Japan, Silicon Valley

宮田工業 ー ディスラプションにまつわるノスタルジア

Disclaimer: 私は現在モリタ宮田工業の利害関係者ではなく、株式も保有していませんし、ただ親父が宮田工業で働いていただけです。

実に久しぶりにミヤタのサイクリングシャツ(英語では cycling jerseyですね)を着てサイクリングに出かけました。ゆっくりと近所を見ながら、10km弱、気付いたことの写真を撮ったりしながら、カリフォルニアの春の最高の気候を楽しみながらポタリングのペダルをこぎました。

親父が宮田工業で働いていたので、このjerseyに袖を通すと、強烈なノスタルジアに襲われますのと、特定業界のディスラプションに思いをはせざるを得ません。

Wikipediaの参照ではあるのですが、

1893 – 国産第一号自転車の試作車を完成、販売開始。

とのこと、非常に自転車において歴史がある会社です。

私は1977年に生まれましたので、もちろんその長い歴史を詳細に知っているということはないのですが、流行る前からMTBがうちにありましたし、小学生の頃からトライアスロンやらされましたし、高校生の時はロードレーサー通学でしたし、自転車についてはとても恵まれた子ども時代でありました。

Wikipediaの沿革を見ますと、

1981年 – ツール・ド・フランスでピーター・ビネンがMIYATAのロードフレームで第17ステージ区間優勝、総合5位、マイヨ・ブラン(新人賞)を獲得。

1990年 – MTB世界選手権ダウンヒル部門でグレッグ・ハーボルトがMIYATAのMTBフレームで優勝。

とあり、親父が1990年くらいには海外出張に出ていたこと、その頃はミヤタも「社内ミニトライアスロン大会」があったこと、駆け出しのMTBが家にあったこと、など考えると80年代、90年代がミヤタの最盛期だったのだと思われます。

一方で、その後、中国産の安い自転車がどんどん輸入されるようになり、(私も個人的に「ダイクマ」などで目にしていました)結構商売が厳しくなってきたことは親父から聞かされていました。

その後、

  • 2010年 – 自転車部門を「株式会社ミヤタサイクル」として分社化
    • 8月31日、モリタホールディングスは、ミヤタサイクル株式の30%を台湾のスポーツ自転車メーカー『MERIDA』に売却。
  • 2014年3月、モリタホールディングスは、ミヤタサイクル株式の45%を「同社(自社株)」「シナネン株式会社」「台湾MERIDA」に売却。モリタホールディングスはミヤタサイクルの親会社でなくなる。
  • 2019年7月1日、モリタホールディングスが、保有していたミヤタサイクル株式の残りをすべて「台湾MERIDA」に売却。これを以ってミヤタサイクルはグループから離脱した。

とあり、ママチャリ→MTB→その他 とコモディティ化してきた自転車のビジネスが、1990年代に親父が言っていた通り、中国との価格競争において徐々に厳しくなってきて、2010年を皮切りに、その先の姿もイメージしながら資本政策を進めてきたものと思料します。

僕にとって、小5で参加したミニトライアスロンは衝撃的な経験だったし、30代からトライアスロンに参加し続けたのは間違いなくその影響だし、

箱根の山奥の温泉まで寒川からサイクリングで80km往復したり、アメリカでも60km往復してワイン2本買いに行ったりするcrazyさや、浦安から200kmのブルべに参加して心より楽しいと思ったりするのも、宮田工業のおかげだと信じているんです。

だけど、85年にはプラザ合意で急激に円高になってしまったし、中国は生産力を付けて低付加価値商品からどんどん日本に攻め込んできたし、結局ディスラプトされてしまった。

だから、今日もチャリには乗るんだけど、今日(こんにち)において出来ることは、どんな中長期的なディスラプションが起きても、なんとかやっていけるように、会社の仲間と、家族と、自分と守っていけるように、矛盾的かもしれないけど、「自分と自社をディスラプトすること」だと思う。

どうしたって、昨日の続きの仕事をしてしまうし、明日もそうなりがちだけど、ケンカしたって、嫌われたって、これは親父が、ミヤタが、教えてくれたことだから、絶対に学ばなければいけない。

それしか出来ないから。

それをしないと、いつか完全にディスラプトされる日が来る。
(よっぽど規制で守られている、とかでなければ。だけどそういう業界で働いてもそんなに面白くないんじゃないだろうかと思ったりもする)


このジャージはおそらくミヤタが1980年代にサイクリングチームを有していたときのもので、40年物だと思うんだけど、色々思い出すために、まだ着続けようと思う。

Business Idea, IoT, Silicon Valley, Startup

Apple AirTag, もちろん買いましたよ。色々色々モノを無くすので、4個も買いましたよw

この分野、ユーザーとして結構検討してきていて、フランスのスタートアップの製品を買って、3000円くらい払ったんだけど全然使えなくて怒髪天になったりしたこともありました。

