは誰にも分からない。

これで、もう少し時間の余裕を見て、他の新しいこと(「GPTメール」プロダクトなど)によりフォーカスして取り組めますし、精神的にも落ち着けると思いますが、一方で新たなコラボやお仕事の依頼は歓迎します!

I buried a cat
Business Idea, Pickleball, Silicon Valley, Startup

ピックルボール練習相手マッチングサイト【案】

今日、私が所属しているPalo Alto Pickleball Clubのメンバーで78歳の方から「一緒に集1回、ピックルボールの練習相手になって欲しい」とFacebook Messengerで連絡が来ました。とても嬉しく、即決で「Absolutely!」と返事をしました。

78歳ですが、元テニスプレイヤーで、強いショットやバックハンド中心に私より上手い方(おそらく私の方が動けるとは思います – 33歳も年下ですので!)なので私には大いにメリットがあります。

彼からすると、なんとなく私の推測ですが、動けて(練習でも、ボールを拾いに行かないといけなかったりしますし)、特に「クソ真面目に取り組んでそうなやつ」が良かったんだと思いますw

このスポーツは本当に楽しく、4人集まるとすぐ「じゃあ試合を開始するか!?」となりますし、3人以下だと4人になるように他のコートから人を呼んでそうするので、結局すぐ練習試合(=”rec game
“)になっちゃうのがいいところ。

逆に、長らく思っていたのは、経験したことがあるスポーツで、球技ならバスケ、ビリヤード、ゴルフ(バドミントン、卓球)、その他なら水泳、ランニング、サイクリングなどの多くの時間は練習(=”drills”)に充てられているので、もうちょっと練習した方が、結局のところrec gameもより面白くなるし、公式な試合に出れば勝てるようになって楽しみも増すし、練習自体も面白いし、一石三鳥的なところはあるかなということでした。

個人的には、ゴルフについてはスタンフォード大学にいた時には「10,000球打ちっぱなし券」を買って、一日300球とか練習していたし、ビリヤードは一日に何時間も「センターショット」などの練習をしていたし、ストイックに練習するのが好きだし、もしかしたら練習のほうが好きなんじゃないかw と思ったりするほどなんです。

ただ、繰り返しですが、このスポーツは中毒性があって、すぐ仲間と、知らない人とでもrec gameを始めてしまうのは、それもそれでしょうがないことで。

とはいえ、コートを眺めていると、真面目くさった顔の人中心に(これは、冗談抜きでなんとなく見て感じるところあるんです)練習をなんとか仲間と、時には一人でやったりしている人をたまに見ます。まぁ、割合的に5%いるかいないかくらいかもしれませんが。

あるとき、長身で、レベルが3.5はある知り合いのプレイヤーから、私が一人で休憩している時に「余ってるなら練習しようよ」と言われて、3rd shot drop、クイックハンドボレー、アタック→トランジションエリアからのリセット(=これは難易度高く、意識高めでありますw)なんかを繰り返しはぁはぁいうくらいまで練習して、最後に彼が目を輝かせて「今度もこれ是非やろうよ!!」と言ったのを聞いて「あぁ、この人は同じ穴のむじなだなw」と思いましたし、「Likewise!!」と返事をしました。


だから、こういう真面目な人っていうのは、「Goodwillを持ったlight変態」くらいな感じなんですが、それでも一定の需要があるかなと。

そうなると、「練習目的で(一方的なコーチングは優良なものについては禁じているコートも多い)一定時間、特定日時でやりたい人をマッチングする(無料)サービス」というのはニーズがあるんじゃないかな、と思っているんです。

アメリカでは競技者人口が約500万人と言われていて、その中の練習好き層が上記の通り5%がターゲットだとすると、25万人がSAM(=Serveceable Addressable Market)。

マネタイズするにはちょっと心もとないパイの大きさではありますが、まぁまずピックルボールコミュニティーに貢献できれば、それはそれでいいじゃないですか!

