Business Idea, Cat, Startup, VC

Catverseを辞めました 〜 “I buried my cat”

猫が大好きで始めたものですから、英語の方は自分にとってはかなりショッキングなタイトルであります。また、長年勤めた会社を辞めてまで踏み出したクエストでしたので「初めの町を出たらすぐ落とし穴に落ちて死んだ」くらいのモードです…

忸怩たる思い、虚無感、徒労感、、考えつくようなあらゆる感情に支配されていますが、改めて前を向いて別の道を進んでいきたいと思います。自省含めて含め以下長文です。


いわゆるbootstrap、自己資金で運営してきたスタートアップであった。資金はギリギリでcrowdfunding/VCファンディング/アクセラレーターからの補助金などの可能性を探り、準備を進めてきた。CEOは製品が売れるから資金調達は不急、COOは現在の状況踏まえると急務と考えた

CEOはエンジニア畑でプロダクトが良ければ売れる派、COOはビジネス畑で計画と企画を重視する派で、お互いを補完していたものの、キャッシュバランスが減っていくにつれ、意見の違いが先鋭化していった

前者は機能を多く作っていきたい、後者は機能は絞ってでも価値を創って早期にマネタイゼーションしたい考えだった

プロダクト開発は、NFTについては市場環境の変化に伴いpivotし、3Dスキャニングは毛皮や模様の再現が難しく、また会話については発声・typing・OS設定の言語の組み合わせへの対応が簡単ではなく、苦労していた

リモートで、時差を逆活用して、創業者二人が働いている国・地域が違うことも複数の市場を攻められる利点として使う、という考えだったが、バックグラウンドが違う創業者間の差異が埋まらなくなった

というような感じです。

もちろん、どっちの考えが正しい・間違っているということもなく、モノの見方の違い、時系列の捉え方の違い、リスク許容度の差、エンジニアリングとビジネスそれぞれの理解度の違いなどなどに基づくものであります。 

私の反省点としては、手広く手掛ける中で、個人的な環境変化もありバタバタしていて、時間的にも精神的にも一杯一杯になってしまったことです。 

とはいえ、時は巻き戻せないし、人生は進んでいくので、この極小人数でのスタートアップ運営から得られたものを頭に置きながらやっていくしかありません。・


  • GPT-3とその周辺、Unityを中心とした3Dグラフィクス、BlockchainおよびNFT周りの技術はかなり勉強したし、実例、現実的な課題や解決策などを見ることが出来た
  • 事業計画、財務計画、資本政策、マーケティング計画立案、ピッチデッキ製作などなど文字通り一からハンズオンでやった
  • スタートアップとプロジェクトを実運営するにあたってのチケット管理、ドキュメント管理、SNSアカウント管理、会計・出納ツール、会社設立や登記とリーガル手続き、ユーザー獲得・チャーン・広告分析、クリエイティブ製作、クラウドファンディングの立ち上げ方、VCとの話、業務提携協議なども全部やった or 間近で見てきた
  • 悔しさに溢れる中、今回の判断と決断は明確に迅速に行なった。その直後にSVB破綻が起こり、スタートアップ経営環境、特に新規資金調達見込みが非常に不透明になった。その前に自己資金投入していたらどうなったか。
  • エジソンは “Many of life’s failures are people who did not realise how close they were to success when they gave up” と言ったけど、今の世の中では実際どうか。”Fail fast” に時の利が大きいか。こればかりは誰にも分からない。

これで、もう少し時間の余裕を見て、他の新しいこと(「GPTメール」プロダクトなど)によりフォーカスして取り組めますし、精神的にも落ち着けると思いますが、一方で新たなコラボやお仕事の依頼は歓迎します!

I buried a cat
Cat, web3

にゃんトークがなんとNew York Timesに取り上げられました!

ウクライナ・ロシア戦争の影響もあり、ちょっと手がついていなかった猫翻訳アプリの「にゃんトーク」(グローバルには「MeowTalk」)ですが、なんとなんと、かのNew York Timesがデカデカと本日付けのデジタル版と紙版で取り上げているではないですか!

