Education, Silicon Valley, Startup, Technology

英語はかれこれ私自身は中学校から大学、仕事、Stanford大、INSEAD大、シリコンバレー含めて20年くらい勉強したり使ったりしてきてますかね。

だから「日本人としては」相当イケてると思ってますし、発音も先生をつけたり、独自に練習したり結構やってきましたよ。真面目な話、留学中なんかはシャワー浴びながら下から血が出るほどに(?)練習しました。何かをマスターする、っていうのはそういうもんかと。「どうやったら英語が上手くなりますか?」と聞かれることがありますが、やっぱり努力しかない。そう言われないで具体的なアドバイスを私からもらっている人は、心から信頼されている訳ではないと思っていいですw
隣のシャワールームから「お前何一人で喋ってるの?」 (=”probably lollipop”みたいな意味不明な言葉を連続して口に出していた)と とか「何で俺の名前呼んでるの?」(=”Nick”という発音を繰り返し練習していた)とか色々笑い話もありました。

発音については、会社の中では「日本人の割に上手い」と思われるのは社内ポジショニング的に重要だったりしますしw、対外的にはパートナー企業、ベンダー各社、社内のアメリカ法人内などでもちろん重要です。仕事の話は正確を期す必要があることが多いですし、プライベートでは飲み屋に行ったりすると音楽うるさかったり、喋りもペースアップしたりするのでこれまた大切です。

それで、今はAIで発音を矯正できるってね。本当か?俺の20年にわたる努力はどうなる?!
早速家族で試してみました。

ELSA
https://elsaspeak.com/

Meet ELSA – Your personal AI-powered English speaking coach

ううっ
娘 OMG

感想です。

  • 非常にフェアで正しい判定をしていると思います。
  • 癖の種類は上級者ならそんなに多くは無いハズで、かなり短期間で完璧レベルまで改善することが出来るでしょう。
  • 中級者においては発音の基本の勉強と組み合わせることで、従来の勉強方法より何倍も速く上達させることが出来るでしょう。
  • 何より、楽しいのがいいですね!
    家族でやったら、うちでは大盛り上がりでした。

この何年かだけ英語を勉強してきた娘の方が発音が上手いという事実には驚きを感じ得ず、よろこびと、満足感と、悲しさとが混じって、もう酒を飲みながらこのブログを書いていますが、人生いい意味でも悪い意味でもそんなもんでしょうw

Always look on the bright sight of life!


というところまででは利用レポートになってしまうので、テクノロジー観点で少し真面目に論じます。

本当に「これは素晴らしい!」と思った本は、写経するようにしていました。もちろんポータビリティの観点からデジタルでやる訳ですが、Evernoteなんかにタイプしていました。

ただ、勝間和代さんなどの記事を見て「音声認識の方が速いの?マジで!?」と思い、やってみたら、実際そうでした。下記なんかは音声認識です。(実際は本一冊丸々抜粋部分についてやっています)

  • どんな境遇にあろうとも、「人間として正しいことを正しいままに貫く」ということを強く意識し、現在まで変わらずに実践し続けてきた
  • だからこそ、何かに迷ったときに判断の基準となる正しい「考え方」を持つことがたいへん大切です。
  • この「熱意」は、「能力」と異なり、自分の意志で決めることができます。だから私は、まずは誰にも負けない努力を重ねようと思いました。能力はさほど高くないかもしれないが、熱意だけは誰にも負けないほど持とうと思ったのです。頭がいいからと努力をしない人よりは、自分には能力が無いということを自覚して、誰よりも情熱を持って努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことになるはずだと考えたわけです。
  • 一方大変な苦難に遭遇したとしても、それを真正面から受け止める。そして、いつかきっと自分にも明るい未来が来ると信じ、人生を前向きに明るい心で生きていこう、 一生懸命さらに努力を重ねていこう、というプラスの「考え方」をすれば、多少能力が劣っていようと、すばらしい人生の結果を得ることができます。

これは音声を認識するエンジンがAIとMLが転換点を超えて「使える」状態になったこと、そしてどうしてもタイポ・入力ミスが発生する人間のタイピングより文脈を踏まえた正確性を改善して結果的に速度を向上させ、手間を減らしたことを意味します。

ただ、同じテクノロジーを使って、non nativeな私が英語で本の読み上げをしてみましょう。
テクノロジー界では教科書、今もなお通用する古典「イノベーションのジレンマ」を使ってやっています。

In 1980 I began asking the two questions that would eventually help shape this book 1st why is success so difficult to sustain and second its successful innovation really as unpredictable as the data suggests

By the time I being a strategist as Boston consulting group where I had unusual opportunities to see at every level how companies compete it and I had a confounded CPS technologies to commercialize advanced materials technology developed in MIT labs but neither carrier path had yet to fully assess those two questions that were keeping me up at night

So at 38 with the support of my wife and months before our fifth child was born I became a doctoral student and made those questions my life‘s work. I’m happy to say I got the answer to the first and with the continued help of tremendous colleagues drawn to the subject over the decades I’m still coming in on the second in this new addition of the innovators dilemma are you show you some of the exciting new research we conducted since the book was first published two decades ago

英語の方がデータセットとして日本語より数十倍もしくはそれ以上充実しているハズですが、私の英語だと誤認識がちょこちょこあります。

これは「元データ」を直すしかもう無いわけです。その「データソース」は人間であり、具体的には私です。

AIなどのデータ解析をする前に、「あぁこれは前処理として『データクレンジング』しなくちゃいけませんね」というのが井上陽水が言うよりもよくあることですが、それと同じなのです。