そうやって練習を通じて知り合ったパートナーとは、もちろんrec gameを始めたり、上手く行けば公式なトーナメントに出る仲になったりもしやすいと思いますし、何より簡単な話、競技のレベルの底上げになるので、業界活性化につながることは間違いない。


本件を含め、他にピックルボールにまつわる下記をマッチングする「Pickleball-bnb(仮称)」のサービス/サイト/アプリについて、ごくごく簡単で、初版ではありますが、事業計画書を作りました。

「日本でも展開できそうだからやってみたい!」「他のスポーツでも適用できそうだし、コーディングやデザインから一緒にやりたい!」とか「これならお金出してもいい♪」とかっていう人がいたら、ぜひぜひ@moshsuzuki までご連絡いただければと思います。

  • Rec gameの相手
  • 練習相手
  • トレーナー、コーチ
  • プライベート コート(有料)
  • 中古パドル(有料)

Business Idea, Media, NFT, Silicon Valley

日本に来月帰任される方のお子さんが先週末San FranciscoのChace CenterでWarriors vs. Lakersの試合(最後にWarriorsが2点差で逃げ切りました。LeBron James、Anthony Davis、Russell Westbrookを擁するチームに勝つって本当にスゴイことです)を見て、帰国前にもう一回行きたい!と言っていて鈴木さんご一緒にどうですか?とお誘いいただき、ぜひぜひということで行ったものです。

Chase Centerの入口で渡されたのが下にあるパンフレットで、巻末に何やら無料NFTゲットと書いてある。これは頂かねば。

試合中のタイムアウト時にも電光掲示板に、その無料NFTの案内が表示される。

ここで一つ特筆すべきは仮想通貨証券所のFTXです。

会社価値が$32B(=3.7兆円)にもなっており、世界のスタートアップの中でも11番目の大きさだとか。それだけの価値があれば、広告もバンバン出せますね。

あるあるですが、結構入力する情報は住所に限らず多い… スタジアムで全部完結させるほど気の長いアメリカ人は多くないものと思料・・・ 家に帰ってやる人はいるかも。

そしてゲットしました!

さっそく売りに出してみようと思いましたが、システムエラーが出て出来なかったので、後日トライ。

価格は自由に設定できるので、とりあえず$10としておきました。

売れた時の手数料は、$0.2とのこと、2%になりますが、リストする時点で手数料を取られる(またガス代もかかる)OpenSeaとは違いますね。


所感。

  • シリコンバレーという場所柄か、NFTのプレゼントが普通に行われていることに驚いた。
  • 市場調査では昨年中ごろには購入したことがある人は2%で、まだそこまでの市民権を得ているとは言えないものの、今後どこまで勢いを得ていけるか。
  • 先日のSuper Bowlの試合の間のCMではかなり仮想通貨関連のCMが多く、仮想通貨についてははかなり取引量も増加している。
  • FTXのような仮想通貨取引所の躍進も上記が背景となっている。
  • 昨年11月頃の最高値から、株価が急落していること、インフレ率が高騰していることとがアメリカ人を投機に走らせている動機になっていると思料。
  • NFTへの投資の本来的な意義と、NFTの本来的な使い方についての議論がこの半年の間で進み、NFTの価格についても調整局面が来るものと予想している。
  • 本日もらったNFTは販売出来れば御の字だが、今日の日にスタジアムに来て本物のWarriorsを観戦した、という思い出にはなるが、思い出なら下記のような写真の方が分かりやすいよね、という話は大いにある。
  • 試合自体は、4Qの残り5.9秒でステファン・カリーが3点ポイントを決め、逆転かつ2点差を付けることに成功したが、最後0.0秒でナゲッツに大逆転3ポイントを決められ、1点差で敗北した…
Business Idea, IoT, Media, NFT, Startup, Technology

2022 CESでSamsungがTVでのNFT販売を発表、それにLGが追従したりして、「ここで真似するか~」というような所感と、「とはいえ、TVメーカーからしたら、社内で『NFTでなんかビジネスできないのか!?』となっているだろうから、やっぱりこの分野になるよなー」というような思いが頭をよぎります。

ただ、仕事柄、大手メーカーがやっていることを眺めているだけではダメで、「スタートアップで特定TVメーカーや型番に依存しないソリューションを出しているところはないのか?!」というのが観点になります。

