Business Idea, Cat, Startup, VC

Catverseを辞めました 〜 “I buried my cat”

猫が大好きで始めたものですから、英語の方は自分にとってはかなりショッキングなタイトルであります。また、長年勤めた会社を辞めてまで踏み出したクエストでしたので「初めの町を出たらすぐ落とし穴に落ちて死んだ」くらいのモードです…

忸怩たる思い、虚無感、徒労感、、考えつくようなあらゆる感情に支配されていますが、改めて前を向いて別の道を進んでいきたいと思います。自省含めて含め以下長文です。


いわゆるbootstrap、自己資金で運営してきたスタートアップであった。資金はギリギリでcrowdfunding/VCファンディング/アクセラレーターからの補助金などの可能性を探り、準備を進めてきた。CEOは製品が売れるから資金調達は不急、COOは現在の状況踏まえると急務と考えた

CEOはエンジニア畑でプロダクトが良ければ売れる派、COOはビジネス畑で計画と企画を重視する派で、お互いを補完していたものの、キャッシュバランスが減っていくにつれ、意見の違いが先鋭化していった

前者は機能を多く作っていきたい、後者は機能は絞ってでも価値を創って早期にマネタイゼーションしたい考えだった

プロダクト開発は、NFTについては市場環境の変化に伴いpivotし、3Dスキャニングは毛皮や模様の再現が難しく、また会話については発声・typing・OS設定の言語の組み合わせへの対応が簡単ではなく、苦労していた

リモートで、時差を逆活用して、創業者二人が働いている国・地域が違うことも複数の市場を攻められる利点として使う、という考えだったが、バックグラウンドが違う創業者間の差異が埋まらなくなった

というような感じです。

もちろん、どっちの考えが正しい・間違っているということもなく、モノの見方の違い、時系列の捉え方の違い、リスク許容度の差、エンジニアリングとビジネスそれぞれの理解度の違いなどなどに基づくものであります。 

私の反省点としては、手広く手掛ける中で、個人的な環境変化もありバタバタしていて、時間的にも精神的にも一杯一杯になってしまったことです。 

とはいえ、時は巻き戻せないし、人生は進んでいくので、この極小人数でのスタートアップ運営から得られたものを頭に置きながらやっていくしかありません。・


  • GPT-3とその周辺、Unityを中心とした3Dグラフィクス、BlockchainおよびNFT周りの技術はかなり勉強したし、実例、現実的な課題や解決策などを見ることが出来た
  • 事業計画、財務計画、資本政策、マーケティング計画立案、ピッチデッキ製作などなど文字通り一からハンズオンでやった
  • スタートアップとプロジェクトを実運営するにあたってのチケット管理、ドキュメント管理、SNSアカウント管理、会計・出納ツール、会社設立や登記とリーガル手続き、ユーザー獲得・チャーン・広告分析、クリエイティブ製作、クラウドファンディングの立ち上げ方、VCとの話、業務提携協議なども全部やった or 間近で見てきた
  • 悔しさに溢れる中、今回の判断と決断は明確に迅速に行なった。その直後にSVB破綻が起こり、スタートアップ経営環境、特に新規資金調達見込みが非常に不透明になった。その前に自己資金投入していたらどうなったか。
  • エジソンは “Many of life’s failures are people who did not realise how close they were to success when they gave up” と言ったけど、今の世の中では実際どうか。”Fail fast” に時の利が大きいか。こればかりは誰にも分からない。

これで、もう少し時間の余裕を見て、他の新しいこと(「GPTメール」プロダクトなど)によりフォーカスして取り組めますし、精神的にも落ち着けると思いますが、一方で新たなコラボやお仕事の依頼は歓迎します!

I buried a cat
Japan, Silicon Valley, Startup, VC

日本企業のCVC活動が失敗する要因とは?

結論から先に言うと、「日本企業の中の人はあんまり勉強しないから」だと思っていまして。
その理由を下記につらつら書きます。


特定の企業についての話ではないですが、自分も長らくCVCやってきていて、シリコンバレーや日本の周りのCVCの方とお話する機会もとても多い中で、「いやぁ、なかなか上手くいかないんですよねー」と言っているところが多い、もしくは肌感としてはほとんどがそう言っている… というのは何故なでしょう? というのを考えてみた。

多いのは、フィナンシャル vs. ストラテジックリターン問題で、「儲けるためにスタートアップ投資をするのか」、それとも「協業して事業開発するためにやるのか」、どっちなのか、それとも「どっちも」ならニュアンスとして塩梅としてどっち寄りなのか、という問題です。

これは、どちらかというと「決めの問題」なので、判断が遅い日本企業の特徴が出るか出ないかが個別のCVCの方向性の明確さに反映されます。
また、日本企業は「Why?」の議論が苦手というところも大いに影響するでしょう。

アメリカにいる日系以外のCVCともこの話をよくします。(ある意味定番の話題だったりもしますw)
CVCにはかなり優秀な人が集められているケースが多く、MBAホルダーが多数というケースもあり、この問題はCVC運営の「肝中の肝」なので彼らは明確にこれを定め、ダイアグラムだとか図にして、投資案件の判断に迷いが出る時の「羅針盤」のように使っています。
CVCも(VCも)少人数で忙しく、特にCVCは本社とのやり取りや事業へのつなぎ込みがあって多忙なので、「方針がはっきりしない中でふらふらやる」みたいなことはあり得ないのです。

そして、論理構成として近年、「そりゃ本社の事業との関連は大事なんだけど、フィナンシャルで儲からないスタートアップと事業作っても、そうだとその会社が潰れちゃう可能性もあるし、結局いいスタートアップは投資した結果として儲かるハズ」というのと「優秀な人をCVCに雇おうとしても、フィナンシャルな結果と連動して報酬を出すようじゃないと、結局VCに転職しちゃうし、そういう仕組にしないとオペレーショナル・エクセレンスが保てない」ということで、よりフィナンシャル重視なオペレーションをするところが増えています
日本含めアジア系のCVCはよりウェットにビジネス重視でやっているところもまだありますが、VCのみならず欧米企業の強いところは(定時で帰りたいし、休みもしっかり取りたいし、給料もがっつりもらいたいので)理論的な整合性を重視して、それにのっとってやっていく(もしそれがイヤな人は他社に移ればいいんだからw) というプリンシプルを貫いているところです。
専門性がますます高まって、スピードもますます速まっているこの世の中で、論理的に考えた時にこのプリンシプルに抗うのはあまり得策ではなく、「まぁ是々非々でやっていこう」とか「両睨みでやっていこう」とかっていうのはなかなか勝ち筋を見つけにくい、そして「なんでCVCやってるんだっけ?」という「Why?」の話になった時に、「要するにマーケットで勝ちに行くこと」だとすると、そうやってやらなきゃいけない、ってことになりますね。