マクロ観点では、どの国でも「海外出張」が減ると見ています。やっぱりある程度「お遊び」「お楽しみ」「息抜き」だったのね、電話会議、特にZoomでコトが済んじゃうのねw というのが、意外と業績が落ちていない企業のパフォーマンスから、もしくは意外と伸び続けているアメリカのGDPなどから証明されちゃっています。

だからこそ、Zoomが大変なのですが、実際に米⇔印なんかで電話会議がある友人などは、英語アクセントの問題で非常に苦労しています。(もちろんインド人に聞いたら「あの日本人のJapanese Englishキキトリニクイよ」と言っていることでしょうw)

だから、先日英語のアクセントをリアルタイムで除去するSanasなんかともお話させて頂きましたが、この分野のテクノロジー、教育かエンジンか別として、世界でのリモートコミュニケーションを改善し、人と人がより簡単に、強く、深くつながっていく「絆」になっていくでしょう。素晴らしいです!


英文添削サービス「IDIY」を2週間使ってみて激烈に英作文能力が伸びた
http://www.shosha-man.com/2018/08/idiy2-improved-english-composition.html

英文添削WEBサービス IDIYを使ってみた → 非常に秀逸!
http://www.shosha-man.com/2018/08/web-idiy-used-english-correction-web.html

Cooking, e-Commerce, Startup

日本というのはエコ意識は世界の中でも相当に高い、というのはアメリカに住んでて、そしてヨーロッパを訪れたりすると、こと思います。

アメリカは基本的にはガソリン車で長距離(絶対的な距離において)移動することに疑問を持っている人はそんなに多くないし[個人的には遅まきながらTeslaに切り替えました!]、AmazonなどのECから発生するゴミなんかも膨大かつ、ゴミ処理においては相当な後進国だと感じます。

ヨーロッパは、環境対策では日本の先を行く部分がありますが、逆にそのせいからか「日本人は環境意識、エコ意識において優れているので大好きさ」と言われることは結構あります。

個人的に、我田引水かもしれませんが、、ガソリン車からEVに変えることは非常に大きな環境インパクトがあると思いますが、ではどうやったらそのようなアクションが取れるかといったら、日々のごみの分別(←これはアメリカ人が非常に苦手)からのリサイクリングなどをして、意識を刷り込ませるように高めていくしかないと思うんですよね。

なので、我が家でも自分自身のため、そして子どもにやっていることを見せるために、少しずつ身近なものからでも変えていっています。

そこで、最近追加始めたのがskoyのキッチン用品です。

https://www.skoycloth.com/

今回はその中から、たわしや金属タワシ(属にカネタワシ)の代用品になるスポンジを紹介します。

私は料理好きですが、どうしても避けられないのが皿洗いで、アメリカではディッシュウォッシャーを使っていますが、シンクやフライパンなどは汚れがひどいとカネタワシをどうしても使いたくなります。

ただ、カネタワシは①傷がついて汚れがさらにつきやすくなる/落としにくくなる ②金属片が何かに残ってしまう という大きな問題があり私は使っていません。(うちの奥さんがたまに使っていますが・・・)

元々自然の材料から作られたスポンジを使っていましたが、膨らみが足りず、使いにくさを感じていました。
また、この製品は非常に通気性が悪い。。

かといってスポンジでは物足りない場合もあり、どうしたもんかいなと長年思っていました。

そこで入手したのがこのskoyのSCRUBです。

かわいい

材料は綿ですが、食品加工レベルで安全な強化剤で硬くなっており、それにより汚れを落とすもの。

捨てる場合には、「バイオデグレーダブル」なので自然に生分解されるというのが肝です。

EUはポーランドで作っられていますが、障害者が働くアメリカの施設(カリフォルニアの南、サンディエゴ)でパッキングされている。

環境問題を深く憂慮した女性起業家が作ったプロダクトであります。

実際に、たこ焼きをした後のベッタベタなプレートで試してみました。

すっかりキレイになりました!
実際にたこ焼きプレートというのは汚れが残っていて、新たに使う時にうっ、となることが多いので(今回もうちにお客が来る前にその状態でした…)大変これは助かります。

薄いので、乾きやすいのが実務的には最大のメリット。
スポンジの除菌というのは、塩素使うと環境やスポンジそのものに良くないし、熱湯もボロボロにしてしまうし、少し冷ましたお湯をかけろ、とか結構面倒なんです・・・

ただ、待てよと。キッチンのシンクもきれいにしてみよう。

すっかりキレイになりました。
2人の女性起業家に感謝感謝です!

ピッカピカになった!

これ作った女性起業家に感謝感謝です!!!

Japan, Silicon Valley

YouTubeでの投げ銭機能(Super Thanks)が日本ではリリースされましたがアメリカではまだですね

私のような弱小YouTuber(ジンファンデルチャンネルというチャンネルを運営しています)にとっては、どうにかマネタイズをしたいと思うところで(1000名チャンネル登録者がいないと、広告収入がはいりません(涙))、

さらに広告モデルについてはシバターかDaigoか別として炎上商法によるマネタイズの是非がある中で、日本ではYouTuber(アメリカではcreatorと呼ぶことが多いですね)に対する投げ銭(「Super Thanks」)の機能が実装されましたね。(これはスーパーチャット、スパチャとは異なり、ライブ配信のみならず普通の録画動画に投げ銭ボタンを置くことが出来るものです)

このブログではアメリカの状況を報告するのがメインですが、本件は日本が先行のようで、日本のサイトで試してみました。

当該昨日は世界各国で随時リリースとのことではあります。

私がいつもパン作りでお世話になっている「完全感覚ベイカー:独学でパンに挑む人へ」(15万チャンネル登録者)で、本当に役に立つカレーパンの作り方の説明がありましたので、些少額ですが、Super Thanksしてみました。

いつもの通り、決済は非常にスムーズで、かつコメント欄に名前と貢献額が表示されるので、ちょっと誇らしくなりますね。

動画の下にSuper Thanksボタンがあります。少し分かりにくいかも。
選択式になっています。
いつもの通りの流れですが、以前スパチャを88risingのオンラインコンサートでやったことがあるのでクレジットカードを覚えておいてくれています。
で、終わったらコメント欄のトップに今回の投げ銭が表示されています。
「Thanks!」というコメントは編集できなかったような気がします・・・
Diet, e-Commerce, Japan, Silicon Valley

Tried Activital socks and could run 10K!