いいのを見つけた。

NFT500

ぱっと見、これを使うと、

  • ユーザーは上記のSamsung、LGと同じことが特定TVに依存しないで出来そう
  • Apple App Storeからダウンロード、ということは、スマホアプリであり、TVにキャストするという形式っぽい
  • アーティストは自分のアートをNFT500にNFT化してもらって、収益化が出来そうだ

長年やっていると、プロダクトについての予想が大体当たるようになりますが、ただしVCとして期待するのは「予想を上回るディスラプティブネス」であります。早速使ってみた。

やはり、アプリからTVにキャストすると。

始めるのにお金もいらないし仮想通貨も要らないと。本当か。

Just the Beggining… の部分に結構大切なvalue propが書いてある気がするけど、、大丈夫か。

そりゃそうだ

スマートコントラクトの内容は見れなかった…

では、早速NFTアートを見て、蒐集していくことにする。

500個が在庫上限のようです。415個残っているのか。

ポチ。Reservedの上の数字は何なんだ。500は明らかにサービス名から来ている。

ポチ。Reservedの上の数字はコレクションされた数のようだ。

Available数+Reserved数=500

右上のアイコンをクリックすると、今までに何個蒐集しているのかが分かる。

蒐集上限数は15のようです。

もっと蒐集。

結局、EthereumなどでNFTを購入する導線はまだなかった。

アプリの紹介文の部分のJust the Beggining… の部分に in-app NFT ownership は今後対応と書いてあったので、これからなんでしょう。(そうなると現時点ではNFTでも無いような気もするが…)

次に、TVにキャストしてみる。

大体ここで、バグがあったりしてつながらなかったりするのが世の常なので、大丈夫なのか。

右上のテレビのようなアイコンをクリックするといつも通りのキャスト先オプションが出てくる。

表示されました!

動画も表示されることを確認済み。

アプリ内では、次のNFTに送るというのも簡単に出来るし、自動で何秒・何分で次に進むのかも簡単に設定できる。


ということで、Just the Beginning… の部分に書いてあった通り、将来対応の部分はまだ出来ていないし本当に「MVP」(Minimum Viable Product) の様相だが、これでリリースするのがアメリカスタートアップの強みかなとも思います。(これで★4.7評価というのは高すぎる気もするけれど)

最後に、HPにあるロードマップの内容です。

今は、01の Growing the collectionの段階ですね。

02でAndroid対応→03でさらなるアーティストとの提携からの特別アート・NFTを追加しつつ→04でアプリ内でのNFTの購入 というロードマップになっています。


所感:

  • 本当に「MVP」(Minimum Viable Product) の様相だが、これでリリースするのがアメリカスタートアップの強みかなとも思います。(これで★4.7評価というのは高すぎる気もするけれど)
  • 日本人、日本企業もこのような考え方でどんどん新プロダクトをリリースしていってもいいと思う。反発もあろうが、海外企業・海外から来るプロダクトが製品をアジャイルに改善しながら顧客をつけていき、マーケティングも漸次増強していく、に勝ちにくいでしょう。
  • このプロダクトのコア・バリューとして、TVでのアート壁紙なのか、NFTの購入可能性なのか、ここが大きな分水嶺と思う。
    TVで4Kで見れるから買いたい!というユースケースは分かるが、無料でも蒐集してキャスト出来てしまうので、買う意味がどこにあるのか、というのは今後表示時間の制限などを設けて対応していくことになるのだと思われる。
  • TVによる消費電力を考慮し、壁紙にアートを常時表示する人がどのくらいいるのかもポイント。TVの消費電力の少なさを説明するようなプロセスが必要かもしれない。
  • ちょくちょくTV壁紙アプリを起動する人、というのはなかなか考えにくく、「常にこれを起動しておいてくれる人」をどうやって探し当てるかがマーケティングの重要ポイント。
  • もし、NFT購入の方に重きを置くなら、アートについて数量制限をして希少感を強く出していくのか、TVで本当に映えるアートについて有料でないと常時表示できないようにするのかなどの施策が必要になる。
  • とはいえ、その場合にNFTである必要はあるのかというのも大きな論点。
    普通の人はスマホにMETAMASKインストールして、ガス代払ってEthereumを買っておいたりはなかなかしないので、普通にApplePayやクレジットカードで決済できるようにする、仮想通貨を持っている人にはその決済も可能にするなど、決済方法についての明確な整理が必要。
  • 個人的な考えてとしては①基本的には壁紙アプリ ②本当に希少なアート(たとえば武田早雲の書道など)だけはNFT化→購入者の転売からの売却益確保欲をくすぐる というのが現実的な線かと思われる。
  • そうなるとNFTはごく一部だよねという整理になる。
  • だから、根本的に考えを変えて ①番組や登場人物(たとえば川口春奈だとしましょう)の魅力的な壁紙を用意する(安っぽい番宣用のポスターみたいのじゃなくて) ②番組に誘導する みたいなケーブルテレビ事業者ならではのアプリにしたらいいのでは。
  • その先にNFT販売から発生する収益の可能性があるか、ないか?というような思考回路の順番が正しいのでは。
  • 個人的には、画面いっぱいに川口春奈が微笑み続けてくれる壁紙があれば、すぐ買う。NFTとして仮想通貨で買ってもかまわないし、クレジットカードで支払っても構わない。別に転売して儲けたいとも思わないけど、その壁紙の構図に飽きたら、その後売れるかもね、というのは面白味はある。
Business Idea, Cooking, Japan, Technology, Wine