次。

実務的に「あるある」なのは、ピッチャー x キャッチャー 問題で、「ピッチャーは海外含めたCVC側」、「キャッチャーは本邦含めた事業側」という整理の上で、なかなかキャッチャーがボールを受けてくれない(ミットを構えてくれない、というところまで来ると重症ですが、そこまでひどい例は、そんなには沢山聞きません。逆に言うと無いわけでもないw)という話です。

これは因数分解すると色々原因があり得ます。海外マインドセットがない、英語が出来ない、自社技術信仰が強い、そもそも人が足りない、上層部の理解が足りない、予算が足りない、足りない、足りない、ない、ない、ない。

ただ、この「無い物ねだり」的なことだけをし続けたり、飲み屋で愚痴ったり、はたまた「やるふりだけして、結局最後に『無い物』のせいにして、振り逃げをする前提で次のジョブアサイメントを待つ・駐在期間の終了を待つ(海外駐在ベースの海外CVCだった場合)、とかっていうのは、それこそ「ベリーマッチ日本企業」だと思うんですよね。

ビークルとして「なんか新しいことをしよう」「既存事業をディスラプトしよう」って言って始めるのがCVCの出だしのほとんどだと思いますので(もちろん、最悪のケースで部門のトップがやるフリをするためにCVC作るというケースもあるとは思いますが・・)、CVCの中の人というのは、使命として「ディスラプション」や「うちの会社をぶっ壊す!」(=小泉純一郎の民間企業版みたいな)がないと嘘ですよ。
嫌われても、疎まれても、おどされても、正論と、正義と、将来を信じて「逆命利君」よろしく、社内で吠えまくる、声を上げ続ける、というのがあるべき姿でしょう。(もちろん会社によりますがw)

ただ、嫌われるっていうのはなかなか精神的にはつらいものはありますので、みなさんに私のような心痛をおすすめするものでもありませんw

少なくとも上記した「海外マインドセットがない、英語が出来ない、自社技術信仰が強い、そもそも人が足りない、上層部の理解が足りない、予算が足りない」みたいな事態がどこから来るのか?というのを思考するところから始めるのはどうでしょうか?


その理由については冒頭記載した通り、「日本企業の中の人、あまり勉強しないから」だと思うですね。

先進国一、勉強しない日本の会社員に明日はあるのか?(NewsPicks)
https://newspicks.com/news/2647674/body/

勉強しない日本人、「学び続ける組織」を作るために企業はどうすべきか?(マイナビニュース)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220324-2296657/

やっぱり“勉強しない日本人”。「自ら学ぶ」は2年連続減少【5万人調査】 BUSINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/post-255688

データとか中身は上記の記事にゆずりますが、たとえばシリコンバレーでは個人的には、

  • 見聞きするものすべてが本当に楽しい
  • ただ、実際に「中の人」から「聞く」には、自分も情報を持っていないといけないので、そのギブ・アンド・テイクのサイクルが出来るように、猛烈に情報を取りに行く=勉強する
  • Web情報ももちろん相当に目を通すが、基礎となる技術などが分かっていないと、ちゃんと理解できない=基礎技術を勉強する
  • スタートアップソリューションの優位性などを見極めようとすると、相当な知識量がないとババを弾くことになる=周辺事項含めて可能な限り勉強する
  • ウェビナーなどで人前で話をすることも多いが、それこそ下手なこと言えない(特に日本企業に努めていますとw)=事前に付け焼き刃含めてめちゃくちゃ詰め込む
  • 本社にどんどん発信する。そうすると質問が来て、意外と自分もまだまだ分からなかったことに気づく=知ったかを出来るように調査しまくって、知っていたかのように回答するw

というサイクルがあるので、真面目に、シリコンバレーに来てから受験勉強生の時くらい勉強していますね。

そして、また個人的な話ですが、米国会計士、統計士、SAP会計コンサルタント、PMP(Project Management Professional)、応用情報技術者、カラーコーディネーター(?)などを過去に取って、(資格自体はどうでもいいとして)それらの知識がかなりずっしりと堆肥のように下支えして、投資実務だとか、儲かる確率論だとか、システムやアプリの作りや作り方、スタートアップ内の体制、技術優位性などを見る時に大いに役立っていて、だからこそ「勉強しといてよかった、これからもそうしよう、もういいおじさんだけど♪」といつも思える、好循環もあるんです。

ということで、勉強さえしていれば、「やっぱりシリコンバレーにある技術が他より一歩も数歩も先に進んでいるな」、というのも分かるハズだし、「どのソリューションが最もイケてるのか」というのも感じらるようになってくるし、「どこのスタートアップが儲かりそうか・勝ちそうか」というのも勘どころも出来てくるし、

何よりそもそもの話として、「アメリカ人とどんどん情報交換したい、喧々諤々議論したい、だから知識を仕込もう」ってなるから勉強するんですよね。


で、CVCっていうのは最先端の技術・ビジネスモデルを持つスタートアップに投資するんだから、過去の経緯と/現在のトレンドと/現在の課題と/将来の見立てと/自社の課題やアセットなどを、しっかりと勉強していないとうまくいかないのも当たり前の話で。


そして最後に、アメリカ人については(直接話していればすぐに分かるんだけど)「勉強していないと絶対勝てない」というか「渡り合ってさえいけない」ですよ、今の世の中。

アメリカ人は分業制で、まあまあ同じ職種で会社を渡り歩いていくので、専門性は高い。

必ずしも能力が日本人と比べて上でもないし、仕事の品質は日本人の方が少なくとも丁寧だし、ただ、

アメリカ人というのは(子どもをアメリカの学校に行かせていればすぐ分かるけど)小さい頃からプレゼンの練習を学校でガンガンやらされるので、喋りは上手いし、理論構成してプレゼンすることが小中学生から教え込まれるし、英語という言語の構成上も理論的に話すことが出来る。

仕事・ビジネス についてはたとえばシリコンバレーなんかでいうと、世界最先端・世界最大級の資本でバンバンやっているわけです。

だから、インプットとアウトプットにおいてそもそも日本人との間にはキャッチアップしなくてはいけない相当な差がある。

ということで、結局簡単な話で、「毎日吐くほど勉強しないと勝てない」、それだけじゃないかな。


ただし、一番の問題としてCVCを統括するおじさま達に「あんたたち勉強してないよね!」と言うのがとっても awkward なんだけど!