I used to run a lot because I was into triathlon and marathons before.
You can see it from below my “Okay, I come back to my parents home running all the way” record.

But I haven’t run/jog long distances for a long time…

In warm and comfy California, I just chill in my home…

Then gradually over past months, I have gained weight……

Trust me, as a triathlete, I bike for sure, more often than jogging because my gears of cycling are perfectly complete.

And one reason I shy away from jogging was with my old running shoes I didn’t have good socks to fit which makes me confident to run 10K for example without any pains or blisters on my feet.

To left to right:
Five-finger socks may look good, but they give you pain between fingers
Cycling socks are no good for jogging
Ancle-fixing type is not flexible when you don’t have any injury
Usual ones don’t have “grips” at the sole and your feet moves inside shoes and eventually blisters etc.

But I found “Activital” socks with a lot of design innovation derived from Japanese socks and functions to support my feet!

Perfect fit with Large size
You can see some “gripping” structure on the soles

Okay, let’s hit the road.

As was expected, both of my knees hurt…
And as my legs felt some pain, I changed parts of my sole to focus on. But those socks gave me perfect fit and my feet didn’t move inside the shoes which is desirable when you long-run.

As my jogging was slow as it was a first long-run in a long time, it got darker on Foothill road… but the socks supported me all the way along.

The socks gave me courage and support to run 10K for the first time over one plus year without any pains or blisters on my feet.
I will keep on running with them, at least to bring me back to the desirable weight.

IoT, Silicon Valley, Startup, Technology

英語記事はこちらから:
Origin Wireless brought peace of mind to our home – secured by HEX Home
http://mosh-in-silicon-valley.tech/origin-wireless-hex-home/

アメリカに住んでてホームセキュリティが何故大切か、というのはある意味自明だと思うんですよね。日本と比べると総じて治安が良くないし、賃貸の家はドアの鍵が下記の写真の通り、簡易だったりするんですよね…

この国、この治安状況において、シングルロック・・・
賃貸の家だと、契約上、こういう設備を変えるのは簡単じゃなかったりしますし、変えたら変えたで退去する時に「原状復帰しろ」となるんです。

ということ、我が家に導入するのがオリジンワイヤレス社の新セキュリティ商品 “HEX HOME” です。

これが郵送されてきた外包です。
箱の中身
さらにその中身
マニュアルに記載の通り、アップストアからアプリをダウンロードします
セキュリティの実現のために、「第六感」を使いますと。
アカウントの作成が完了しました。

親機「コマンド」の設定を行います。
親機の裏のQRコードをスマホのカメラで読み取るだけです。
親機に名前を付けます。いとおしい。
いよいよ親機の電源を入れますね。
無線を使ってセンシングしますので(=第六感)、親機と子機の置き場所は重要な要素です。
うちには色々ガジェットがあり、Amazonの監視カメラ「Blink」なんかもあり、電源周りがビジーですが、、設置としてこれが最大限キレイにまとめたつもりです。
親機の場所は玄関とし、うちの中で言うと家の真ん中となります。

そして親機をWi-Fiにつなげます。
これにより、リモートなどでスマホアプリから操作をしたり、クラウドを通じて状況の監視をしたり出来ることになります。

一度、仮のWi-Fiネットワークにスマホをセットアップのためにつなげます。
よくあるパターンですね。
親機のWi-Fi接続が完了しました。

次に子機”Hex Sense”の接続ですね。3台が梱包されています。

同じパターンなので、慣れたものです。
子機が3台ありますので、こちらも名前をそれぞれに付けます。
また、ガジェットが多い部屋でありますが、差込口が残っておりました。
子機の接続は簡単です。
ここまで来ますと、親機・子機のペアが一組完成しますので、「システム」としての構成を完了させます。
ファームウェアをしっかり最新のものにアップグレードしまして
試しに、体を動かしてテストしてみます。
動きを検知しますと、子機のライトの色が変化し、検知したということを知らせてくれます。
これ、実用的に非常に重要です。
この手のセキュリティIoT機器で、警報・アラートの誤報が鳴りすぎると、面倒くさくなって、すぐにオフにしてしまい、何のために買ったのかわからなくなってしまいます。
このHEX HOMEの場合には検知に関する「感度」を調整することが出来ますので、ペットが動いたくらいじゃ検知しない、というようなことが可能です。
そして、まったく同じ順序でもう2つ子機を設定します。(詳細は割愛します)
完成!
これが、セットアップが完了した後のアプリのホームスクリーンです。

ここまでセットアップしましたら、HEX HOMEが何かの動きを検知した時に警報・アラートをあげることが出来ます。
音量なども変更可能ですが、デフォルトでかなり大きい音が出ますので、泥棒が入ったら驚くこと間違いないでしょう。