日本帰国に、自宅隔離期間2週間が空けて「さて何食べに/飲みに行こうか!?」と思っていた時に早速声をかけてくれたのが小学校からの幼馴染の齋藤くんでした。

ソムリエの説明を聞きながら、ワインを飲んで和食を楽しむ会で、女性も来るとのこと。

そりゃ最高の組み合わせだ! 

最後の部分だけ嫁に内緒にしてw、うちからチャリで行ってみました。

齋藤くんの料理、どれをとっても素晴らしい!
大阪で修行した腕前で、お店で売っている仕出し弁当もとても美味しい。
こんな変わり種ワインも!
地元のお酒も頂いちゃいました

齋藤の作る和食はいつも絶品なのですが、ワインを飲みながら食したことはありませんでした。マリアージュとして至高の内容でしたね!

もう一人来てくれた中学校の幼馴染と、初めて会った美しい女性方と談笑している内容はリアルタイムで stand.fm で音声配信しながら聞いてもらって、

しまいには寒川中学校の校歌「紺碧の理想」(♪雲新しく、紺碧の理想、寒川中〜学〜校〜)を歌い上げたりして、大盛りあがりでした。

これは朝まで飲めるな、と確信したところで、22時頃恩師から呼び出しがあり、後ろ髪引かれる思いでおいたましました。


と、飲み助の「楽しかった飲み会」の話はさておき、

すごくいいなと思ったのは、この「なごみ」というお店/場所/箱が「プラットフォーム」として、普通なら知り合えないような人々を物理的につなぎ、そして音声配信や、YouTube、その他SNSでインターネット越しに場所を超えて、体験を共有しながら、友だちや視聴者をつむぐ、という点です。

実際、stand.fm でもリアルタイムで、我々の飲み屋話や校歌に「盛り上がってるね!」みたいなコメントが付いているのは新鮮な感覚でした。


今後、多かれ少なかれインターネットの形がweb3になっていくと、より「音声双方向参加チケット」「視聴者限定プレミアム配信」「有料ダウンロード」「コメント権」「会員権NFT」なんかがやりやすくなってくると思います。

こういうローカルな集まりと、最新技術の交差点がおぼろげながら手前の道で見えてきた時と感じられた時に、いち早く試してみて、風景を見てみる(もしくは見た気になってみる?)というのは、パンデミックによる実ビジネスへの影響と、在宅志向から生まれるビジネスチャンスの獲得という観点でとっても重要かな、とシリコンバレーで日本での楽しい思い出に浸りながらつれづれに考えたりします。

Business Idea, Diet, e-Commerce, Healthcare, Startup, Technology

検便は日本では人間ドックの時には結構当たり前ですが、うちの会社の同僚に聞く限り、アメリカではそうでもないようです。(検尿はやるとのこと)

もちろん検便は「腸の健康」を調べるものであり、大切ですから、そこに勝機を見出したスタートアップがいた!