(終わり)2022/9/17

(冒頭のロゴ:https://www.cvc.com/~/media/Images/C/CVC-Capital-V2/logo/cvc-capital-logo.svg?la=en

Startup

たとえばの状況として、最近会社の若手〜中堅の離職者が増えていて、スタートアップ関係に転職しているとしましょう。

これっていうのは問題か? どうかはそれ自体論考する必要がありますが、ショートカットして思考すると、①採用コストは(非常に)高い→採用活動など ②教育コストも高い→研修費、その間の人件費 ③給与もそこそこ高い→残業費も管理職になるまではつくので ④細かい金勘定はさておき、「人材は人財」である→会社の基礎である

と整理すると、大きな課題にはなるでしょう。

一方で、どうしても企業人は内から考えがちですが、社会全体的に考えた時に、数字的には「それって世間並みの離職率?」←給与・報酬水準が平均より高いか安いか踏まえて という点とか、「社会としての人財流動性が高まるのは、アメリカのような構造が生まれそれはそれで良い」というポイントもあるでしょう。

とはいえ、個社の問題を考える、というお題だった時に、給与・報酬水準が高いにもかかわらず世間並みに離職率が上がってきているとすると、それはやっぱり上記の④人財観点から課題としてデカいわけで。

そうすると(一応理論立てて考えているつもりですが、抜け漏れとかあればみなさんと議論したいです)、なんで特定業界、今回はスタートアップ関係に限ってみますが、に移っているのかっていうのを論考する必要が出てきます。(自社のそもそもの問題を所与として、ということになりますが)

まぁ普通に考えれば、諸々のリスクやデメリットを踏まえてもスタートアップの方が「面白そうだから」(会社、業界、業態、プロダクトなど)というのが先に立ち、それが故に、また体制やリソース的にも「権限や裁量があり、自己成長できそうだから」が来て、それに続いて不確実性はありながらも「IPOなどexitイベントでのフィナンシャルなワンチャン(←流行語?)ある」てなところでしょうか。

最後の点は、数字的な検証のしがいがあるポイントで、個人的には結構しっかりとした給与・報酬を払う(特に外資ベースなど)スタートアップが増えてきていて、「大企業より少し下」くらいを提示するところもありますので、さらに上記した「exit ワンチャン」があれば、ネットネットでニュートラル、くらいに感じるケースも多いのかもしれません。ここら辺は数字で比較・検証できるので、誰かやってみてw

だから、今まで書いたことが正しければ、今の会社が「面白くない」「権限や裁量がなく、自己成長できない」から辞めちゃうんだということになりますね。

となると、どうしてそうなのか、っていうのを一旦おじさんたちの(私も45歳でかなり加齢臭の激しいおじさんです)頭の中を更地にして、その上で感情抜きで検証していかなきゃいけない。

としても、「頭の中を更地にして」の部分が各社極めて難しいんじゃないかなと感じます。

アメリカにいて思うのは、アメリカ企業だって多くの問題はあるし(たとえば、景気が悪くなるとすぐ人切っちゃうとか。これ、周りで実際にそうなった人を見てると、しゃれにならないほど大変だと感じるので、ミクロではかなりシビアな問題です)、なんだってプロコンあるんだけど、日本企業についてはこのグローバルですごく不確実性が高まっている環境およびテクノロジーによってもたらされた極めて速い競争環境において「もう本当にギリギリのところまで来ている」〜「ギリギリだけど、もう落ちちゃっている」とは感じるんですよね。

一般論だけしてもしょうがないので、個別には:

  • 新規事業の取り組み方
  • 権限移譲
  • コミュニケーションの仕方
  • パワハラ気質
  • 過度な集団主義
  • 海外市場への向き合い
  • テクノロジー下手
  • まだ強い終身雇用制から生まれる「もの言わぬ態度」 (vs.アメリカの転職ありき→必要なことは最後言う文化)
  • ローテーションによる専門性不足 (vs.海外の専門性重視)
  • Job descriptionなどの明文化の下手さ(その割にレポートなど細かい明文化は好き♪)
  • スタートアップとの向き合いの下手さ

なんかがデカいと思っています。

まぁ、個別には散々語られてますし、ちょっと新味がない内容になっちゃいましたけど、今回はそんなところです。上記した個別のポイントについてもうちょっと聞いてみたいとか、議論してみたいという方は各種SNSで@moshsuzuki、もしくはメールでmoshsuzuki@ までお問い合わせください。

Business Idea, Pickleball, Silicon Valley, Startup

ピックルボール練習相手マッチングサイト【案】

今日、私が所属しているPalo Alto Pickleball Clubのメンバーで78歳の方から「一緒に集1回、ピックルボールの練習相手になって欲しい」とFacebook Messengerで連絡が来ました。とても嬉しく、即決で「Absolutely!」と返事をしました。

78歳ですが、元テニスプレイヤーで、強いショットやバックハンド中心に私より上手い方(おそらく私の方が動けるとは思います – 33歳も年下ですので!)なので私には大いにメリットがあります。

彼からすると、なんとなく私の推測ですが、動けて(練習でも、ボールを拾いに行かないといけなかったりしますし)、特に「クソ真面目に取り組んでそうなやつ」が良かったんだと思いますw

このスポーツは本当に楽しく、4人集まるとすぐ「じゃあ試合を開始するか!?」となりますし、3人以下だと4人になるように他のコートから人を呼んでそうするので、結局すぐ練習試合(=”rec game
“)になっちゃうのがいいところ。

逆に、長らく思っていたのは、経験したことがあるスポーツで、球技ならバスケ、ビリヤード、ゴルフ(バドミントン、卓球)、その他なら水泳、ランニング、サイクリングなどの多くの時間は練習(=”drills”)に充てられているので、もうちょっと練習した方が、結局のところrec gameもより面白くなるし、公式な試合に出れば勝てるようになって楽しみも増すし、練習自体も面白いし、一石三鳥的なところはあるかなということでした。

個人的には、ゴルフについてはスタンフォード大学にいた時には「10,000球打ちっぱなし券」を買って、一日300球とか練習していたし、ビリヤードは一日に何時間も「センターショット」などの練習をしていたし、ストイックに練習するのが好きだし、もしかしたら練習のほうが好きなんじゃないかw と思ったりするほどなんです。