また、過去にはAppleのFind Myに大変お世話になったり、Google Mapの履歴機能にも大いに助けられました。

多くは飲んで無くす、というケースですが、「バス通勤」していたこともあり、ついつい眠ってしまい、そのまま何かを置き忘れる、とかっていうのも多数ありましたね。

技術的に、何が一番いいだろうというのを考えていたのですが、NFCなら短すぎるし、Wi-Fiは消費電力膨大だし、と考えるとBluetoothしか無いんですよね。

ただ、場所の把握は結局スマホのGPSしか無いし、Bluetoothと通信したGPSの場所の履歴を取っていく、となるとアプリは必要。

それでも、「いつもアプリ立ち上げておくのか?」とか「自分のアプリとデバイスの通信履歴だけで直近の場所が分かるのか?」みたいなことを考えると、結局「みんなでアプリを使ってもらわなくちゃいけない」ことになるんだけど「みんながアプリ立ち上げておくのか??」という話になり、堂々巡りになる。

それをiPhoneという人々が最も多く有しているデバイスで実現した、という意味において、物忘れのひどい人たちが作るノーベル賞があったら、まちがいなく受賞するような仕組みです。

もっと早く作ってくれたら良かったのに!と思うくらいです。


で、次に、間違いなく「自分のパートナーの居場所を特定したい」としてAirTagをこっそりカバンに入れておいたり、服に縫い付けたり、カーマットの下に入れ込んだりする人が男性女性に関わらず出てくることでしょう。

そして、次に社会問題化する。

AirTagはそこまでのレベルの優れた仕組みだと私は見ています。

だから、間違いなく、AirTagを仕込まれたか検知するアプリが多数出てくる。

そして、私はここに商機を見出しています。

AirTag検知アプリを検知するアプリです。

1.AirTagをどこかに忍ばされているかどうかを検知するアプリ、が山程出てくる。
2.そのアプリをパートナーが使っているか検知する。

用意周到 準備万端 先手必勝、これは伊藤忠商事からの教えw

これが実現すれば、良いか悪いか別として、

  • パートナーが、浮気を疑われているんじゃないかと考えているかどうかが分かる
  • 浮気を疑われているんじゃないかと考えるような人の多くは浮気しているので、それが分かるだけで浮気の兆候もしくは浮気そのものを検知出来る
  • そうすることで、わざわざパートナーにAirTagを仕込む必要もなくなる
    (=お金の節約)
  • AirTagを仕込まれたことを逆手に行動が起こしているような場合(会社にAirTagを置き続けて本人は別所にのようなテクニック)、その行為自体を見抜く材料の一つになる
  • アメリカで社会問題になっている、そして日本でも上昇している離婚率を下げれる可能性すらある(=社会貢献、CSR)

特に、個人的な経験から、これが必要と言っている訳ではないのでナオコさんにちくったりしないように。

Business Idea, Media, Silicon Valley, Startup, Technology

海外のカンファレンスを自動トランスクリプトする方法(ハック!)

現在、CES2021が開催されていますね。
今年もVerizonが初っ端出てきて持っていき方が上手いなと思いました。去年は概念的な5Gの通貨の話、今年はUSPSでのドローンだとかNFLのスタジアムとかコーチングだとかの具体ユースケースの話。経年的にストーリー組んでいるのが素晴らしい!

ただ、アメリカはオンラインカンファレンスに溢れている、と言っても過言ではありません。
日本企業では海外動向を知るために駐在員にレポートをリクエストしているところも多数あると思います。

それは大変重要ながら、効率的にやりたいというのは各社の思いだと思いますので、テクノロジーを使ったハック方法を下記しましょう。

0.Tactiq(https://app.tactiq.io/)というChromeエクステンションをインストールする(30セッションは無料で使える、以降は有料)
 
1.PCなどでGoogle Meetを立ち上げる

2.スマホなどでカンファレンスを流す

3.Google Meetで自分だけで会議をインスタント(即時)で開始して、カンファレンスを聞かせる

4.Google Meetのクローズキャプションをオンにする

5.Tactiqがそれを記録してくれる

6.もちろん何かのソフトで録画するのもありでしょう。(Google Meetは有料版しか録音できないことに注意)

物理的なシステム構成はこんな感じ

トランスクリプトの結果は以下の通り:

It’s also connected to TV. There’s been connected television advertising spend and continue to growing over the next several years after this. There’s a compounded annual growth rate. of Robertson, which is pretty exceptional What’s even it more interesting about CTV is like all digital media it started off. really being focused on a younger generation, right the fast movers the those folks that Move into media quickly tend to be younger more tech savvy but because CTV is so much like something that every age group has grown up with television.