Ombre – AT Home Microbiome Test

https://www.ombrelab.com/

現在我々が手掛けているビジネスの中にD2C(Direct to Consumer)ビジネスがありますが、この分野も相当に競争が激しい〜レッドオーシャンになってきているので、シリコンバレー駐在員として「オールバーズ、履いてみた。その履き心地は?」レベルではダメで、やっぱり自ら差別化を図らなければいけない。

ということで💩の分野で試してみました。

ほんの少しだけ、前から感じていたUX的な課題感として、自宅検便に付き(少なくともうちの会社が使っているプロバイダーは)①便を2日間採取する ②それを小さなプラスチック容器に入れる ④2日分を郵送で送る というプロセスがある中で、②と④の間に、③1日目の分は郵送で送るまで冷蔵庫で保存する というプロセスがあり、うちの会社の現地人の同僚は「OMG!」的な反応をしていましたw
これはもちろん、我々夫婦(おんなじ会社で仲良く働いていました)は好きではなかった、というのが課題感でした。

で、アメリカはというと、これも私が使っている病院が使っているプロバイダーは、という話になりますが、①3日間採便 ②台紙にこすりつける ③郵送で送る というプロセスで、冷蔵庫に入れなくていいのは「幸便」ですが、次に「3日間もやるのか…」というのはありました。
会社に行く時は、朝は忙しいし、朝出るとは限らず会社にはもちろんカバンに台紙を入れて持っていかないし、毎日出るとは限らないし、結局1週間位その便が付いた台紙がトイレの近くに置いてある(例えば洗面台とか・・)という状態になるのも結構イヤです。

ということで、今回試したのがOmbre。私がキットを購入した段階では「Thryve」という名前でしたが、スタートアップ業界の動きが早すぎるよw

また、いつもの通り写真があれば自明なので説明は省いていきますが、ポイントは、①1日分でOK ②綿棒で便をこすって ③それを容器の中の溶液に溶かす ④宛先が貼ってある郵送用の箱に入れて送れる (⑤アメリカは郵送は自分の家のメールボックスに入れて「発送お願い」のサインを出しておけば郵送できる)ということになります。

私がThryveで注文したときは$79.6だったんですけど。Obmreにリブランドして値下げしたようで・・・
で、発送したらログインして、容器に書いてあったIDと紐付けて発送したということを連絡します。
その後、この画面で進捗が見れる。
3〜5週間も必要、というのがちょっとUX的にはbadですが。
キタ!
もちろんメールでも通知が来ています。
全体スコアとしては、70%。
これが何を意味するかは解釈難しいですが、、下にGood, my gut is going in the right direction, but needs some work  とあり、平均スコアが62%なので、まぁいいということにしましょう。
うちの会社はD&I、Diversity and Inclusion を標榜しておりますが、さすが優秀社員(?)の私、腸内細菌のdiversityはすばらしい、熱帯雨林のように(!)いろんな種類の菌がいますよ、とのことでした。(おそらく日本語でいうところの善玉菌含め、ということなんだと解釈しておきます)

そして、ちょっとメニューを辿りにくいのと、表示するまでにイヤっていうほど個人情報・嗜好などをインプットしなきゃいけないのですが、悪玉菌(私の場合ゼロ。けど、ゼロってことあるの??)と善玉菌(私の場合9種類)のレポートもありました。
ちょっとブログサービスのWordpressの容量がなくて画像を貼り付けられないのですが・・・ 参考情報にはなります。(ちょっと細かすぎて正直良くわからないというところもあり)

ただ、一部のレポートが更に有料なのにはユーザーとしてはちょっと困ったものです。
スタートアップとして「アップセル」がないと収益モデルに困る、という話もよくわかりますが、$9.99か…という気もします。
また、UX的な話ですが、「後出しジャンケン」的に見えるので(最初によく読んでなかった可能性大いにありますが、fine printだったのでしょう)というのはちょっと気分が良くないですかね。
で、このような腸内環境を整えるためのサプリの物販があるのは、王道ということで、これは「ソリューション提示」ですから私が買うかどうか別として、ビジネス的にはgoodだと思います。