ただ、繰り返しですが、このスポーツは中毒性があって、すぐ仲間と、知らない人とでもrec gameを始めてしまうのは、それもそれでしょうがないことで。

とはいえ、コートを眺めていると、真面目くさった顔の人中心に(これは、冗談抜きでなんとなく見て感じるところあるんです)練習をなんとか仲間と、時には一人でやったりしている人をたまに見ます。まぁ、割合的に5%いるかいないかくらいかもしれませんが。

あるとき、長身で、レベルが3.5はある知り合いのプレイヤーから、私が一人で休憩している時に「余ってるなら練習しようよ」と言われて、3rd shot drop、クイックハンドボレー、アタック→トランジションエリアからのリセット(=これは難易度高く、意識高めでありますw)なんかを繰り返しはぁはぁいうくらいまで練習して、最後に彼が目を輝かせて「今度もこれ是非やろうよ!!」と言ったのを聞いて「あぁ、この人は同じ穴のむじなだなw」と思いましたし、「Likewise!!」と返事をしました。


だから、こういう真面目な人っていうのは、「Goodwillを持ったlight変態」くらいな感じなんですが、それでも一定の需要があるかなと。

そうなると、「練習目的で(一方的なコーチングは優良なものについては禁じているコートも多い)一定時間、特定日時でやりたい人をマッチングする(無料)サービス」というのはニーズがあるんじゃないかな、と思っているんです。

アメリカでは競技者人口が約500万人と言われていて、その中の練習好き層が上記の通り5%がターゲットだとすると、25万人がSAM(=Serveceable Addressable Market)。

マネタイズするにはちょっと心もとないパイの大きさではありますが、まぁまずピックルボールコミュニティーに貢献できれば、それはそれでいいじゃないですか!

そうやって練習を通じて知り合ったパートナーとは、もちろんrec gameを始めたり、上手く行けば公式なトーナメントに出る仲になったりもしやすいと思いますし、何より簡単な話、競技のレベルの底上げになるので、業界活性化につながることは間違いない。


本件を含め、他にピックルボールにまつわる下記をマッチングする「Pickleball-bnb(仮称)」のサービス/サイト/アプリについて、ごくごく簡単で、初版ではありますが、事業計画書を作りました。

「日本でも展開できそうだからやってみたい!」「他のスポーツでも適用できそうだし、コーディングやデザインから一緒にやりたい!」とか「これならお金出してもいい♪」とかっていう人がいたら、ぜひぜひ@moshsuzuki までご連絡いただければと思います。

  • Rec gameの相手
  • 練習相手
  • トレーナー、コーチ
  • プライベート コート(有料)
  • 中古パドル(有料)

NFT, Startup, Technology, Wine

DAOの学習と、ワインへの造詣を周りの人たちと深めるため、「みんなでETHを出し合って、一定金額を超えたら高級ワインを買ってみんなで集まって飲んでわいわいしようよ」DAOを作ってみました。

「WINE」という素敵な名前のトークンが作れたので、それも満足でしたが、

出来た後にどうやって運用していいのかがさっぱり分からない!
マニュアル、ユーザーガイドはないし、Discordはそこそこ活発だけどなかなか答えがもらえない…
CLIで運用するみたいで、学びながらやれば出来ないことはないけど、それ自体の解説サイトみたいのもなさそうだし、ちょっとスタックしました、、というのが落ちです。

Aragonは市場では結構なシェアがありそうで、見た感じ1番ぽかったので使ってみましたが、もっと使いやすいツールが出てくることをこころから願います・・


トップページ

後から分かったことだが、この時点で、EthereumでDAOを作りたかったらMetaMaskなどのウォレットでEthereum(メイン)ネットワークに入っていないといけないし、Polygon(Matic)で作りたかったらPolygonネットワークに入っておかなければいけない。

これは、使う人と、DAOを作る人のガス代に大きく関係するので、無駄な労力を避けるためにも非常に注意が必要です。

EthereumでDAOを作ろうとすると、手数料(これは些少の模様)とガス代の合計で下記の時間帯(PST 14:00頃)だと合計で$378.52(高い!!!)かかると表示されるし、PSTで朝方試した時にはもう$700近くて、話にならないほど高かった。

後述するが、Polygonの場合はめちゃくちゃ安いので、上記のプロセスは(DAOの参加者がPolygonでOKと考えられる場合においては)とても重要である。

DAOを作るボタンを押下

Aragon Clientはもう古く、新しいDAOはAragon Governで作れとのこと。

(実はAragon Clientの方で一つ作った後でそれが判明したので、大ショックだった… ちゃんと事前にuser guideなりマニュアルなりを読まないといけないですね(^_^;))

Aragon ClientでDAOを作ってみた(➜非推奨だった!) 02042022

Aragon Governトップページ

いろんなDAOがありますね〜

Create DAOを押下

以下の内容で入力。

次の画面で下記内容が求められる。以下がデフォルト。

今回、Rules / Agreement に規定したのは、以下の通り。(赤字は読みやすさのために本書のために強調したもの)

Any transaction created in this DAO must have been proposed in an Aragon Voice vote on 

https://voice.aragon.org/ and with the following approval criteria:

– 50% support of the participating tokens in the vote proposal duration of at least 7 days

  – Transactions created that do not meet the above criteria should not be permitted

– Unless explicitly participating in the vote proposal, this DAO doesn’t consider these tokens as approval or opposition

– Every time the proceed from token buyers exceeds (and in the case we start sales of goods and services, adding our profit) $500 (first time $500, second time $1,000 and so on, cumulatively) we vote

  – which premium wine(s) we buy, including its vintage

  – how many bottle(s) we buy

  – where to buy the wine(s) from

  – who to buy it (them)

  – where to drink the wine

    – our venue will be Bay Area, California USA 

    – in the case of restaurants, corkage we incur

  –  when we hold the events

  – the food we pair with the wines

    – including potluck style 

– The decision above is made pro-rata basis depending on the numbers of tokens DAO owners have, however

– The volume of wine poured into your glass when you participate in events is NOT so that we can freely enjoy the wines 🙂

– In the case you can’t come to the event, you are not eligible for the portion of the wine(s) we drink in the events.  

  –  So please be attentive

    – Again, our venue will be Bay Area, California USA 

– Token holders of DAO won’t be liable to any health issues, injuries and losses including but not limited to food poisoning during the events

– Drink responsibly in the events.  The above is also applied to any DUI incidents during and after events

次のページ

Understanding collaterals in Aragon Govern

>The default currency for collateral is DAI.