そして、検知モードも複数から選択することが出来ます。(外出中、など)
もちろん、時系列的にどのようなイベントがあったのかも確認できます。
通知の頻度も設定することが出来ます。
家にたまたま家族が早く帰ってきちゃって、通知が連続で来る、というようなユースケースも考えられますからね。
子機のLEDの明るさや音量などもきめ細かく設定できます。

ただ、家の外に出て動いてみたらどうなるんでしょう?
例えば今のアメリカの家では、毎週一回庭師の人が来てくれて庭で作業してくれますが、そんな時に会社のオフィスでずっと警報・通知を受け取りたくはありません。

庭で変な人みたいに動き回ってみますが…
子機は、家の外での私の動きを検知していません(正しい動作)
非常に賢いです。
ただし、もちろん家の中の動きは検知しています。
センシング技術として極めて優れていますし、アプリのUI/UXとしても優秀です。

ただ、ちょっと待て。ベッドルームで南下が動いている。
泥棒?!

うちの猫が仕事椅子に登っていただけでした。

このHEX HOME、センサーとシステム全体として、この小さな猫の動きまで完治できるほどの精度でありました。

アメリカに住む、というのは、日本人からするとこういう不安感がどうしても拭えないものですが、これだけの精度があれば、セキュリティーとしては申し分なく、とても安心です。

個人的に、ご近所アプリである Nextdoor や近所のセキュリティインシデントを報告し合う Neighbors アプリを使っていまして、比較的安全と言われるこのシリコンバレー・ベイエリアでも、結構空き巣などがあることは把握していますので。



ただ、むやみやたらにそのような事態を恐れるのではなく、プロアクティブに手を打っていくのが、自分の家族(猫ちゃん含め)を守ることにつながると信じています。

Japan

父が他界しました。享年69歳、若すぎる死でした。私の誕生日の前日で、祖母の命日でした。
介護施設で脱水症状を起こし、急死でした。
急報を受け、アメリカの旅行先から必死で航空券を探しましたが、東京五輪にかかるこの数週間分はまったく見つからない。
どのみち、帰国できたとしても2週間隔離であり、葬儀には参列できない。

悲しいやら、情けないやら、憤りやらで、涙が止まりませんでした。

父は、多才な人でありました。

自転車製造企業でデザイナーをしていて、80年代より製造業におけるPCでの工業デザインが始まり、コンピューター全般に興味がある人でした。
1983年頃にファミコンを買ってきてくれて、小1の自分はそれが何だかも知らず、近所の友達も知らず、ソフトも「テニス」「ピンボール」「マリオブラザース」くらいしかありませんでしたが、我々すぐにそれにはまりました。但し、それ以降ソフトをまったく買ってくれず、次第に飽きて、その後の86年販売開始のドラクエをはじめとしたブームにはまったく乗れなかったのを覚えています。けど、それにより我慢することを覚えました。(クラスのみんながファミコンソフトの話をする中で結構つらいものはありました) 私が今は親として子に接していますが、倹約の大切さは身をもって(要するにケチ)伝えています。
一方、ドラクエが出た少し後に父がワープロを買ってきたので、私はそれに没頭しました。ただ、ディスプレーが1行しかなく、文章を書き連ねることは出来るものの、将棋盤面なんかを作ろうとすると至難の業で、それが逆に面白かったのです。
さらに、88年頃には画面上何十行もあり、機能も激増し、ファイルをフロッピーディスクに保存できるワープロを買ってくれて、何百時間もそれに費やしました。それでも主にテキスト編集しか出来ないのですが、画面上簡単なレイアウトが比較的容易に組めるようになったので、学級通信を小6で作り始めました。その当時、小学生がワープロで作る学級通信は非常に珍しかったと思います。
父が初期のMACを買って来た時には、ユーザーインターフェースはそこそこ2台目のワープロに似ていたものの、もう私にはお手上げで、それを使ってデザインをする父はすごいなと感じていました。
家にはバカボンのパパがスーパーコンピューターをはじめとしたテクノロジーを語るという謎のマンガがあり、意味がさっぱり分からないものの、穴が空くまで読み尽くしました。

運動神経も非常に良かった。
夏は週末はしょっちゅう会社のプールに連れて行ってくれて泳ぎを教えてくれました。その上、3人の子どもがいて家計が苦しいのに(ちなみに、母は家計簿を毎日一円単位でつけていて、収支はオープンにしていました。私はそれを見て、20代で米国の公認会計士になりました)茅ヶ崎にある湘南スイミングスクールに通わせてくれました。ただし、父は自転車会社勤めでしたから、私のスイミングスクールへの寒川〜茅ヶ崎間の数キロの往復はもちろん自転車でした。スクールはかなり厳しく、プール後の冬の帰宅も寒くて辛かったですが、上級コースに招待されるほどには上達しました。何よりガッツがついたのがその後の人生として一番大きかったかもしれません。
自転車会社ということで、展示用の型落ち最新版の自転車を何年かに一度家に持ってきてくれるのは、当時の私の人生の中で最も嬉しいことの一つでした。小学校ではMTBを、中学ではフラットバーロードを、高校ではロードレーサーを、それぞれ与えてくれました。
そのMTBと水泳力で、小学5年生の頃に会社のトライアスロン大会に父と出ました。大人の中でも父と私は水泳はトップレベルで完泳しましたが、そこは自転車会社、ロードレーサーに乗った自転車好きの社員たちにぜんぜんかないません。宮田工業から江ノ島に向かうはるか手前で(おそらく茅ヶ崎第一中学校のあたりで早々に)全員に抜かされ、その後離されすぎて、ランは予定時間内に終える見込みも立たなくなって、コースをショートカットして(要するにズルして)親父とゴールしました。子どもの中ではそれでも2位でしたが、そもそも子どもの参加者は二人だけでした。ただ、大人になってからは何回かトライアスロンとマラソンを完走することが出来ました。一度、70kmちょっとを浦安から走って寒川に帰省に行ったこともありました。

