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アメリカ COVID感染者数推移予測

日本では“8割おじさん”西浦教授が数値予測を出しておりますが、これは仮定に基づいた予測であり、外れてまたネットなどで批判されるリスクがありながらも公開・提示しているということ、また根拠レスな「専門家」が多い中定量的な分析をしているという面で、とても評価出来ます。(予想の精度については不明ですが、前提は各々正しいような気はします)

“8割おじさん”西浦教授が警鐘「このままでは2月末に東京の感染者は1日3500人」
https://bunshun.jp/articles/-/42703

あまりアメリカの状況について、日本では報道されませんし、これだけ感染者数増えて医療体制が逼迫していると他国の状況に気を払っている余裕も無いのも理解できますが、最悪のケースを定期観測しておくのは、自国の定量分析をするにあたって役には立つでしょう。

下記が本日時点の状況で、感染者数累計が21.6百万人に達しています。

ここからは仮定ですが、クリスマス期間中の旅行者数の多さ、まだやっているパーティー、年末のカウントダウンでの人だかり、などを見ると今後1,2ヶ月は20万人弱/日の感染者が予想されます。

ですので、「国民10人に1人(=33百万人)感染中・感染済」というのを一つのマイルストンに置いた場合に、3月末にはそこに到達する、という予想を個人的にはしております。

一応統計師ではあるのですが、この予想が大きく下方に外れますように。。

Japan, Silicon Valley

日本の人たちに知ってほしいアメリカのCOVID状況 3つ – 制度設計の参考に

①シリコンバレーにあるサンノゼでは病床が満床になったそうです。

‘We don’t have any free beds’: SJ hospital reaches full capacity as COVID-19 cases surge
https://abc7news.com/bay-area-icu-bed-capacity-how-many-beds-in-santa-clara-county-california-regional-percentage/8626253/

こうなると、COVID患者も、通常疾患患者も受け付けられなくなり、救える命も救えなくなります。GO TOなんとかの議論をしていると思いますが、現実的にこうなる可能性があるというのは知っておいた方がいいです。


②看護婦の給与

日本では非常に厳しい状況と聞いています。

賞与が3分の1「泣きそう」 医療者、コロナで待遇悪化
https://www.asahi.com/articles/ASN5Z5S47N5ZULFA005.html

アメリカでは緊急看護婦としてCOVID担当となると、$8000-$10000/週で給与が支払われると。(≒月に320万円〜400万円)

Need a COVID-19 Nurse? That’ll Be $8,000 a Week
https://khn.org/news/highly-paid-traveling-nurses-fill-staffing-shortages-during-covid-pandemic/

真偽のほどは未確認ですが、日本については制度設計の欠陥と思います。


③アメリカの感染者数全体数とカリフォルニアの自宅待機令

再掲ですが、再び急上昇中で、日本とは絶対数において比較にならない状況です。

https://www.worldometers.info/coronavirus/country/us/

また、カリフォルニアでは私が住むSanta Clara郡含め、多くの郡で自宅待機令が出ました。

仕事上、多くの駐在員の方と話しますが、日本本社側は一時帰国・帰国に関するルールについては上記の数字と状況を見ながら設計する必要があると考えます。

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