Dai (DAI) is a decentralized stablecoin running on Ethereum (ETH) that attempts to maintain a value of $1.00 USD. Unlike centralized stablecoins, Dai isn’t backed by US dollars in a bank account. Instead, it’s backed by collateral on the Maker platform. Note: if the Dai credit system is upgraded or shutdown, Dai holders may need to convert their Dai to Ethereum through the Maker platform. Read more at makerdao.com/whitepaper.

https://www.coinbase.com/price/dai

Transactionをscheduleできるホワイトリストのアドレスは初期設定はnull値なので、自らのPolygonのアドレスを設定した。(画面コピー割愛)

確認画面

ここで、画面下部にある「Confirm and Create Your DAO」を押下すると、「利用可能なネットワークに接続しろ」とエラーメッセージが返される。。

そうか、仕様上、Polygonでは、Aragon GovernのDAOが作れないのか…

ここら辺は、サービス・システム側の仕様であり、どうすることも出来ない。

このあたりが私が常に言っている「使ってみなければ分からない」の部分の一つでもある。

メールでPolygonの利用可能性について問い合わせると「すぐ回答するからね」と書いてあるものの、返事はない。

また、最近の流行りとして、チャットシステムである「Discord」があり、それを使えばすぐ回答できる、とメールに書いてあるが、Discordで問うたところで、回答してくれる人がいなければもちろん答えが得られるわけでもない。(下記のMoshの問い)

Ethereumではガス代が非常に高い…

これでは、高いワイン1本分くらいになってしまうので、DAOを作る時間を調整することにする。

下記の「曜日によってEthereumのガス代が一番安い時間帯」の記事をを参照に。

DayThe time when ETH Gas is lowest (EDT/EST)
Sunday2 AM to 3 AM
Monday1 AM to 2 AM
Tuesday6 AM to 8 AM
Wednesday11 PM to 7 AM
Thursday1 AM to 3 AM
Friday10 PM to 8 AM
Saturday2 AM to 3 AM

The Secret Behind Ethereum Gas Prices

結局、かなり価格の上下をウォッチする時間を浪費しながら、合計$154程度で決済することとなった。

これは、Polygonの利用を許可しているAragon ClientでDAOを作成した際には数ドルに満たない程度だったので、大きな差である。

DAOを作っている最中

ちなみに、DAOの生成過程に「Uploading rules to IPFS」とあるが、IPFSとは分散ファイルシステムかつそのプロトコルである。

で、上記の処理中ステータスは変わらなかったので、、Aragon Governで作られているDAOの一覧を見に行くと、案の定、一番最新のDAOとしてwine_daoが作られていた。

内容を確認してみる。

ETHを一旦depositしてみる?

参考まで、今回のガス代とトランザクション

New ActionとしてTokenをmintingしてみる。

Add new transaction

Mint Tokens

Recipient

0xb6466775b7513617d4076b22feb149303881bf09

で、次に出てくるこの部分が分からない・・・

Media, NFT, Startup

NBA Top Shot = Dapper Labs社が運営

Dapper Labs, the start-up behind digital basketball trading card platform NBA Top Shot, is now valued at $7.6 billion following a $250 million funding round.

➔我々間接投資しています !(^^)!


  • Collectors have spent $330 million on Top Shot to date
  • There are all sorts of NFTs for sale, but one of the most successful sellers has been the National Basketball League. As Decrypt’s Daniel Roberts recently explained, the NBA’s success with NFTs can largely be credited to the NBA being the most social media savvy of the big sports leagues,

NBA in 2019/20 Season number

アカウント作成

好きなチームはウォリアーズ!

最初にスターターパック買ってみ、と。

タダでくれないのがちょっとケチい。

(但し、購入する手続きを一度踏ませるという意図があると思われる。後述の通り、クレジットカード以外だと結構めんどくさいプロセスが必要)

この決済部分は非常に重要。選択肢は多いに越したことがないし、

NFTなので当然cryptocurrencyでの支払は外せないのと、初心者向けのハードルを下げるためにはクレジットカードも必須と思われる。

  • クレジットカード
  • コインベース
  • 他の「ウォレット」からのcryptocurrency支払い(Bitcoin、Ethereumなど)

Ethereumを選択した場合。METAMASKのウォレットに接続しました。

いつもだけど、Ethereumはガスが高いよ!

$9のもの買うのに、マイニング手数料(=ガス)が$7ドルって!!

今回はやめて、クレジットカードで払うこととした。

キタ――(゚∀゚)――!!

UI/UXとして開封の儀が出来るのが秀逸。

さらに素晴らしいと思ったのは開封の儀と、自分のリアクション(PCのフロントカメラで撮影)を一緒に録画して保存出来ること。ちょっと操作が分かりにくくうまく録画出来なかったのと、それに伴いスクショも取り忘れたのは残念の極み・・・

カール=アンソニー・タウンズ@ミネソタ・ティンバーウルブズ!

やったー!!!!

ダンクのシーンの動画も付いていて最高!!!!

シーズンアベレージで一試合平均得点24.8点とはすごいよね、カール=アンソニー・タウンズは!!

と、知ったかしてみたけれど、カール=アンソニー・タウンズのことは知らなかったので、早速売ってみることとした。

このモーメントはいくらで今まで売れてきたのか?

おぉ、つい最近$1200で売れたのか!?シリアルナンバーが若いから??

その他にも$200, $164などの記録も。

ただし、最近は$2, $3(二束三文?)で売ってるのね…

世の中そうそう美味しい話はないということか

「プライシングヘルパー」でいくらの値付けをすると売れそうか見てみる。

$2が最安値、$3以上で売っている人もいるが、これはテストだし少しでもお金を回収したいし、泣く泣く$1で売り出すことに…ごめんよカール=アンソニー・タウンズ。

販売手数料で5%取るのは妥当と考えるが、これも売り買いの両方から取っていると、ちりつもでかなりの金額になるでしょう。

カール=アンソニー・タウンズに価値が無いって、言っている訳では無い。

これはNFTのオーナーシップの価値である。(この点本質的に結構重要です)

リスティングされました!

まぁ、$2か$3くらいでしか売れないんだから、買う人もなかなか現れないでしょう。

と思ったら、即売れるんかい!

Gメールにメール来ました。

売った後もこの動画・クリップは見れる➔不思議な感覚

$1で販売、5%の手数料を引かれて$0.95が残っています。やったね!!