とはいえ、もし人間ドックで検便が無い人は、このソリューションは無料レポートは分かりやすい(詳細なレポートもあるが、たどりにくくはある)ので幸便なんじゃないでしょうか。

Business Idea, Japan, Silicon Valley, Startup, VC

業界関係者必読です。(自分で言うな+お前らどうなんだ、という話は一旦置いておきましょうw)
ただ、オープンイノベーション、DXなどを志向するCVC限定の話であります。

以前に下記の記事も書きましたのでご笑覧下さい。

日本企業のスタートアップ投資あるある➜どうあるべきか
http://mosh-in-silicon-valley.tech/japan-corp-startup-investment/

ただ、記事がクソ長いw 今回は要点を簡潔に。

それは、担当者が本社側から自ら斬られる覚悟で自社を変えるべく動くことです。


これは、ヴェリー・ウェットな日本企業において強制部署異動や海外駐在員の場合は強制帰国的なリスクが伴う。

それでも、自分の会社が本当に好きなら、本当に変えたいなら、「逆命利君」(これは逆命利という名前の君付けではありません。若い人は知らない人が多くなりましたね。こちらご参照下さい)や「自分が斬られる覚悟」でいかないとダメです。

シリコンバレーでは結構顔が広い(個人的に顔が長いタイプでもあります)ですし、職業柄色々な日本企業の方とお話しますので、様々なケースを聞きますが、まぁなかなか日本企業は簡単には変わりませんねw
CVCは小規模に始めるところも多いですから、社内での声の小ささ、なんかももちろん関係してくるでしょう。

結局、ストラテジックなリターンが目的に含まれる場合には、会社変えないと、ロジック的に上手く行かないんですよ。理由は沢山ありますが、予算が小さい、本業がバカでかい vs. CVCが小さい、適切な進捗共有会議体設定になっていない、意思決定プロセスが長すぎ/複雑すぎ/あいまい、目的がそもそもあいまい、考えがドメスティックだ、関連するシステムの改変が大変すぎる、頭が固い、組織間の役割分担がめちゃくちゃ、KPIがない/実現できない/計測できない、本社側で現地のプロトコルが分からない、テクノロジー/イノベーションがそもそも分かっていない、社内政治が激しい、キャッチャー側のリソースが足りない、PoCゴールになっている、意味なく視察に来すぎる/対応に時間が取られすぎる、とかもう合計で10000回は社内外で聞いていますねw

全部ひっくるめて改善しようと思ったら、「元々の目的」である、「自社の考え方、ビジネスのやり方を変える」ということをやらないと上手くいかないハズです。(例えば、「じゃあ進捗報告会議を月次から日次にしよう!」として、新たな問題が出てくるのは目に見えているので)

そんな時に、ため息をつきながらでもいいので、覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰(池田貴将著)を読みましょう。
下記はプロローグの抜粋です:


1853年、ペリーが黒船を連れてやってきた。ペリーは大砲三発を威嚇発射すると、江戸はまさに天地がひっくり返るような騒ぎになった。(=明治維新の始まり、幕末) 
 刀じゃ大砲に勝てるはずがない。日本はもうおしまいだ。武士から農民まで誰もがそう確信し、眠れない夜がつづく中でただひとり、西洋を追い抜いてやろうと意気込んている若者がいた。

 吉田松陰、25歳。
 兵法の専門家であった彼は虎視眈々と作戦を立てていた。だが、実際に黒船の大砲を目にすると、急にこんなことを思いはじめた。
 「これは勝てない」
 松蔭の頭の切り替えは早かった。
 彼はすばらしい戦略家だったが、こういうときはろくに計画も立てなかった。「動けば道は開ける!」とばかりに、小舟を盗むと、荒波の中をこぎ出していって、そのまま黒船の甲板に乗り込んだ。
 松蔭は生まれたときから空気のように存在していた「しきたり」を破り、行動をもって自分の信念を貫くことをよしとした。
 密航で捕まった後の松蔭は、江戸から故郷の長州藩萩へと送られた。そしていつ出られるかもわからない牢獄の中で、勝因はそこにいる囚人たちを弟子にすることになる。
➜松下村塾➜高杉晋作、伊藤博文、品川弥二郎、山縣有朋、山田顕義