自らが会社の野球チームでプレーするところを見せてくれたり、私が小5で始めたバスケも1 on 1に付き合ってくれたりと、運動神経が良くない私をスポーツの世界にいざなってくれたのは父であり、私はどんなスポーツも総じて並以下でしたが、そこで身につけたガッツと体育会系の考え方、処世術、継続的にスポーツと運動をする所作、そしてクラブ活動の中で得た友人は人生の中でかけがいのないものとなりました。

楽器も弾け、ギターの腕前はなかなかのものでした。
ギターはアルペジオも弾いていたので、今の私より上手かった。ただ、歌は好きだったものの、非常に下手でした。それにも関わらず、「カラオケスナックで飲んでいるので、迎えに来い」と僕が大学生の時に深夜に電話してきて、店に行くと、下手な歌を聴かせ、挙げ句に「こいつは歌は上手いから歌わせてやってくれ、酒も出してやってくれ」とミイラ取りがミイラになるようなこともありました。私は高校ではバンドでギターを弾くようになり、今も上手いかどうか別としてYouTubeでギターの弾き語りをアップしてYouTuberの真似事なんかをしています。

父は海外志向もあり、英語も勉強していた。
父の会社はMTBのブームに乗り、ロードレーサーの方ではツール・ド・フランスのスポンサーシップなどもしていて、自転車の海外生産も増え、それに合わせて英会話や英単語を一生懸命勉強していた。わたしも父の英語の本は小学生の頃から読んでいた。父は大人になってから勉強したこともあり、なかなか英語が出来るようにならなかったので、私は早いうちからやらなきゃいけないと思い、中・高と真面目に勉強し(ちなみに私は高校の成績は学年で下から10番くらいで他の教科はまったく勉強していなかった)、大学でアメリカ留学、社会人で再度アメリカ留学、その後アメリカ駐在することとなった。
父の会社でZで始まる自転車を発売・マーケティングする際に、二人でああだこうだ商品の名前の候補について議論したのもいい思い出。

将棋は、私は父にほとんど勝てなかった。
父は特段こだわりなく、居飛車・相掛かり・三間飛車・四間飛車・中飛車、棒銀・雀刺し、美濃囲い・矢倉囲い・穴熊を幅広く指し、私は駒の動かし方から父に教わったので戦術や囲いは父のコピーでしたが、父が買っていた中原名人らの本を読んで定石をどれだけ勉強しても、勝てない。一度あまりに腹が立って、将棋盤を父に投げつけたら、非常に怒られた。
結局私は一番身近な父にも勝てないので、「観る将」専門になってしまいましたが、藤井二冠、羽生元七冠の対局を中心に、仕事の合間に棋譜や解説動画を見ることで非常にいいストレス発散になっている。

  

ただ、全体的に父はかなり自由な人で、家族は、特に母は振り回されてきたところもある。(私は朝3時に茅ヶ崎警察署から運転関係で捕まった父を引き受けに行ったこともあります)
私は就職してからは千葉に住み、そこで結婚して、その後アメリカに駐在したり、父が徐々に痴呆症を発症したりしたこともあり、距離を取っていたのも事実です。

こんなどうでもいい父と子の話は、他人にはまったく役に立たない情報で、インターネット上の泡沫でしかないですが、私の人生にとっては大きな部分を占めています。

スティーブ・ジョブズが演説で言った「人生は線であらかじめ結べない、だけど点と点が後からつながるんだ」というのは父との関係においても本当に強く感じることであり、人生の座右の銘となっています。

たとえば、娘は菓子やデザートを作るのが好きなのですが、私はパンを焼くのが好きで、そういうこともめぐりめぐって父に感謝したりするところもあります。


航空券の目処が立たない中、呆然としながら、精神的に追い詰められながら、こんなことをずっと考えていました。(一部はこうやって書きながら思い出すこともあり、人の記憶は面白いものだなと思います)

上記の通り、自由な父に対して母は苦労してきたので、一刻も早く帰って、葬式を長男として取りまとめて、母を楽にしてやりたいというのが今回根底としてあった。ただ、それは今回かなわなかった。

涙も枯れた頃に思ったのは、そもそもの「人が死ぬ時の悲しさ」で(祖母も祖父も皆亡くなってしまっている)、日本で言うとコロナで亡くなられた方々が約15000人いて、その家族の人数はその数倍いるので、人の死によりどれだけの悲しみがもたらされただろうかと。

そんな中、東京五輪の関係で海外在住者は帰国の航空券も取れず(一部期間は政府が入国制限までしているとのこと)、それにより親の葬式にも出れず(そもそも航空券が取れても、日本政府が「2週間隔離者位置確認アプリ」の利用を義務付けており、物理的に葬儀に出れない)、感染者が多かれ少なかれ日本国内で間違いなく増える(もう実際増えている)オリンピックは何でで今やる必要があるのかというのは、当事者として強く感じました。

安倍元首相時代の何が何でも一年延期論(なぜ安全サイドを取って二年にしなかった、プロジェクト管理としてリスク管理は当たり前で、そんなコモンセンスもない)、菅首相の強硬論とそれを中心とした一貫しない政策(なぜIOC、バッハと正々堂々と交渉をしない?これが民間企業なら当たり前だろう)など国民として納得できる部分がほとんどない。
そもそもが日本国民のための日本の政治家、なんじゃないのか?!
実際に人が死んでいるんだぞ、と。