(最低$10の残高が無いと引き出せないようですが)

#冗談抜きで、色々なNFTサービスの検証の為に$を使っていて、金が無いです。

と、このように、アカウント作成後、すぐにNFTの~$10くらいの売り買いが出来た訳ですが、最高で2百万ドル(2.3億円くらい)のモーメント(=レブロンジェームスのダンクシーン)なんかもあるなかで、金の絡むところ、詐欺、マネーロンダリングなどなどが当然ケネンされる訳です。

ここで、身元証明・IDチェックの仕組みが重要になります。(=日本でNFTの仕組みを大企業などが取り入れる際にも極めて重要になる)

Similar to other online payment services, you will be asked to verify your identity from time to time while using Dapper. This layer of security is used to comply with financial regulations, prevent fraud, and to protect the community.

There are a few instances in which an identity check may be requested:

  1. When your account hits a threshold of financial activity from purchases and sales
  2. When you submit your first request to withdraw from your Dapper Balance

We’ve put in strong anti-bot and anti-multi account measures that do sometimes flag real humans, especially if you use public WiFi or VPNs; if you re-use credit card, billing address, or identity information; or if you have high gifting activity — all of which correlate with bots.

https://blog.nbatopshot.com/posts/identity-verification-withdrawals

ここまでは当然

人相がいいかどうかはこの際別問題と整理しまして、、

アメリカですと免許証の裏表(裏にはバーコードがあり各種情報が記録されている)をアップロードするとそれを自動認識するサービスがあり、それを組み込んでいます。

さらに、顔写真もPCのフロントカメラで認識し、セキュリティを高めています。

折角なので、スターターパック以外の個別のモーメントNFTも買ってみましょう。

レブロンジェームスが好きでも、44歳になってこれは空気を読まなさすぎだろう。

私のウェビナーの講演料が730万円出るなら一番下のやつを買おうかな…

確かにすごいバックステップのロングディスタンスのシュートだが、730万円か…

Tesla Model Yのロングレンジを新車で買えちゃうよ…

それも59セットも売られているんですけど…

ただ、こうやって経年的に値上がりしてきた訳ですね
=転売目的での購入は全然OKな世界観
➔これがNBA Top Shotの大きなユーザーの目的

=気軽な投資商品

ここで一度FAANG株価を見てみましょう

Amazon

➔上値が重い

Facebook

➔下落傾向

Google

➔頭打ち

Netflix

➔上値が重い~下落傾向

Apple

➔好調

➡今までのように「テック株買っておけば、そのうち家も買えて、上手くいけばFIRE!?」
 みたいな展望は持ちにくい

CPI。

インフレで放っておけば、個人資産は相対的に減るばかり!

閑話休題。

ステファンカリーのモーメントNFTで気軽に買える(=妻に見つかっても怒られないレベル)のモノを買ってみましょう。

ドル建て

Ethereum建て

➔なぜEthereum価格の方が安い?(2021/12/24時点で 0.001ETH=$3.979)

リストしている人達から買える。1912件も出展されているのか。

最安値の出品を選択していますよ、と丁寧に教えてくれる

Dapper 残高で買ってみよう

(Dapper Labs社が運営しています)

残高を補充して

おっと、手数料が$1.2取られるみたいで…

(ビジネス上、この手の手数料は積もり積もって大きな収入になる)

最大15分くらいかかるのか・・

自社で開発したブロックチェーン、Flowは速いって言ってたのに・・

ただ、すぐコレクションの中に入っていました!

繰り返しですが、このモーメントNFTを所有していないと、このカリーの3ptシーンが見れないということでもない。

ここがNFTの所有と、動画・写真・デジタルアーツの閲覧との関係を表す、象徴的な部分かと。

https://nbatopshot.com/moment/moshsuzuki+0a52d977-7d99-4016-84cd-7f6184f80091?

で、上記で$17で買ったモーメントが$20で売れて、+$3(手数料除く)。

なんか、こうやって続けていけばどんどん儲かるのでは!?

それで、その儲けた金でまたカリーのNFT買ったら、コレクタースコアポイントが上がったと。こりゃ、なんかハマりそうだ!(⇐これはこの手のサービスで最も重要なポイント

その他、仕組み調査

欲しいものを買わせるのに「コレクタースコア」を貯めなくちゃいけないとか

チームのNFTをもう2つ買ったら追加ポイントもらえるとか

レアなNFT(モーメントと呼んでいますね)を買ったら追加ポイントを貰えるとか

なかなか商売上手ですねw

買ったモーメントNFTで「出来ないこと」っていうのは何なのか?
(=出来ることの裏返し)

Yes, lots of things. (lol)  Even though the NBA’s terms say “You own the NFT” that’s not exactly true.

  • You don’t own the underlying copyright of the highlight; the NBA does. 
  • That means you can’t use the images to create merchandise. You can’t “commercialize any elements” of the NFT
  • You also can’t modify the image without the NBA’s permission. And you can’t use the image alongside anything the NBA considers offensive or hateful

もちろん、アメリカは契約社会なので詳細な契約を読みましょう。(英語では「細かい印刷」と言います)

If you truly owned your Top Shot NFT the way you own a piece of personal property, the NBA wouldn’t be able to prevent you from doing any of this.

But what you have instead of property is a license to do a small handful of things—not quite the same as owning something outright.

とはいえ、上記の「細かい印刷」を無視して禁止事項をやってみたら?

The league’s lawyers have that covered too.

The fine print explains that a violation will lead NBA Top Shot to “immediately suspend or terminate your user account and/or delete your Moments’ images and descriptions from the App.” So they won’t quite take it away from you, but they can render it nearly useless.

Business Idea, IoT, Media, NFT, Startup, Technology

2022 CESでSamsungがTVでのNFT販売を発表、それにLGが追従したりして、「ここで真似するか~」というような所感と、「とはいえ、TVメーカーからしたら、社内で『NFTでなんかビジネスできないのか!?』となっているだろうから、やっぱりこの分野になるよなー」というような思いが頭をよぎります。

ただ、仕事柄、大手メーカーがやっていることを眺めているだけではダメで、「スタートアップで特定TVメーカーや型番に依存しないソリューションを出しているところはないのか?!」というのが観点になります。

いいのを見つけた。

NFT500

ぱっと見、これを使うと、

  • ユーザーは上記のSamsung、LGと同じことが特定TVに依存しないで出来そう
  • Apple App Storeからダウンロード、ということは、スマホアプリであり、TVにキャストするという形式っぽい
  • アーティストは自分のアートをNFT500にNFT化してもらって、収益化が出来そうだ

長年やっていると、プロダクトについての予想が大体当たるようになりますが、ただしVCとして期待するのは「予想を上回るディスラプティブネス」であります。早速使ってみた。