Did My Cat Just Hit On Me? An Adventure in Pet Translation

Entrepreneurs are aiming to put A.I.-powered pet translation tools into our pockets

私も、メディア関係のスタートアップ投資、ビジネスをアメリカで担当する者として、こんなに栄誉なことはない!!と感激しました。

記事は下記にも格納しました。

https://drive.google.com/drive/folders/18J7QkNRrN4juy-3i8LNbRTB81AtaWobC?usp=sharing

猫と一緒にNew York Timesを読む私。
今までに何千回とスターちゃんの鳴き声もアプリで翻訳してきたなぁ。

開発したのは、本文中に何度も出てくるJavier Sanchezで、日本語への翻訳、日本でのメディアマーケティング、シアトルで寿司食いながら議論したり、いろいろやってきた戦友です。

私は、英語の翻訳を日本語に翻訳する部分と、日本展開のお手伝いをグロースアドバイザーとしてお手伝いしました。

ちょっとメディアの格として、テックスタートアップが非常に重視するTechCrunchとはレベチですので、アメリカでこんなマーケティング的な成功が起こりうるのか、というのは本当に驚きました。

Javierの次の取り組み、猫のメタバース「Catverse」なんかも含めて、成功は日々の努力に拠る、というのは亡くなった稲森和夫先生の教えにもありましたが、強く胸に刻みました。

NFTの市場、クリプトの相場が一旦落ち着きましたが、ノイズが収まったと捉えれば、ここが地に足を付けて価値のあるビジネスを作り上げる好機だということも出来ます。

メタバース/NFT/Web3とそれぞれがオーバーラップしながら、少しずつ異なるニュアンスと風景がある中で、「猫が好きな人たち」という世界での巨大市場に取り組むというのはテーマとして理にかなっているとも感じます。
コラボ出来そうな分野がある方は、是非とも教えていただければと思います!

尚、記事についてはなかなか英語で読み下すのは普通の人ではしんどい分量だと思いますので、抜粋を下記します。

  • おしゃべりな自分の家のMomoちゃんの鳴き声を翻訳すべくMeowTalkを使ってみた
  • MeowTalk社によると9つの鳴き声分野では90%の精度が出る
  • ただし、判別が難しい鳴き声もある。微妙な判定結果もある。
  • AI・マシンラーニングを活用しており、古くからこの試みはあった
  • 猫が本当は何と思っているか?との突合が本質的に必要だが、簡単ではない
  • たとえば、飼い猫が死んでしまった後に、録音した鳴き声とその時の翻訳を見ながら聞いてみる、といったような使い方もされており、猫の飼い主のニーズに応えている
  • 犬版も開発中である
Cat, NFT

The other day, I donated Ethereum/ETH to the Ukrainian government using their disclosed crypto account.

Donated Ethereum to Ukraine – how to do it

http://mosh-in-silicon-valley.tech/how-to-donate-cryptocurrency-to-ukreina/

But I wanted to expand crypto donation to broader people in a more visible way.

So I created NFTs to support the country and listed them in OpenSea.

[Donation] Welcoming Cats Save Ukraine Stop the War and Putin!!

https://opensea.io/collection/welcoming-cats-save-ukraine/

In the first couple of days, I sold some, then I sent the revenue to the Ukrainian government.

The listing term is one month, until April 2nd, and I will send all the proceeds in a batch, but I sent the first money as a trial.

Here’s how. (To save your time, the processes are shown backward from the completion of wiring)

Sent to the Ukrainian government account

For this donation project, the gas fee is incurred by me, not from the proceeds from the buyers

And since the government doesn’t accept MATIC/Polygon, I send ETH to them, although my NFTs are MATIC based

This is the notification via email from OpenSea

These NFTs are now owned by samurai-Ryohei.  Such a generous and benevolent person!!

Now being bought:

I truly appreciate samurai-Ryohei and his compassion to the country and its tragedy.

May the peace come back again to Ukraine soon.

Mosh

Cat, Japan, NFT

My friend is in Ukraine and he and his family fled to Cherkasy.

It is near Kharkiv which is the second largest city in the country and where Russia troops are firing now, so I’m worried so much for he, his family and all the citizens in Ukraine.

To support the country, I donated some of my Ethereum directly to the government.

Being able to wire money directly and instantly has great merits of cryptocurrencies over ACH (Automated Clearing House) which takes several days and international wiring in which banks charge very expensive fees.

Here’s how to do it.