また、ミクロ的な話としては、脱水で人が死ぬ、というのはよっぽどのことで、父が入っていた施設においてコロナ対応で入居者に対するオペレーションが疎かになっていたんじゃないか、そんなことも頭をうずまく。ガッチリとした体型の父は、亡骸では50キロを切り、驚くほどやせ細ってしまっていた。

アメリカにある日本の役所は役所で、航空券が取れてなければ(それを最短でやるために各社と交渉していたが、7月は最終週近くまではチケットが払底している様子だった)相続手続きに必要な証明書の予約は取れないだとか、死亡証明書を持って来いだとか(長男が日本にいないので、母も次男も葬式の準備などで忙殺されている)、アメリカの役所自体はもうほぼ正常化しているのに、コロナ禍の「どんな手続も予約必須、なので予約一杯で緊急予約したいなら、自ら必要性を証明せよ」とかっていうのは、もう海外にいる日本の国民のためのルールなのか、ルールを守るためだけのルールなのか、あまりに腹が立って、一気に頭の中が沸騰してしまい、途中、感情のバランスを崩してしまったのもあった。

結局、本来は、安倍元首相も菅首相も役所も、日本でもアメリカでも、日本人が日本人の健康と幸福のために働いているんじゃないのか?? もう色々なことがボタンとしてかけ違っている気がする。

棺に入った親を、リモートで、画面越しに見送った時に、もうどうも表現できないくやしさ、悲しさに襲われ、画面の向こうの母、弟、妹、親戚らに何と言っていいのかわからないし、こちらでは横に妻と娘もいて、泣いている。

父との思い出だとか、母の泣き声とか、自分の涙だとか、もうどう整理したらいいか分からない。

  

ただ、父が安らかに眠り、兄弟3人で母をこれからも支えていけますように。

日本がいつか正常に戻り、皆が健康で暮らせますように。

日本が皆が暮らしたいと思えるような国になりますように。

Cooking, VC

取締役会でベストプレゼンテーション賞を受賞 ー どうやっていいプレゼンとペペたまを作るのか

うちの取締役会がありまして、直近のビジネスについて各代表からプレゼンテーションを行い、最後のclosing noteの部分で「今日のベストプレゼンテーションはMoshだ」とお褒め頂いて、非常に驚きました。

2018年にオランダでケーブル業界に関するカンファレンスがあり、そこでプレゼンテーションがあった際にも、ヨーロッパの最大オペレーターとかアメリカ最大のComcast、業界最大のベンダーらを押しやって(?)ベストプレゼンテーション賞を頂いたことがあります。

この手のものは稲盛和夫氏が言うように「手が切れる品質」でやらなきゃいけないので、品質が良いと言われることについては全く異論なかったのですがw、実は夜ご飯の「ぺぺたま」のレシピを見ながらどうやったらnail itできるのかをずっと考えていた時に言われたからビックリしました。

ということでどうやったら良いプレゼンテーションとぺぺたまが作れるか少しお話したいと思います。

プレゼンテーション

これは、テクニックはある。本もあるし、講習もある。必ず一度、二度、三度読むべきです。山口周の外資系コンサルのスライド作成術 作例集: 実例から学ぶリアルテクニック とかも「無駄に高いよ」とか毒付きながら何度かめくったらよろしい。

ただ、そういうのは、コンサルに人月300万円でも払ってアウトソースしたらよろしい。もう日本はコンサル結構多いから。貴重な時間をパワポに使うのを減らしていきましょう。ページ数多いからいい、とか、時間使って作業多くした方がいい、とかっていうのはやめましょう。少子高齢化。
たとえば、シリコンバレーにいると、もうそういう世界じゃないっていうのはよく身に染みます。

だから、ぺぺたまを作ることです。

ペペたま

これは、ペペロンチーノを作る最後に卵液を加えるだけなのですが、意外や意外かなり難しい。下記が全てではないかもしれませんが考慮点です。

  • 塩だけでやっても、コクが出ない。白だしなんかを使うと深みが出る。
  • 白だしはマイナーだということもあり、結構塩分含有量に差がある。分量を間違うと家族がしょっぱいしょっぱいと文句の嵐になる。
  • ペペロンチーノよりも、にんにくを利かせないと卵にoverpowerされる
  • ただし、にんにくは、包丁で切ると自らのエキスが強すぎて、なかなか来れない。包丁に常に水をかけながら切らないと、上手く切れない
  • 卵黄はどのみち少しは固まるので、にんにくは少しだけ厚めに切る必要がある
  • 白だしを入れるということは、茹で汁を使う量に気をつけないと、しょっぱくなる。但し使わないと滑らかさが出ない。
  • 鍋で卵黄と混ぜる時間が長すぎる、もしくは熱を加えすぎると「スクランブルエッグパスタ」みたいになり、食感が最悪になる
    (若干、たまごかけごはんみたいな感じにしたい)
  • だから、湯で時間は少し長めにしないとパスタが硬すぎる
  • 指貫唐辛子は多すぎると子どもが食べられないが、ある程度入っていないと色合いが悪い
  • そのそもがシンプルなので、黒胡椒も入れたいところ。そうすると唐辛子の量は調整が必要
  • パセリってうちにあった?
  • 無塩バターって残ってたっけ?(普通のバターなら、塩の調整がまた必要)

再びプレゼンテーションについて

上記の通り、「ペペたま」でも色々色々考えることあるんですよね。短時間で、全部やり切らないと美味しいぺぺたまにならない。
だから、役員とか来てプレゼンする時には、テクニックじゃないんですよね。日頃、常時「頭が狂うほど考えておく」ということが不可欠に必要で、それがあれば、ツッコミにも耐えれるし、良いプレゼンテーションが間違いなくできます。
できれば、望ましいかどうか別として、寝ている間にも思い出して起き出してそのことしか考えられないくらいに考え続ける、くらいならレベル感としてはいい感じだと思います。

以上。

という話でもないかなと。それぞれの分野で必死に仕事をしていれば、そりゃ、そのことは必死に考えているでしょう。

だから、「良」から「最良」に持っていくには、こういう世の中で、何が必要か?