ざっと見る限り、聞き取りの精度たるや、信じられないレベルです。流石Google。

これで、メモのまとめを作るAIもあるでしょう。
そうすると係るような海外モノのカンファレンスのまとめ、というような仕事はなくなっていきますね。人間はより高度な仕事へ。

Amazon, e-Commerce, Japan, Silicon Valley

アメリカのスーパーでピックアップをお願いしたら:ただ便利

何となくいつも日本にいた時の癖でスーパーには家族もしくは夫婦で足を運んじゃうんですよね。

但し、アメリカもCOVID感染者がが過去最高の1日30万人を超えて、少しまた行動様式を変えなきゃなと思ってたのと、

オンラインオーダー初回は$20引きとあったので、これはワインが1本買えるぞと、早速注文してみました。

着いたら電話するのね。
もし、ドンピシャのものが無ければ代わりのものでOKオプションをオンにしておくと、結構別のものが来る。

皮付きホールトマトの代わりに皮なし、それはいいとして、

リブアイステーキについては骨なしから骨ありかい! 重さが同じならめちゃ損するでしょうが!

アルコールも買えるのは便利。ちょっと高めのワインですが、YouTuberの必要経費?ということでポチッと。

日本のスーパーではあまりこのピックアップという形態はないと思いますのでご参考まで。

ビジネスモデルとしては$30以上の注文ではピックアップフィーは無料です。

オペレーションとしてはお店の中に、スマホを持ってお客からの注文をせっせとカゴの中に入れるワーカーの方たちが沢山いる、という状況です。

そして、店に着いたら指定の場所に車を停めて、そこから電話したら、トランクを開けておくように言われ、そこに荷物を入れてくれる。(自分の名前を伝えたり、アルコールが入っている場合、生年月日を言わされたりはする。正式には運転免許証を見せることになっているが今日は割愛でした)

特に、意識高い系のWholefoodsなんかでは、ピックアップ注文(オンラインデリバリーも)が多いイメージです。(=感染対象)

お店でのお客と店員さんの感染減に役に立つかなと考えた次第。

一方で、店舗で歩きながら献立を家族で考えたり、珍しいお菓子を見つけた娘が「ねえパパこれ買っていい?」とせがんできたり、妻が高めのワイン持って「これ面白そうだね」とか微妙な言い方をして間接的に欲しがりアピールをしてきたり、そういうのがスーパーのいいところでもあります。

アメリカのスーパーは大きいので特にそういうところがあるかな。

但し、今は少し店舗に行くことについて危機感のレベルが自分の中で変わってきていますね…

Education, Japan, Silicon Valley

娘の英語力の伸びにめまいが…(英検作文とその添削)

日本でいう小学5年生の娘が1月に英検準1級を受けるので、ライティングについて添削してくれと。内容を見るとめまいが… 渡米2年弱でここまで書けるのね… 親父も大変仕事で忙しく、最近全然見ていませんでしたが驚愕。

以下は原文と父親の修正案です。ネイティブスピーカーの方、もしアドバイスあればよろしくお願いします。

The below is the original writing of hers and dad’s correction. Native English speakers, if you have any suggestions, please do let us know!

条件/Conditions:

  • Write an essay on the given TOPIC
  • Use TWO of the POINTS below to support your answer
  • Structure: introduction, main body, and conclusion

TOPIC/お題:
Agree or disagree: High school education in Japan needs to be approved

POINTS:

  • Curriculum
  • Globalization
  • Pressure on students
  • Quality of teaching

回答および修正案

Despite the effort put into high school education, I think it needs to be improved for two reasons. One is globalization and the other is the quality of teaching.

Despite the significant (このような副詞を効果的に入れることで、言いたいことの方向性が分かりやすくなる。前に冠詞を入れたのはgood!)effort put into high school education in Japan for a long time(これも同様の理由で追記です), I think it needs to be improved for two reasons. One is globalization and the other is the quality of teaching.

First of all, globalization of students in Japan is important. Japanese high schoolers are not use to speaking English at this moment and that is not a very good thing. Nowadays, speaking English is becoming almost essential in businesses, and it’s much easier to learn foreign languages from a young age, so high school should teach to speak English more.

First of all, globalization of students in Japan is critical considering the changes in global market. (少し「洒落た」単語 (=critical) を使った方が「賢く」聞こえるのと、常に「どうしてなのか?」という観点を加えて書くと、理論的に聞こえる) Japanese high schoolers are not used to speaking English now (at this moment、と言うと「今この瞬間」という感じで文脈にそぐわない) after over six years of learning (背景を補足し、論理を補完することで理論的に聞こえる)and it is disadvantageous (not a very good thingというのは口語体に過ぎる)in this world (同上の理由で追記). Nowadays, speaking English is becoming almost essential in businesses, and it’s much easier to learn foreign languages from a young age (ここに冠詞を入れるかは日本人には判断難しいところ。ネイティブのディスカッションによると貴回答の通りで正しいようです。Which is correct, “from a young age” or “from young age”? [closed], therefore (この手の作文ではsoよりよりフォーマルなthereforeが望ましい) high schools should teach English speaking (英会話を教えた方がいい、ということであれば添削案かspoken Englishの方が良いでしょう。「もっと喋るように促した方がいい」というニュアンスでしたら lead students to speak English more なんていうのも少し洒落た言い回しでしょう)more to students(これは入れても入れなくても、というレベルではあります).

Second of all, quality of teaching in Japan is doubtful. Even top Japanese University, Tokyo University is not in top 10 of best asian universities. If Universities aren’t good, that means quality of high schools aren’t good either.