時代は違うものの、GAFAやNetflixやTeslaなどなどがそれぞれの業界でどんどん(アメリカからに限らず、中国などからも)日本に進出してきている中(=黒船)、誰かが「黒船の中で即射殺されてもいいけど、日本を変えたい!」くらいに思って変えにいかないと変わらないってことです。(=松下村塾からは総理大臣2名、国務大臣7名、大学の創設者2名が輩出され、名実ともに日本を変えていった)

日本のミュージック界を変革した尾崎豊もバイクを盗んだので、時代は違っても小舟を盗まないといけない、ということです。

じゃあお前どうしているんだという向きがあるかもしれませんが、血まみれですw もうホラー映画並みか昔あった「あばれはっちゃく」並かと。だけどZoomでも何でも顔が血だらけだったら説得力あるじゃないですか。

正直なところ、苦しいし、眠れない夜も多々ある。
但し、過去もずっとこうだったので抗体はありますし、たとえとして適切かどうか知らないですが、最近の朝倉未来の(弱い相手の)ストリートファイトくらいの余裕はありますw


ただ、「斬られてもいい」と思いながらも、身を斬らせながら斬りに行った際に、こちら剣士側がデブでブヨブヨ、剣法にも精通していない、じゃダメですね。

だから、ここでも本からの抜粋ですが、松蔭のようにやっていかなければいけない。


 そんな情熱家である一方松蔭は大変な勉強家でもあった。
 旅をしながらでも本を読み、牢獄に入れられても読み続けた。
 それでもただ黙々と読むのではない。人物伝を読みながら、その人物の清い態度に号泣し、軽率な行動に激怒し、華々しい活躍に躍り上がった。


すなわち、CVC側はCVC側で本社から少し離れた分野・場所、少し高い見地などから勉強と情報収集を続け、ネットワーキングを続け、その人々から学ばなければいけないし、投資・事業開発において小さくても成功があればそれを関係者で祝い、文書化して、本社なり自らにサボタージュがあればそれを咎め、integrityを以って前進していかないといけない、ということであります。

その先に、投資におけるフィナンシャルな成功、事業におけるストラテジックなリワードが待っている、という構えでないと、結局数百年の年月を経て、制度疲労を重ねて衰退していった徳川幕府のように会社がなってしまうと考えます。

最後に、下記の松蔭の信念はCVCでも事業会社経営でも営業でもコーポレートでも何でもそうですが、私が部下含めて周りを巻き込む際に、常に考えていることです。

いつもめちゃふざけているように見えるかもしれませんがw、YouTuber活動なんかもこの一環であります。

巻き込まれた人はことごとく蛇蝎の如く私のことを嫌いますがw、ごくまれに「よくやった」と言ってくれる人もいます。
引き続きどうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
(今回もまた長文でした・・)


松蔭は「いかに生きるかという志さえ立たせることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる」と信じていた。

Business Idea, IoT, Silicon Valley, Startup

Apple AirTag, もちろん買いましたよ。色々色々モノを無くすので、4個も買いましたよw

この分野、ユーザーとして結構検討してきていて、フランスのスタートアップの製品を買って、3000円くらい払ったんだけど全然使えなくて怒髪天になったりしたこともありました。

また、過去にはAppleのFind Myに大変お世話になったり、Google Mapの履歴機能にも大いに助けられました。

多くは飲んで無くす、というケースですが、「バス通勤」していたこともあり、ついつい眠ってしまい、そのまま何かを置き忘れる、とかっていうのも多数ありましたね。

技術的に、何が一番いいだろうというのを考えていたのですが、NFCなら短すぎるし、Wi-Fiは消費電力膨大だし、と考えるとBluetoothしか無いんですよね。

ただ、場所の把握は結局スマホのGPSしか無いし、Bluetoothと通信したGPSの場所の履歴を取っていく、となるとアプリは必要。

それでも、「いつもアプリ立ち上げておくのか?」とか「自分のアプリとデバイスの通信履歴だけで直近の場所が分かるのか?」みたいなことを考えると、結局「みんなでアプリを使ってもらわなくちゃいけない」ことになるんだけど「みんながアプリ立ち上げておくのか??」という話になり、堂々巡りになる。