やはり、アプリからTVにキャストすると。

始めるのにお金もいらないし仮想通貨も要らないと。本当か。

Just the Beggining… の部分に結構大切なvalue propが書いてある気がするけど、、大丈夫か。

そりゃそうだ

スマートコントラクトの内容は見れなかった…

では、早速NFTアートを見て、蒐集していくことにする。

500個が在庫上限のようです。415個残っているのか。

ポチ。Reservedの上の数字は何なんだ。500は明らかにサービス名から来ている。

ポチ。Reservedの上の数字はコレクションされた数のようだ。

Available数+Reserved数=500

右上のアイコンをクリックすると、今までに何個蒐集しているのかが分かる。

蒐集上限数は15のようです。

もっと蒐集。

結局、EthereumなどでNFTを購入する導線はまだなかった。

アプリの紹介文の部分のJust the Beggining… の部分に in-app NFT ownership は今後対応と書いてあったので、これからなんでしょう。(そうなると現時点ではNFTでも無いような気もするが…)

次に、TVにキャストしてみる。

大体ここで、バグがあったりしてつながらなかったりするのが世の常なので、大丈夫なのか。

右上のテレビのようなアイコンをクリックするといつも通りのキャスト先オプションが出てくる。

表示されました!

動画も表示されることを確認済み。

アプリ内では、次のNFTに送るというのも簡単に出来るし、自動で何秒・何分で次に進むのかも簡単に設定できる。


ということで、Just the Beginning… の部分に書いてあった通り、将来対応の部分はまだ出来ていないし本当に「MVP」(Minimum Viable Product) の様相だが、これでリリースするのがアメリカスタートアップの強みかなとも思います。(これで★4.7評価というのは高すぎる気もするけれど)

最後に、HPにあるロードマップの内容です。

今は、01の Growing the collectionの段階ですね。

02でAndroid対応→03でさらなるアーティストとの提携からの特別アート・NFTを追加しつつ→04でアプリ内でのNFTの購入 というロードマップになっています。


所感:

  • 本当に「MVP」(Minimum Viable Product) の様相だが、これでリリースするのがアメリカスタートアップの強みかなとも思います。(これで★4.7評価というのは高すぎる気もするけれど)
  • 日本人、日本企業もこのような考え方でどんどん新プロダクトをリリースしていってもいいと思う。反発もあろうが、海外企業・海外から来るプロダクトが製品をアジャイルに改善しながら顧客をつけていき、マーケティングも漸次増強していく、に勝ちにくいでしょう。
  • このプロダクトのコア・バリューとして、TVでのアート壁紙なのか、NFTの購入可能性なのか、ここが大きな分水嶺と思う。
    TVで4Kで見れるから買いたい!というユースケースは分かるが、無料でも蒐集してキャスト出来てしまうので、買う意味がどこにあるのか、というのは今後表示時間の制限などを設けて対応していくことになるのだと思われる。
  • TVによる消費電力を考慮し、壁紙にアートを常時表示する人がどのくらいいるのかもポイント。TVの消費電力の少なさを説明するようなプロセスが必要かもしれない。
  • ちょくちょくTV壁紙アプリを起動する人、というのはなかなか考えにくく、「常にこれを起動しておいてくれる人」をどうやって探し当てるかがマーケティングの重要ポイント。
  • もし、NFT購入の方に重きを置くなら、アートについて数量制限をして希少感を強く出していくのか、TVで本当に映えるアートについて有料でないと常時表示できないようにするのかなどの施策が必要になる。
  • とはいえ、その場合にNFTである必要はあるのかというのも大きな論点。
    普通の人はスマホにMETAMASKインストールして、ガス代払ってEthereumを買っておいたりはなかなかしないので、普通にApplePayやクレジットカードで決済できるようにする、仮想通貨を持っている人にはその決済も可能にするなど、決済方法についての明確な整理が必要。
  • 個人的な考えてとしては①基本的には壁紙アプリ ②本当に希少なアート(たとえば武田早雲の書道など)だけはNFT化→購入者の転売からの売却益確保欲をくすぐる というのが現実的な線かと思われる。
  • そうなるとNFTはごく一部だよねという整理になる。
  • だから、根本的に考えを変えて ①番組や登場人物(たとえば川口春奈だとしましょう)の魅力的な壁紙を用意する(安っぽい番宣用のポスターみたいのじゃなくて) ②番組に誘導する みたいなケーブルテレビ事業者ならではのアプリにしたらいいのでは。
  • その先にNFT販売から発生する収益の可能性があるか、ないか?というような思考回路の順番が正しいのでは。
  • 個人的には、画面いっぱいに川口春奈が微笑み続けてくれる壁紙があれば、すぐ買う。NFTとして仮想通貨で買ってもかまわないし、クレジットカードで支払っても構わない。別に転売して儲けたいとも思わないけど、その壁紙の構図に飽きたら、その後売れるかもね、というのは面白味はある。
Silicon Valley, Startup, Technology, Tesla

これ、前からあったっけな? クパチーノのマルカイの駐車場です。(明日はしゃぶしゃぶなのでその買い出し) EV充電無料って書いてあるよ!えぇ!! 個人的には今まで見たことなかったな。

買い物は、嫁と娘に任せて、自分はVoltaってどんな会社かテスラの中で調べてみた。(1ポートしかなく、隣でテスラが充電中なので私はそれが空くのを待つことに)

https://voltacharging.com/

  • 全米に2,000ポート(=要は充電ケーブルの数でしょう)あり、800箇所に設置。
  • 上場済。2020年時点ではSPACっぽい。今はVOLTとして合併完了したみたい。
  • 本社はSF。
  • ハワイ含めたアメリカで展開済で、ヨーロッパにも展開計画中とのこと。
  • 基本的にこのデジタルサイネージ広告で儲けている。売上高は四半期で10億円くらい。
    昨年比77%増
  • チャージングステーションを個人・法人に作ってもらうビジネスもやってるが、漸減中。
  • 純損失は50億円弱!
  • PSRが55倍!!!!

ラーメンHajimeで本当に美味しい担々麺を頂いた直後だったのですが、PSR見て全部戻しそうになりました。PSR55倍って…

ただ、よく見てみると、うちの会社の駐車場にもあるChargePointは46倍、Blink Chargingにいたっては115倍と、担々麺を車内で戻さなくて良かったです。

お、隣のテスラが出ていった。タダ充電チャンス!!
ジンファンデルチャンネル ステッカーが夕陽に輝いていることに注目)
おぉー充電ちゃんとされていますねー(Teslaは自分のアダプターを付けないといけないことに注意)

ただ、HPに「うちらはLevel2充電ステーションだからさ」って何度もうたってあるんだけど、どういう意味なのか。格落ちみたいな?