Second of all, the (2回目なので)quality of English (英語で書く時に、このように「言っていることが明確になるような語を足していくこと」を意識しましょう。日本語・日本人というのは文章において「普通分かるよね?」という部分と意識が大きい。ただし米人・英語ではあまりそれは望ましくなく、常に「理論的に考えて理論的に作文して理論的に発話する」ことを考えていきましょう。おとなになって大きな差がつくはずです。(親父はそこらへんは苦しんでいるところあります))teaching in Japan is skeptical. (doubtful, でも悪くないです。skeptical の方が要は強いニュアンスです。ネイティブによるニュアンスの議論はこちらを参照のほど。skeptical vs. doubtful
Even the (特定して書く場合にtheを付ける)top Japanese university (ここでは一般名詞), Tokyo University, (カンマで区切って特定し、特定を終わる) is not listed (語感として「入っていない」となるのでベター)in the (前述の通り)top 10 of best (topとbest では意味が重複する) Asian universities.
If those (東京大学みたいな、となりますね)universities aren’t good, that means the (前に言ったけど、みたいな冠詞の使い方になります)quality of high schools aren’t good either. (最後の部分は英語としては間違っていないものの、理論展開としては繋がりが薄い。高校が弱いということは大学が弱いというロジックですが、高校は強い/高校生はしっかり勉強する、だけど大学は何かの理由でしっかりした教育を提供できていない、日本の大学生はおそらく理由を知っていると思うけどちゃんと勉強できていない、ということはあり得る。
テストなので、そこまで考える必要はないかもしれないけれど、テスト受ける目的って一体なんだろう。
パパからすると、理論的に考えれるようになって、理論的に書けて、最後は理論的に英語で喋れるようになること、だと思うんだよね。だから脳みそから汗が出るほど考えてみよう)

For these two reasons, globalization of high school student and quality of teaching, I think high school education should be improved.

For these two reasons, the necessity of (理論的な文章になるように補完。同上)globalization of the high school students and enhancing (同様)the quality of teaching, I think the high school education in Japan should be improved.


親父も、渡米直前は英作文添削サービス「アイディー」を使って能力開発していましたが、今はサボっていますね・・

英文添削サービス「IDIY」を2週間使ってみて激烈に英作文能力が伸びた / Improved English composition ability drastically with a service called “IDIY” for two weeks
http://www.shosha-man.com/2018/08/idiy2-improved-english-composition.html

  

自分の子どもであろうが世界で活躍するスポーツ選手であろうが何であろうが、正当な努力に対しては、父親であろうがコーチであろうがまっとうな敬意を評したい。
親だから、「まだまだ、なってないな」と言い続けるというような昔っぽいテクニックについては最小限にすべきだし、今はGoogleとYouTubeなどで何でもつまびらかになってしまうので、そういう小手先のことをやってもしょうがない。

努力する者に幸あれ。よく頑張っている。Great job!!

   

上記が、君の添削依頼に対する回答です。URLでGmailで送っておきます。ブログの形で悪いけどw

Amazon, Business Idea, e-Commerce, Japan, Silicon Valley, Technology

Shopifyで1時間でECサイトが作れ、実際モノが売れて、買えた

どうしても、アメリカでビジネスが作りたいです。アメリカ駐在の商社マンなんだから、当然です。(但し、ここら辺の基本原則的な考え方は揺らいできているようにも思う。)

Straightforwardな方法論としてはECがある。(ちなみに、アメリカの人はECとは呼ばないので注意が必要) 

市場背景として下記の商務省のデータのように直近2四半期で40%程度も伸びている。絶対額としてECで$200B以上の話をしているので、もはやクレイジーな伸び率・増加額だ。

では、何を売るにしても、商いはまず丁稚から、ということでShopifyのサイトを作ってみることにした。

下記にスクリーンキャプチャが長々と並ぶので結論から言うと、サイト構築、課金、発送、集金、非常にスムースでした。流石、$140Bの会社だけある。

システム、プラットフォームとしても大変使いやすく、よく設計されていて、作業もスムーズ。機能もよく考えられており、まとめ方、分け方、管理の方法など、素晴らしいですな、という内容でした。

システム開発やったことがある人は分かると思うんだけど、実際に作るっていうのは結構大変で、機能の作り込みをするのはまあ数日くらいで終わったとしても、その機能のテスト、(ユースケースをよく考えた結果として複雑となった)他の諸機能との連携テスト、他の外部システムとの連携テスト(特に最近は外部クラウドシステムとの連携が非常に多くなった)などテストが大変だから、日本人が大好きな「自社で何でも内製する」っていうのはこのレベルになると超大変。

もう使わない手は無いと自分でも感じたし、投資先のスタートアップのCOOで何社もスタートアップを渡り歩いたベテランで、今は会社の$30Mくらいのオペレーション全部見ている人に「Shopify使っているみたいだけど、どう?」と聞いたところ、「非常に優れている」という回答でした。Great.