ここからはジャスト個人的な意見ですが、「身を切らせて、骨を断つ」覚悟だと思うんですよ。サラリーマンでなかなかできないかもしれませんが、方に日本刀が刺さっている状態で「俺にこれを斬らせろ」と迫ったら、相手もサラリーマンの場合にもう引くしか(いくつかの意味において)ないですねw
もう、自分の場合は、私が上司なら「俺ならこいつをクビにしてやる」勢いでやるので、本質的に矛盾があるレベルまで来ているかと思いますがw もう性格悲劇というか炎上芸だとも思います。

もう最近、こういう戦法が見られなくなって、やる剣士(?)(もしくは芸人か)からすると「必殺戦法」的になっているのはさみしいところ。ただ、殆どの場合は結局斬られもしないし、なんだよというのもあるし、肩透かし的な感もあり。

プレゼンテーションみたいな「お茶会」においては、いつも斬られる覚悟でやっていれば、それが喋りに出るものかなと思います。

それが私のテクニックです。あまり人に薦められるものじゃないかもしれないですが。

Healthcare, Technology

自分の髪は自分で守る→但し処方箋が必要…→オンライン処方診療出来る!

ハゲ治療にはミノキシジルが欠かせませんが、アメリカでは内服薬についてはFDAの規制により処方箋必要なんですよ。


但し、一番下に書きましたが、「かかりつけ医」に診てもらうまでに数ヶ月かかったりするので、どうしたもんかな…と悩み始めたら、また髪が抜けてきた!

悩んでないで、Google先生に聞いてみたら、オンラインでリモート診療出来て、そこで処方箋出せると! 

早速試してみた。

(さらに、その先生がかかりつけ医にもなってくれることも判明。アメリカすごい。)

plushcare.com

げ、月額$15か。要注意。

下記の通り診療のアポは取れましたので、リモート面談の為のアプリを入れましょう。

診療の前にアプリで色々聞かれます。
面談で一から答えるよりはよっぽど効率的。

Joining the call

諸入力が終わったので、オンライン診断にいよいよ入ります

先生がお越しになられました。お顔はプライバシーの関係で白抜きにしています。

オンライン薬局との連携が少々トリッキーで少し時間を要しましたが、今回は日本で摂取していた薬ということもあり、質問はごくごく簡単で、10分くらいで会話は完了。
さらにオンライン薬局に、患者としての私の希望する薬のオーダーも入れてくれました。
(ここは恐らくPlushCareの方にキックバックがあると思料)


完了。医者に実際に行くより、全然簡単だし、楽。

最後に、予期しなかったのが、「この先生を『かかりつけのお医者さん』(primary care physician) にしますか?」という質問。

場所によると思いますが、少なくともカリフォルニアのベイエリアでは医者はめちゃくちゃ混んでいて、①かかりつけ医じゃないとそもそも診てくれない (本当に緊急で診て欲しい時は緊急医に駆け込む必要あり) ②かかりつけのお医者さんになってもらうのに数ヶ月かかる! という状況で、良いことじゃないとは分かっていたものの、ハゲ以外の持病も無いのでかかりつけ医が今までなかったので、これは超助かります!


いやはや、本当にアメリカのITサービスの進化(最近これをDXと言いますが、本質的には以前からITとかICTとかと言っていたのとまったく同じだと理解しています)は素晴らしい。


一つには、スタートアップ含めたソフトウェア企業がしのぎを削って、開発ツール、テストツール、連携用API、クラウド基盤、コラボツールなどなどが充実してきたこと、価格も安いものも沢山あること、
もう一つには①企業の中にちゃんと情シスとしてエンジニアを一定程度抱えている ②足りない時は業務委託者(=contractors)が市場に沢山いる(=良い報酬が貰えるので、日本のように一段低くみられることも無い。アメリカは「その人がやりたいようにやればいい」という価値観が浸透している、これいいことです) ③そんなに多くないけどIBM、アクセンチュアみたいなSI企業もあるはある という三段構えにより質のいいITシステムが構築できる体制がある【これ重要】こと。

また、日本と異なり、ガラケーを使っている人が極端に少なく、スマホ中心にサービスを開発すればいいこと(私もオジサンなので、PCの方が好きな世代ですが、今回はスマホで全然苦は無かったです)

なんかがありますね。
日本でコロナ関係などで超低品質なアプリや、開発丸投げに伴う責任のなすりつけ合いに悩んでいる状況を見ると、頭痛で頭髪が抜けそうです。。

Japan

毎日を楽しく過ごす

鈴木です。現在シリコンバレーで暮らしています。

別途、私のFacebookでつながっている方やYouTubeチャンネルをご覧いただいている方は「ああ、Moshがまたバカなことをしているな」とお感じだと思いますが、これには一つ(全部ではないのですが)理由があります。

いつか日本に帰る日が来るとして、特に今年の後半の日本は残念ながら非常に暗い雰囲気と精神的なカオスが広がると考えています。

同僚にも会社で言っているんですが、こうもIT・デジタル系のビジネスは競争が寡占化+その他はスタートアップ中心として超高速化、そして全体的に資本が集中しているので、「少し先のことを見ていく」ことは非常に重要です。