それをiPhoneという人々が最も多く有しているデバイスで実現した、という意味において、物忘れのひどい人たちが作るノーベル賞があったら、まちがいなく受賞するような仕組みです。

もっと早く作ってくれたら良かったのに!と思うくらいです。


で、次に、間違いなく「自分のパートナーの居場所を特定したい」としてAirTagをこっそりカバンに入れておいたり、服に縫い付けたり、カーマットの下に入れ込んだりする人が男性女性に関わらず出てくることでしょう。

そして、次に社会問題化する。

AirTagはそこまでのレベルの優れた仕組みだと私は見ています。

だから、間違いなく、AirTagを仕込まれたか検知するアプリが多数出てくる。

そして、私はここに商機を見出しています。

AirTag検知アプリを検知するアプリです。

1.AirTagをどこかに忍ばされているかどうかを検知するアプリ、が山程出てくる。
2.そのアプリをパートナーが使っているか検知する。

用意周到 準備万端 先手必勝、これは伊藤忠商事からの教えw

これが実現すれば、良いか悪いか別として、

  • パートナーが、浮気を疑われているんじゃないかと考えているかどうかが分かる
  • 浮気を疑われているんじゃないかと考えるような人の多くは浮気しているので、それが分かるだけで浮気の兆候もしくは浮気そのものを検知出来る
  • そうすることで、わざわざパートナーにAirTagを仕込む必要もなくなる
    (=お金の節約)
  • AirTagを仕込まれたことを逆手に行動が起こしているような場合(会社にAirTagを置き続けて本人は別所にのようなテクニック)、その行為自体を見抜く材料の一つになる
  • アメリカで社会問題になっている、そして日本でも上昇している離婚率を下げれる可能性すらある(=社会貢献、CSR)

特に、個人的な経験から、これが必要と言っている訳ではないのでナオコさんにちくったりしないように。

Business Idea, e-Commerce, Japan, Wine, Zinfandel

日本にジンファンデルの素晴らしさを伝えたい!
http://zinfandel.love/

I want to deliver Zinfandel and it’s “powerfruitness” to Japan!!

私が日本での普及の希望をもってウィキペディアに「ジンファンデル」の項を2015年に新規作成してから約6年、日本での知名度は残念ながらそれほど上がりませんでした。
2021年は再びカリフォルニアからそのパワフルな果実味の持つ素晴らしさを
一人でも多くの日本の方々にお伝えできればと思います。

http://zinfandel.love/

http://zinfandel.love/

Business Idea, IoT, Startup, Technology

Origin Wireless Uses Wi-Fi Sensing with Hex Home DIY Home Security System

This is THEIR product and they no longer have to rely on other Wi-Fi AP vendors. Epical!! (cf. Davie504)

https://restechtoday.com/origin-wireless-hex-home-diy-home-security-system/


For 2021, let’s think about your and your family’s safety, except for the risk of getting the virus:

  1. I understand the security services are expensive and not a lot of people want to pay the fee.
    https://www.security.org/home-security-systems/adt-vs-bay-alarm/
    $52.99/mo?  OMG! Slap!!
  2. I personally can’t afford it, so I just bought an ADT sign from Etsy for what I can pay!  Not very secure!!  Not epic!!!
  1. But a sign can’t simply detect burglars or slappers, so I am using Blink (now Amazon company) camera and smartphone as you can see on the top-left side.
    However, too many false alarms just for front porch monitoring!!
  2. Nevertheless, companies such as ADT are relying on dinosaur technologies and charging customers.
    Before having a discussion with notable IoT company in Japan in January 2020 (good old days being able to have F2F meeting back then…), I walk around my neighborhood for an hour and counted subscribers vs. non-subscribers of those security services and could figure out almost 40% of household are using services despite of the expensive price.  Mind blowing!
  3. This CES Best of Technology awarded technology (Software & Mobile Apps) can disrupt or checkmate the whole market and incumbent players since even a single device, HEX, can monitor a whole house.  Again, epical!!!
Bitnami