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取締役会でベストプレゼンテーション賞を受賞 ー どうやっていいプレゼンとペペたまを作るのか

うちの取締役会がありまして、直近のビジネスについて各代表からプレゼンテーションを行い、最後のclosing noteの部分で「今日のベストプレゼンテーションはMoshだ」とお褒め頂いて、非常に驚きました。

2018年にオランダでケーブル業界に関するカンファレンスがあり、そこでプレゼンテーションがあった際にも、ヨーロッパの最大オペレーターとかアメリカ最大のComcast、業界最大のベンダーらを押しやって(?)ベストプレゼンテーション賞を頂いたことがあります。

この手のものは稲盛和夫氏が言うように「手が切れる品質」でやらなきゃいけないので、品質が良いと言われることについては全く異論なかったのですがw、実は夜ご飯の「ぺぺたま」のレシピを見ながらどうやったらnail itできるのかをずっと考えていた時に言われたからビックリしました。

ということでどうやったら良いプレゼンテーションとぺぺたまが作れるか少しお話したいと思います。

プレゼンテーション

これは、テクニックはある。本もあるし、講習もある。必ず一度、二度、三度読むべきです。山口周の外資系コンサルのスライド作成術 作例集: 実例から学ぶリアルテクニック とかも「無駄に高いよ」とか毒付きながら何度かめくったらよろしい。

ただ、そういうのは、コンサルに人月300万円でも払ってアウトソースしたらよろしい。もう日本はコンサル結構多いから。貴重な時間をパワポに使うのを減らしていきましょう。ページ数多いからいい、とか、時間使って作業多くした方がいい、とかっていうのはやめましょう。少子高齢化。
たとえば、シリコンバレーにいると、もうそういう世界じゃないっていうのはよく身に染みます。

だから、ぺぺたまを作ることです。

ペペたま

これは、ペペロンチーノを作る最後に卵液を加えるだけなのですが、意外や意外かなり難しい。下記が全てではないかもしれませんが考慮点です。

  • 塩だけでやっても、コクが出ない。白だしなんかを使うと深みが出る。
  • 白だしはマイナーだということもあり、結構塩分含有量に差がある。分量を間違うと家族がしょっぱいしょっぱいと文句の嵐になる。
  • ペペロンチーノよりも、にんにくを利かせないと卵にoverpowerされる
  • ただし、にんにくは、包丁で切ると自らのエキスが強すぎて、なかなか来れない。包丁に常に水をかけながら切らないと、上手く切れない
  • 卵黄はどのみち少しは固まるので、にんにくは少しだけ厚めに切る必要がある
  • 白だしを入れるということは、茹で汁を使う量に気をつけないと、しょっぱくなる。但し使わないと滑らかさが出ない。
  • 鍋で卵黄と混ぜる時間が長すぎる、もしくは熱を加えすぎると「スクランブルエッグパスタ」みたいになり、食感が最悪になる
    (若干、たまごかけごはんみたいな感じにしたい)
  • だから、湯で時間は少し長めにしないとパスタが硬すぎる
  • 指貫唐辛子は多すぎると子どもが食べられないが、ある程度入っていないと色合いが悪い
  • そのそもがシンプルなので、黒胡椒も入れたいところ。そうすると唐辛子の量は調整が必要
  • パセリってうちにあった?
  • 無塩バターって残ってたっけ?(普通のバターなら、塩の調整がまた必要)

再びプレゼンテーションについて

上記の通り、「ペペたま」でも色々色々考えることあるんですよね。短時間で、全部やり切らないと美味しいぺぺたまにならない。
だから、役員とか来てプレゼンする時には、テクニックじゃないんですよね。日頃、常時「頭が狂うほど考えておく」ということが不可欠に必要で、それがあれば、ツッコミにも耐えれるし、良いプレゼンテーションが間違いなくできます。
できれば、望ましいかどうか別として、寝ている間にも思い出して起き出してそのことしか考えられないくらいに考え続ける、くらいならレベル感としてはいい感じだと思います。

以上。

という話でもないかなと。それぞれの分野で必死に仕事をしていれば、そりゃ、そのことは必死に考えているでしょう。

だから、「良」から「最良」に持っていくには、こういう世の中で、何が必要か?

ここからはジャスト個人的な意見ですが、「身を切らせて、骨を断つ」覚悟だと思うんですよ。サラリーマンでなかなかできないかもしれませんが、方に日本刀が刺さっている状態で「俺にこれを斬らせろ」と迫ったら、相手もサラリーマンの場合にもう引くしか(いくつかの意味において)ないですねw
もう、自分の場合は、私が上司なら「俺ならこいつをクビにしてやる」勢いでやるので、本質的に矛盾があるレベルまで来ているかと思いますがw もう性格悲劇というか炎上芸だとも思います。

もう最近、こういう戦法が見られなくなって、やる剣士(?)(もしくは芸人か)からすると「必殺戦法」的になっているのはさみしいところ。ただ、殆どの場合は結局斬られもしないし、なんだよというのもあるし、肩透かし的な感もあり。

プレゼンテーションみたいな「お茶会」においては、いつも斬られる覚悟でやっていれば、それが喋りに出るものかなと思います。

それが私のテクニックです。あまり人に薦められるものじゃないかもしれないですが。

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