(ちなみに、かなり先の日本についての予測は、拙著「君たちが大人になったら、残念です」に記載しております)

「少し先」のこととして、今年の後半に目を転じたとすると、

  1. 東京五輪の終了
  2. コロナ感染者の増加
  3. 衆議院解散
  4. 自民党の勝利
  5. 停滞感と憤りの敷衍

のそれぞれがほぼ間違いなく起こる。

  1. は政治判断で開催されそう
  2. は緊急事態宣言と国民の努力+ワクチンの若干の普及(執筆時点で7%程度)により減少中→まん防でさらに減少=新規発生の絶対値として五輪前に相当に低い水準に落ちる
    ➜東京五輪により多かれ少なかれこれが増加。(直因としてインド型・デルタ型が寄与する可能性も高い:但し世論として東京五輪のせいだ、となりがち)
  3. コロナが落ち着いてからでしか政治的に物理的な選挙を行えず、2の後になる
  4. コロナ感染者の増加は与党の政策(古くはGoToトラベルも)に拠るもの、政治とカネの問題、安倍政権時代の嘘などが野党とワイドショーなどであげつらわれるが、立憲民主党は選挙になれば民主党時代の体たらくや、党全体の「人には言うけど自分はしっかりやらない」という体質や直近のスキャンダルなどが逆に挙げられて、さらに現在の6%程度の政党支持率ではひっくり返せない。
    ➜結果的に、非常に消極的に自民党が第一党として再選される

その時に我々の胸に去来する、(絶望感とは言わないまでも)停滞感、憤りは大変なものとなるでしょう。

選挙の結果とはいえ、何でこんな選択肢しかないのか、

そして、今後の日本は本当に大丈夫なのか、というより、やっぱりダメなのか、という気分が人々の首を真綿で締めるように充満していくことでしょう。

いつもYahoo!ニュースなんかに、毎日起こる政治的なスキャンダラス、東京五輪にまつわる、総理大臣、自民党幹事長、五輪大臣、都知事、IOCの無責任なコメント何かが出て、ネット民がそれに反応して、という流れで毎日が過ぎていきますが、「ちょっと先を見た」場合に、高い確率で上記のような暗い状況になるんじゃないかなと残念ながらアメリカの地から思っています。


となった時に、別途ひろゆき氏も言っていたように、特に政治に対して出来ることは現実問題として投票行為以外にないんですよね。

だから、毎日、個人レベルで楽しんでいこうと。
その中から見つかることが、ビジネスなど含めてきっとある。
こういう状況の中で、旧態依然とした日本軍的なビジネスのやり方をしていてもどうしょもないとも思うんですよ。
少し肩の力を抜いて、それでも刃を研ぎながら、毎日を過ごしていこう。

Japan

まぁ日本企業はDX流行りです。「DX祭り」と言ってもいいでしょう。

一定程度の「ありきたりさ」を避けるために、各企業で使っているターミノロジーとして「イノベーション推進」とか「オープンイノベーション」とかも大きくは少し別の角度ではあるものの同じバケツですし、「スタートアップとの協業・共創」も「CVC」も同様です。

これは、間違いなく方向性としては悪くない。
というのは、「常に革新しなくてはいけない」というのはびじねす上間違いない方向なので。
但し、「どうしてそうか?」というと、そこには同業他社との競争があるし、デジタルを震源地として他業種との競業も激しくなるばかりだから、であります。

という意味において、一旦DXなどの祭りが始まると内部で調整や制度設計や、根回しや、資料作成や人事調整やでやんややんやしてしまう日本企業ですが、社内のことから一度落ち着いて社外において、もしくは社会として同じ方向に向かってきている太い潮流を見ると、「既に普通のDXでは差別化出来ない」ということになります。

これは、シリコンバレーに何百社と進出してきている日本企業を眺めたりだとか、その中の人とよくよく話したりだとかする中で、めちゃくちゃ確信するところです。
逆に社内・国内にいて「XXイノベーション推進室」とか「新規YY企画部」とかにいると見えにくいことなんじゃないかなぁとかって感じたりします。

そうなると、「じゃあ一体何をしたらいいのか?」という文脈において、「何がそもそも据え置くべき目的なのか」という話になるべきであるわけで。

それは、何回かぐるっと思考を廻すと、原点に戻り、「新しい事業・ビジネスモデルを作ろうね」ということになるはずです。ただ、それじゃ元も子もないので、もう一段ブレークダウンすると「ビジネスをトランスフォームしよう、それにより新しいビジネスを作ろう」ということになるべきです。それがBX

それだと、当たり前過ぎる、解決策になっていないのですが、個人的には「デジタルの力を使って、新しいビジネスモデルで、すぐビジネスを立ち上げられる能力を身につけること。そして、必要に応じてそれをすぐたためるような仕組みを作り上げること」だと思うんですよね。

終身雇用、根回し、調整、階層、資料重視、決めの細かすぎる商品設計、グローバル市場よろ国内で堅い数字を作ること重視、自社IT開発能力の欠如などなどなどが上記太字部分を達成するために、日本企業にとってdisadvantageousな事項として立ちはだかりますが、それらを克服して上記太字内容を作っていく、そしてそのための決意と、トップダウンの掛け声と、その後にドラを社内で鳴らし続ける推進役と、ビジョンをアホのように語り続けられるエバンジェリスト的な存在の人とが来たる時代に、というか「今まさに」求められるマインドセットとツールキットなんじゃないでしょうかかしこ。

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