いつもの通り、自分の記録を兼ねて書いているので、長々としているのですが、最初の部分で発送して(自分で)受領するというマッチポンプ作業の部分について触れています。
その後の部分は長いシステム設定、サイト公開のプロセスです。

ちなみに、Shopifyのサイトの出来はすこぶるいいですが、私がこのテストの目的(と自分が着る目的)のだけに作ったポロシャツ自体は非常に出来が悪く(Thanks to Vistaprint…) 買う価値が無いのと、発送処理は地味にメンドクサイので、決して発注しないでください!


これが出来上がりのサイト。ちょっと見にくいですが、日の丸を胸にあしらったポロシャツが販売製品です。テストなので必要はなかったのですが、実際に商品も作ってみました。

これが発送商品(訳あって、作ったポロシャツではありません、なんのこっちゃい)

で、それをパッキングして、

家の玄関ポーチにぽんと置いておいた。USPSによる集荷です。楽ちん。(その設定方法については下記の下の方に説明しています)

で、午前中に集荷人が来て持っていってくれた。
(絶対見ないだろうと思っていたら、「おい、これ宛先お前んちじゃねえか、大丈夫かこれ」と聞いてくれて「問題ないから、持っていってくれ」と寺尾聰のルビーの指環(若い人は絶対に分からない)状態で集荷してくれました。

で、翌々日にはポストに配達されていた!

これで「モノの流れ」の部分は以上です。
残りは、システムの設定方法についてです。よく機能が作り込まれている。


最後のThis store is a registered businessのオプションは面白い。何かの判別か表示か、もしくはIRSとの連携などに使うのでしょう。(ビジネス上は要注意ですな)
もう設定のトップ画面に入れた。
今回は一番安いBasic Shopifyを選択。
クレジットカード手数料と送料が安くなるのね。
通常の法人でやるようなビジネスなら「Advanced Shopify」が適している、というように見ています。

実際に、コモディティに近いようなものをECで販売するとした時に、返品、値引き、倉庫、発送業務、管理人件費、仕入に関する人件費、家賃、金利、システム開発、減価償却費、そしてマーケティング費用・広告費(これが馬鹿にならない)を引いていくと、バラ色のボトム利益は中々生まれにくく、P/Lの上の方の決済手数料や送料がどのくらいのレートなのかは、ECビジネス採算管理の肝ですね。

で、これが有料コース(30日無料)の選択が終わったら、もう販売商品の登録に移ります。

ちなみに$31.44というのが自分がVistaprintで作ったポロシャツの原価。
HSコード入れられるとは、渋い。海外発送を要件としてデフォで入れ込んでいる形ですね。
サイズなどのオプションの設定も容易に出来る。この前の画面で選択した「Clothing industry」が効いているのか。
とりあえず複数種類設定してみた。SKU(型番)も手動だが、設定できるこのニクさ。
SEO対策として、Googleに掲載される内容の確認もできる。
で、リンクをクリックしてみたら、もうこんな画面になるというのが確認できる。速い。
在庫数の管理も出来ます。
仕入業者・ベンダーからの納入、自社他倉庫からの在庫移動もここで管理できるようです。
この点はもう少し研究が必要も、ビジネスオペレーション上は肝の肝になりそうです。
Collectionsって何よ?と思い調べましたら、下記の通り。よく考えられている。

https://help.shopify.com/en/manual/products/collections

You can group your products into collections to make it easier for customers to find them by category. Here are a few examples of collections that you might create:

  • clothes for men, women, or children
  • items of a certain type, such as lamps, cushions, or rugs
  • items on sale
  • items in a certain size or color
  • seasonal products, such as holiday cards and decorations
ダッシュボードで、コンバージョンレート、リターン率など含め諸々管理できるのね。
外部ツールを使わなくてもいいくらいなのかも。優秀ですな。
マーケティング結果分析ですな。これが何とどう繋がっているのかは更に要研究。
BFCMって何よ?と思いましたが、Googleが下記の通り、Black Friday/Cyber Mondayだと教えてくれました。ちなみに2020年のShopify上での結果は、$5.1Bだったとのこと、凄まじい金額です。

Black Friday Cyber Monday 2020: An Analysis of Over $5.1 Billion in Sales
https://www.shopify.com/blog/bfcm-data

Shopify store owners collectively made a whopping $5.1 billion USD in sales between Black Friday and Cyber Monday globally, up 76% from last year.

