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奥田民生 さすらい 弾き語りに込める想いと思い出

スタンフォード大のキャンパスの入口「Oval」で奥田民生のさすらいを弾き語りしています。めちゃくちゃ下手だし、途中で妻→娘→近所の女の子が登場したり、ピックを落としたり、動きが変だし、現キーじゃ高くて声がキモいし、どうしょうもないクオリティーですが、それでもupしておきます。

これは、この曲に思い出と、想いがあるからです。

1.
21歳の時にイリノイで留学していましたが、感謝祭の時期は寮がクローズされてしまう。とても困りましたが、何と自分が好きだった子がNYに留学していて遊びに行ってもいいという。2泊させてもらって夢のような時間だったけど(今でも本当に素敵な女性です)長いことお邪魔できないので泣く泣くそこを出て東海岸を旅することに。本当にそれは「渋々」で、心底ずっとそこにいたかった! けどウォークマンでその年にリリースされた「さすらい」を何度も聞いて奮起してWashinton DCなどをGrayhoundで旅して、結果として本当にいい経験になった。移動、人との会話、地理、食べ物、文化ショックなどなど。やっぱり、動いてみるもんだ、というのが心底体験できた。

2.
歌詞の中に「まわりはさすらわぬ人ばっか、少し気になった」というのがあります。
うちはコロナで調子が悪くなってますが、中の人たちはあんまり冒険しないなぁと思っています。みんな極めて賢いのですが、それがゆえにあまりリスク取らない。クレイジーなアイデアに食いつかない。均衡を崩しうる非合理について深い議論をしない。
ただね、どこも例えば同じようなコンサル使って、使い回されたパワポを見せられて戦略と戦術まで立てているとしましょう。そうすると賢さと手段について違いが出ませんね。
その時に、もう違いが出るのは、合理性に基づいた非合理と狂気、そして汗と人脈と努力と知見と見識と胆力しかないんじゃないかと思うんですよね。
動け、さすらえ、と。

Ovalで大声でギター弾き語りとかしていると、多少白い目で見られますw
だけど、1時間も歌っていたら、マスクを作ってるスタートアップの女の子が2人近づいてきて「Chicoでマスクを作っています、試作のマスクは差し上げますので、モデルになってくれませんか?」とのこと、ええよろこんで。こんなおっさんでよかったら。

モデルとして写真を撮られる。妻撮影。

VCをやっているおっさんは思いました。「こんな外国語で大声で歌っている狂人に話しかけるのは気が引けたことでしょう、ただ、その度胸で売り込み、ネットワーキング、マーケティングする限り、そのうち成功するでしょう」

そして、それが、うちに足りないマインドセットかなと。

閑話休題。
歌と歌詞については端的で、うつくしい起承転結です。終列車に乗って→海の波の続きを見ていて、「胸のすきまに入ってきたもの」「道しるべ」を結局、「無視する」わけじゃなくて「無視したらどうなった」と言ってるんですね。これは反語で無視しちゃいけないと言ってる。だから死ぬまでに必ずさすらおうと。

だから、最後は、歌なんか歌ってないで、自分の人生の中では「いつどうやってどこでどうさすらうのか」っていうお題になるわけですが、とりあえず今回は下手くそな弾き語りのupまで。
※リズム音痴で、ストローク(=右手)が特に下手です。誰かコーチしてくれる人がいたら有償でもいいのでお願いしたいです。

追加:奥田民生「息子」
https://youtu.be/lC_kRT03Dqc

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