おぉ、32Aですね。だから、Level2というのは「家庭で12A/110Vでとぼとぼ充電するのとはパワーが違う、時間が短い=レベチだぜ、という意味ですな。

ということで、

  • 普通の自動車が考えると、「ガソリンをタダでもらっている」みたいなことだから、本当にうれしい。(アパートなんかに住んでいると、家で充電できない人もいますしね)
  • デジタルサイネージ+チャージングステーションというのは、まぁ考えつくビジネスアイデアではあります。ただ、この資本集約的なビジネスを実際に展開できるのが、シリコンバレーの強さ!
  • ただ、売上10億円、損失50億円、PSR55倍というのは、もう新しい資本主義というか株式市場というのか、$10/杯のラーメンを月一回食べることを心持ちにしている私のような庶民からすると、なかなか理解しにくいレベル感ですね。
  • とはいえ、将来的なガソリン車の新規販売規制を見据えた株価形成であることは間違いなく。
  • うちも以前日本で充電チャージングビジネスはやっていたですよ実は。だけど、電気自動車の普及より全然早く始めてしまい、上手くいかなかった。これも難しいんだけど、タイミングとふんだんな資本というのは本当に重要。

こういう、「あったらいいな」だけどビジネスとして成立するのか?というようなモデルが実際にモノになって触れることが出来るシリコンバレーという場所は、本当に心の底からワクワクする場所だと思います。

マルカイの横のビアードパパのシュークリームが売り切れていてブチギレていた嫁と娘にも、大きな観点を持てよと言って聞かせたいです。

Amazon, e-Commerce, Silicon Valley, Startup, Technology, VC

NYなんかは最近もう日用品の配達について、Instacartが1時間DoorDashが15分Getierが10分、とめちゃくちゃ短縮化してきていて、「Ultrafast grocery delivery」というカテゴリーで呼ばれています。

シリコンバレーはそこまで加熱していないなーと思っていたら、バス停で広告を見つけてしまった。もう反射神経的なものとして、また使わないと、と思った。

初回3回の注文で$20 off!? デカいじゃないか。
嫁と買い物に行っていたら、「お、Popcornだ。割引コードもあるし、今日はピザでも買って夕食は簡単にするか」
嫁:異議なし。Popcornバンの写真まで撮ってくれた。夕食作らなくていいから、機嫌がいいんだろう…

よくあるUI。
18分で来ると!
日本カテゴリも一応あるが6つしかないのと、キューピーマヨネーズ¥2200円くらいって、どういうことだ
セーフウェー等と比べて、品揃えが悪く、買いたいものもあまりなかったが、夕飯をこれで済ますと妻と約束したので、やむなくマルゲリータピザなどを購入。大き目のピザだけど、冷凍ピザ¥1,840だから、物価の高いことよ!
ApplePayで払えるのは便利。
チップのデフォルトは$5→購入金額に合わせて$3に変えた。
バス停広告で見た割引クーポンコード”Pop20″は使えなかった!(怒)→この品揃えだと、ここで脱落する人は十分にいそう
配達料は$1.8。
これは、他のネットスーパーに比べても安いくらいなので、その点は非常にgood!!!
本当に18分で来るのか!?
結局37分もかかったw
配達員の方に聞いたら、この家は奥まってて、カーナビが変な案内をしたので、とのこと。確かにそうなので、しょうがないかもしれないが、20分オーバー、2倍はちょっといただけないかも。
例のバンで来てないの?と徒歩の配達員に追加で聞いてみたら、ちょっと離れたところに置いちゃったんだけど、バン自体は冷蔵庫・冷凍庫完備でデカいのよ!とのことでした。
また、配達記録に写真だけ撮らせてね、とのことなので、どうぞどうぞと言って、Have a great day! とお別れをしました。

まとめとして、

  • ネットスーパーの需要は引き続き高く、なかなか配達ウィンドウが空かない(翌日まで待たなくてはいけないなど)こともよくあるので、18分で来てくれる、というのは利便性は高い
  • それにしても品揃えが悪く、まだ実用性には乏しい。
  • それでも、バンを買い揃えたりドライバーを雇ったり、商用化して進むのはシリコンバレースタートアップならでは。
  • とはいえ、バンは自社用に塗装もしているのでリースなのか(=費用化、OPEX)、購入なのか(=資産化、CAPEX)なのか分からないが、どっちにしても財務的な負担は大きく、立ち上げに相当な資金需要が必要だったと思うが、スタートアップDBサービスには投資家などの詳細がなく、謎が多い会社ではある。
  • ビジネスがうまく成長すれば、InstacartやWeee!やスーパーマーケットに買収される可能性は大いにあり、そういう点ではexit pathが明確、とはいえるのでは。
e-Commerce, Media, Startup, Technology

Facebook広告からのクーポン、使ってみた

日本で、クーポン付きのFacebook広告(飲食店など)見ますかね?

アメリカでは、最近少しだけ見かけました。これはまた地域とか、今までの閲覧記録だとか、飲食関係の外部アプリとの情報の受け渡し履歴(これを結構やってるので注意!イヤなら設定で変えましょう)とか要は使われてる個人情報の内容と状況によるでしょうが、最近何かカキ🦪のページでも見ちゃったのかな、この広告が出てきた。

う、美味そう…

美味そうというのもありましたが、マーケティング手法として興味があったので、まんまとFacebook にさらなる個人情報を渡しながらの「死地」に乗り込んでみました…

意味としては、「クーポンをゲットする」ということになります
$50は最低頼むこと、14日で切れること、なるほどね…
使う時は店で使うんだぞ、との警告

で、店で「使う」ボタンを押下すると、じゃあお勘定いくらだったよ?との質問が出る。

ここは手入力で、伝票とのチェックはシステム上ないものの、この店は店員さんがチェックします(そもそも伝票上で割引しないといけないというのもあり)

$82を入力。1人1杯お酒かドリンクを飲んで、料理を頼んでこの値段はシリコンバレーではそんなに高くない。カキ12個が一皿分の食事になったということもあり
Kumiai という名前のカキ。昔マンションの管理組合をやっていたつらい時期を思い出した。私の大好きなTomales Bay産なので産地としての満足度高し。

全体的にはなかなかよく出来た仕組みだと思いました。もうちょっと簡素だったらとは思うけど、現実問題として、各種ステップは外せなかったのかなあとも思う。

ただ、こういう事項について、あっというディスラプティブなソリューションが出てくるのがシリコンバレー ですね。MarTechとして今後にも期待します。

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