Shopify Blog
ECサイトへのアクセスにパスワード許可、って何か悪いものでも販売するユースケースかなw
Google reCAPTHCAを問い合わせフォームに組み込める、っていうのはいいですね。個別に組み込むとどうしてもテスト工数がかかっちゃうので。
GDPR, CCPA 対応! こういうのもスタートアップソリューション沢山ありまして、自分のところの会社群のビジネスのために色々調べていた時期がありました。こうやってECプラットフォーム内に作り込まれたら本当に楽ですね。脱帽。
なるほど。
ちょっとFacebook Pixelについては勉強します。
そうですね。これも必須ですな。
ちょっとドメイン管理サイト側でDNSの設定とか必要なので、とりあえず手を抜きましたが、これはもう必須ということで。
FAQだとか、個人情報取り扱いの扱いだとか、紐付く個別ページを作れるのですね。
各々のページについてSEOの管理出来るのもニクい。

そして、「ホームページ」の設定に移ります。(英語では「トップページ」の意味なので、注意が必要)

コレクション、を自動で作れると。なんて便利なの。
ファビコン設定していないサイトは、とっても素人的に感じます。
これも必須ですね。
これは、ユーザーに対する通知? ショップオーナーに対する通知?
これ、結論から言うと下手な設定しないほうがいいです。少なくともサイズをちゃんと守らないとレイアウトがぐちゃぐちゃになってしまうんだと思います。
この後画面サンプル出てきますが、ひどい仕上がりになりました・・
これは中々手の込んだ設定ですね。ショップオーナー寄りの仕組み、と言えるでしょう。
ここら辺も、作り込んでテストするのはメンドクサイです。
出来てて、他サイトで実績が(金額にしてBFCMで$5.1Bトランザクション分も)あるっていうのは大変いいですね。
ここで、自社サイト(?)での(Shopifyでの?)アカウント作成の要否を決められますね。
これも仕組みとしては非常にきめ細かい。
購入のキー項目は電話番号か、Eメールか。電話番号、というのはSMSテキスト利用が普及しているアメリカチックだとは感じます。(日本はそうでもない。但し、メールも近年非常に多くて、インボックスを管理できないほど、という人は多いハズで、SMSテキストは非常に助かります)

で、あらかた出来たので、実際に自分で買ってみることに。
まあ、明らかに経済的にはShopifyに手数料抜かれるだけなんですが、そこはテスト必要経費だということで。

ADD TO CART してみる
入っている
入っている
前述の通り、背景設定に失敗しています・・・
送料は$4.9ですが、その原価は$1.8であり、差額は利益になりますね。
(今回は自分の中での「行って来い」になりますが)
チップの支払いも出来るのですね。流石。日本ではこの機能要らないでしょうが。
合計は$36.65也。
で、あっさり購入完了。
ありがとうMasashiって、俺が売って俺が買ってるんだよw
で、購入ありがとうメールが「購入者であるMosh Suzuki」の方に来ている。

で、EC出店者としての私に注文が来ましたよ、発送処理をしましょうねメールも同時に来ている。

ステータスはUnfulfilled=未処理になっている
但しもう顧客側では「支払い済」になっている。
クレジットカードには請求がもう来ている。速い!

画面の下側に取引の今までの流れ、Timelineが表示されている。
これは沢山注文があるとこんがらがりやすいでしょうから、非常に役立ち機能と言えるのでは。
発送ラベルを作り、発送方法、発送日などまとめてこの画面で設定します。
これがすごい。UPS(上場企業)、USPS(公社、通常軽いものはUPSより安い)などと完全にシステム連結している。
荷物の重さ入れて、一番安いUSPS First Class Mailにした。
で、荷送り状=Shipping LabelがPDFで作成された。ファイルで保存しておけるのも便利かも。
上下逆にしてあるのは、プリンタで印刷した時に順向きに見えるから? そうだとしたら、設計としてきめ細かいですね。
このFeeの部分が、クレカ決済手数料含め、Shopifyに払わなくてはいけない部分で、冒頭の通り、Basic Shopifyだと2.9% + 30¢で、計算方法としては手元の計算によると、商品本体金額+送料+チップ、全部の合計に2.9%を掛けているようです。クレカ決済手数料の名目なのでそりゃそうだといえばそうですが、なかなかしっかりしていますな。
で、USPSまで行くのがメンドクサイ(自分の家に発送するわけでして…)ので集荷をお願いするとこのような確認が。うちは猫はいるけど、犬はいません。
時間指定は$24かかる… それでは完全に採算割れ。
これで入力事項は終わり。
手配完了。
この後、冒頭にあったように荷物を玄関前においておきました。

で、ちゃんと入金口座をShopifyで作りましょうというメールを送ってくれる。
具体的には銀行口座の設定や、支払いを受けられるクレジットカードや電子マネーの設定など。
支払いの受領関係の設定。入金されないと、自分のお金が返って来ないから!
ここら辺も支払い方法が揃っており、素晴らしいですね。
こんなんまであるんかい!
Capture、計上、ってことですかね?
取引状況の確認もできます。Transactionsの項。
PayPal払い・受けも出来ますね。
但し、Paypalビジネス口座を作らなくちゃいけないらしく(IRSのからみとか、マネーロンダリング防止などのためでしょう)今回はやめておきました。
Shopify Payments、受け口座の作成の完了です。
ここら辺の、お金廻りの面は従来作り込みや連携が大変だったですが、今は本当に簡単で素晴らしいですね。テクノロジーの進化。

割引機能も調査してみました。
これもキメが細かいですね。割引として率か、固定金額か、送料無料か、○個買ったら▲個無料か、など。
こういうのも機能を自分で作っていくのは大変です。よく出来ている!
誰が何回割引使えるかの設定ですね。これも素晴らしい。
で、割引を作ったら、それをSNSやホームページでシェア出来る。
Facebookでシェアしてみました。どうか注文しないで…
このリンクをクリックすると、1%割引が適用された上で、サイト上で商品がカートに入っている!