(日本語での説明方法は http://mosh-in-silicon-valley.tech/how-to-donate-crypto-to-ukreina に記載しております。内容は下記と同じです)

1.
Confirm the wallet account of Ukrainian government. Note this tweet is liked and retweeted countless times. It is important to check this tweet is authentic and avoid getting caught in frauds.

2.
Recently including NFTs, there are a lot of scams. Prior investigation is crucial.

After copying the address above, go to a service called “Ethascan” and check out the validation of the account.

https://etherscan.io/address/0x165CD37b4C644C2921454429E7F9358d18A45e14

The site says there have been 37,239 times of wiring transaction to this Ukraine Crypto Donation account including large amount of 5ETH etc. Thus this account seems authentic with very high probability.

3.
Next, open your crypt wallet such as METAMASK.

Press the Send button.

Recently, gas fee of Ethereum dropped significantly. However, it is recommended to check the trend of the fee based on day and time in a week to avoid paying unnecessary high one with the below site.

(Gas price data provided by gasnow.org. Charts are set to your local time zone for your convenience)

Paste the above account address and type the amount.
I donate 0.05ETH here.

Gas fee was just $4.1 which looked reasonable for me considering the past outrageous trend.

4.
After several ten seconds, donation wiring transaction was done!

Based on the article like this, Ukrainian government will “airdrop” their token to the ones who donated crypt before 11 am ET on Thursday, March 3.

Details have not been announced yet, but I’m looking forward to it.

May peace prevail on earth again.


Additionally, I launched Welcoming Cats Saves Ukraine, Stop the War and Putin!! NFT Charity.

All MATIC sales proceed of the NFTs goes to support Ukraine via their DAO or directly to their crypto account with the method explained above.

Japanese traditional Welcoming Cats (in Japanese, “Maneki Neko”), especially white ones, are said to invite luck and happiness.

As a Japanese and as I have Ukrainian friends, I hope peace comes back to Ukraine as soon as possible.

In order to do so, we have to stop the war and Putin. To show our will to stop the tragedy, once you purchase the NFT, please feel free to use the illustration for your PFP in SNSs.

Again, may peace prevail on earth again.

Cat, Silicon Valley, Technology

これ、家猫じゃない猫を飼っている人しか分からないかもですが、「自分の猫が外でどこにいるか知りたい!」っていうのは長年の夢だったわけです。

もちろん、GPSデバイスはかなり昔からありましたが、少々お高いのと、何より結構な割合で月額利用料(=今流行のサブスク)で結局高くつく、というのがコスト面での課題、

そして、バッテリー含めてサイズが大きくて、犬はまだしも、猫にはなかなかつけられないというのが大きな問題でした。

但し、それをバッテリーと無線テクノロジー、およびネットワークイフェクト的なもので解決してくれたのがAppleのAirTagでした。

AirTagについては以前私は記事を書いています。
AirTag使ってみた ー 感想レポート【素ん晴らしい】

早速うちの猫につけてみました。(ちなみに「うちの」と言っていますが、色々な家に出入りしている猫なので、誰がオーナーなのかも分かりにくいような不思議な猫なのです)

ちょっと不機嫌そうな顔に見えますが、猫の顔っていうのはこんなもんですw

AirTagをしまうシリコンの部分はAmazonで$9.95で買いました。(少々高い)それを囲うバンドの部分は結線バンドみたいなもので、DYIです。

そして、外に出して、iPhoneのFind Myのアプリで見てみると、、

おお、見れる!(下の方の猫の体のアイコンです)少しだけど遠出しているなぁ
今度はそっちかい!
そこは、いつもお世話になっている人の家じゃないかw
あまりにも面白いので、Find Myの画面をテレビにキャストして、それを酒の肴にしたりする
どこの家におじゃましてんのよスターちゃん!みたいなツッコミを入れる

猫というのは研究により、近くしか行かない猫と、数キロ先まで遊びに行っちゃう猫と、結構様々だということが分かっています。
うちのは、結構「出不精」な猫だってことが分かりましたw


ただ、長年の猫の散歩先を知りたい、という欲望をいとも簡単に叶えてくれたAppleに感謝です。技術的には、iPhone が世界中に数十億台と出荷されたことによって、無線ネットワークがナチュラルにできちゃった、というところが大きいです。
テクノロジーを駆使できれば色々面白いことが分かる。

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