集荷人の方、大変お疲れさまでした。ご協力誠にありがとうございました。
丁寧に集荷完了のメールをUSPSが送ってくれました。
アメリカは配送廻りはかなりDX進んできたイメージです。

で、発送のページを見てみると、USPSとシステム連携されているようで、即時に「Fulfilled」(=発送済)のステータスになっている。
上記同様。
入金を確認するまでが、取引だ! というのは商社に入って最初に「取引の基本」講座やリスクマネジメント講座で教わることです。
ちゃんと、今回の売上(Shopifyフィーとのネット)$35.29が入金されていました。

今回使ってみて、EC関連でよく聞くShopifyが実際どの程度使いやすい、使えるシステム、プラットフォームなのかよく理解できました。機能性という観点では申し分ないと思います。

今後の同社の戦略としては、下記の通り取扱高、出店者、パートナー・チャンネルの3つの分野に分解した上でそれぞれを伸ばしていく、とのこと、今後も大変成長が期待される企業と言えると思います。

Silicon Valley

シリコンバレーの家賃事情 With-COVID(自分の状況)

昨晩、スタンフォード大で共に学んだ(というかゴルフやって飲んで楽しんだ)仲間とオンラインで飲んで楽しんだので、よく話題になる標記の件、ランダムに下記します。

いつも、あんまり一般記事をまとめたり、紹介したりするのは価値がないなと思うので、大いに個別事情を公開しましょうw

まずは、一般情報から。(どんな流れだ)

19年8月より▲24.5%

次に個別情報として。
下記が2012年〜13年でスタンフォード大で勉強していた時に住んでいたアパートです。今振り返っても、しゃれおつだったと思いますw

The Mark, Palo Alto
https://www.themarc-pa.com/

Palo Altoのダウンタウン、University Avenueを2本入ったところで立地極上。
https://goo.gl/maps/9aqJrcx8jeRnbJdi6

当時は1ベッド、1バスで$2925でした。

With-COVIDの現在、$4395とのこと!

だから、この10年間くらい、家賃の上昇はクレイジーだったことが分かります。「いつ下がる、いつ下がる」とシリコンバレーでは毎年、いつも言ってきて、それでもずっと下がってこなかった(一部でテック金持ちなんかが、余った金を不動産投資に廻すのでそれでずっとバブリ続けたという悪循環もあり)のが、今パンデミックにより、TeslaやHPEがテキサスに会社移すなどして、英語でexodus(大量の人間の脱出[移住・移動]、集団脱出)なんて言ったりしますけど、流出が超加速していて、うちの隣の隣に住んでいるGoogleの人も出ていきました。さみしい。

また、COVID下の影響を感じるのが左上の「One Month Free」の部分ですね。僕がいた時は、高慢ちきで、絶対にこんなことしなかったw


昔はよかった。
今はどうか。次の家賃更新交渉が来月に控えている! データドリブンでいこう!

ギャー! 逆データドリブン!!
うちと、同じ間取りの部屋(隣人が出ていったところ、アメリカでは小さい家の分類に入ります。日本でだって、これより大きいところは沢山ある)が、うちの家賃で出されている!!
うちの家賃、というのはハゲしく交渉して引き出した結果取り付けた、下一桁が$5で終わる苦心の結果の数字なのでひと目で分かるのです。

これは、Zillowみたいなリスティングサイトと、リーシングオフィスがデータ連携して、今住んでいるテナントが、次の家賃交渉の時に足元見られないようにこのようにデータを元にして設定しているのですね。
そのロジックだと、市場価格より相対的に高くなっちゃうと思うのですが、新規はあまり入ってこないから、既存のテナントから取れる金額を重視しているのでしょう。

また、一つ勉強しました。絶対的な金額としてまだ高いのが玉に瑕ですが、とにかく勉強で得られた知識に勝る通貨なし。

最後に、やっぱり人と話すと、新しく考えることのインスピレーションが湧くんですよね。長年の友人に感謝。また世界のどこかで、この状況が終わったらF2Fで酒を酌み交わしましょう。

Media, Silicon Valley, Startup

『ボブが遺してくれた最高のギフト』ムービーとアメリカのAVOD市場
一匹の猫がホームレス男性の人生を大きく変えた。拾われてから、その一生を終えるまで

ホームレスの青年の人生を変えた、一匹の猫・ボブ。迷い猫から映画化される有名猫に。『ボブが遺してくれた最高のギフト』が出版されました。

https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/bob-story-bigissue

という記事を見まして、Comcast Xfinityの音声検索で原題で探してみました。僕の英語でも正確に認識してくれる。

ただし、これはTubiコンテンツだったようで、Xfinity内でTubiアプリが立ち上がります。ビデオアプリ連携がメタデータのレベルで相当なされている。開発チームに敬礼。

このように最初、途中途中で広告を見なくちゃいけません。
ただ、他のTVODみたいに1本$3.99とか払うよりはいいかな。
人によるだろうけど、その間仕事のメール見てたり、ニュース読んでたりすればいいんだから。

最近、アメリカはTubiのようなAVOD全盛です。その証拠にTubiはFOXに$440で買収されましたね。
29,000本のコンテンツがあり、広告を見る代わりに無料で、Netflixの5倍の量のコンテンツがあります。

また、下記のようにNetflixにケンカ売っているのも微笑ましいですね。Freesomeというキーワードがいまいち分かりにくいですが。

また、アメリカでは各社のAVODに出されているコンテンツが22000本も既にあるとのこと! それじゃ、各社広告取ってきて、AVOD事業をやりたくなるだろうな、とは思います。もうかなりcrowdedですが。

さて、本題に戻りまして、そのBOBなる猫の本物はこちらのとおりです。

冒頭の写真は、肩に乗っけようと思ったら、大きすぎて腰に乗っけるしかなくなってしまい、しばらく休憩しているうちの猫の図です。重い。

Japan, Silicon Valley

日本の人たちに知ってほしいアメリカのCOVID状況 3つ – 制度設計の参考に

①シリコンバレーにあるサンノゼでは病床が満床になったそうです。

‘We don’t have any free beds’: SJ hospital reaches full capacity as COVID-19 cases surge
https://abc7news.com/bay-area-icu-bed-capacity-how-many-beds-in-santa-clara-county-california-regional-percentage/8626253/

こうなると、COVID患者も、通常疾患患者も受け付けられなくなり、救える命も救えなくなります。GO TOなんとかの議論をしていると思いますが、現実的にこうなる可能性があるというのは知っておいた方がいいです。


②看護婦の給与

日本では非常に厳しい状況と聞いています。

賞与が3分の1「泣きそう」 医療者、コロナで待遇悪化
https://www.asahi.com/articles/ASN5Z5S47N5ZULFA005.html

アメリカでは緊急看護婦としてCOVID担当となると、$8000-$10000/週で給与が支払われると。(≒月に320万円〜400万円)

Need a COVID-19 Nurse? That’ll Be $8,000 a Week
https://khn.org/news/highly-paid-traveling-nurses-fill-staffing-shortages-during-covid-pandemic/

真偽のほどは未確認ですが、日本については制度設計の欠陥と思います。


③アメリカの感染者数全体数とカリフォルニアの自宅待機令

再掲ですが、再び急上昇中で、日本とは絶対数において比較にならない状況です。

https://www.worldometers.info/coronavirus/country/us/

また、カリフォルニアでは私が住むSanta Clara郡含め、多くの郡で自宅待機令が出ました。

仕事上、多くの駐在員の方と話しますが、日本本社側は一時帰国・帰国に関するルールについては上記の数字と状況を見ながら設計する必要があると考えます。

Amazon, Business Idea, e-Commerce, Silicon Valley, Startup

【ビジネスアイデア】アグリーセーターD2C

アメリカには「Ugly Sweater」というセーターのカテゴリーがあって、こういうやつです。

Very ugly, even a cat is not looking at it

実際にアメリカ人と話すと「アグリーセーターっていうのは、実のところ可愛いんだよ」と言っていて、茶化して『醜い』と言っている訳ですね。ニュアンスとしては、「田舎の叔母ちゃん、また嬉しそうにもみの木がどどーんと前面に押し出された緑のセーター着ちゃってさ、あんなのもう都会では若い子は着ないよ。ダサいけど、けど叔母ちゃんが着ると何かかわいいよね」みたいな感じだと思っています。

私は昔からこのカテゴリーに興味があったのと、会社の今年のオンラインクリスマスパーティーは「アグリーセーター着用推奨」となっていたので、こりゃいい!と思い購入した次第です。(また、サイバーマンデー割引!)

オンラインストアとしては下記のようなものが山ほどあります。

Tipsy Elves (どんな名前だよ・・)
https://www.tipsyelves.com/ugly-christmas-sweaters

こういうサイトやAmazonで見ると$20くらいから買えるので、非常に値段も安く(中国などでもこの位の製品は普通にどんどん製造できるでしょうからー推測するに配送料除き数ドルで仕入れられるハズ)仕入れ値は抑えることが出来ますので、日本で「アグリーセーターブーム」を例えば芸人・事務所何かと組んで起こせれば、きっとそこそこのD2Cビジネスになるでしょう!


で、この「セーター」(税込み、配送料込み、サイバーマンデー割引込み)ですが、私も僭越ながらAmazonにレビューを書きましたが、実際には毛糸などで編まれたセーターではなく、ただのポリエステルのシャツでした。。。
よく一つ星のレビューを見ておけばよかった。

My review:
As everyone who put one star to this said, this is NOT A SWEATER, it’s just a polyester shirt. Read through all one-stared reviews before buying this. Will save your time to return.

ということで、オンラインクリスマスパーティーに少し着て、返品しようと思います。そこら辺もアメリカチックなことであります。

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