(日本の方々に読んで欲しいので日本語だけで書きます)
一応統計士の鈴木です。今はアメリカ在住です。
アメリカでは1億人以上にこの1週間前後で自宅待機が言い渡されています。
Coronavirus lockdowns: These states are ordering residents to stay home or shelter in place
https://www.usatoday.com/story/news/nation/2020/03/21/coronavirus-lockdown-orders-shelter-place-stay-home-state-list/2891193001/
それでもこの伸びです。
これでは伸びが急過ぎて逆に事態が把握できないので対数表(難しいことはなく、一メモリで10倍になるなっているだけです)で見てみましょう。
ここから見えるのは、①3月に入って8〜9日間で10倍のペースで新型コロナウィルスの罹患者が伸びてきた ということです。
高齢者が多く、国民皆保険ですぐ病院に駆け付ける日本において、病院に行く人が10倍になったら医療崩壊で大混乱になってしまうことでしょう。
②国民の1/3程度(1億人)に自宅待機を命じて、ようやくほんの少しだけ傾きが抑えられてきたように見えます。
これについては、
②−1 それでも10日で10倍程度のペースに見えます。すなわち20日弱で100倍のペースです。
②−2 とはいえ、自宅待機が効き、わずかにですが伸びが抑えられているようにも見えます。だけどそれは伸びの加速を防いだという意味で極めて重要な意味があります。
だから、アメリカのような状況になる「前に」自粛して、自発的にでも自宅待機した方が社会的に賢明です。自分の家族が罹患して、肺炎が重篤化して呼吸が困難になっても病院にもかかれず、死に至ってしまうような状況になる前に、少しだけでもいいから、数字を覚えようとまでは言わないけど、上記のグラフのイメージだけでもいいから頭に入れて、それを基に行動に移した方がいいです。
専門的なことは分からないけれど、日本人はその繊細さと思いやりからほぼみんなマスクを着用していたことから、世界的にも稀有に抑え込みが出来ていたと思っておりましたが、ここに来て気の緩み、政治的なリーダーシップと判断力の弱さから、再び罹患者が増加してきているように見えます。検査数の少なさから、潜在的な罹患者はもっと多いかもしれないことも懸念しています。
また、日本のメディアを見ていると、コロナウィルスの記事もありますが、芸能関連の記事などもまだまだ多く、海外の状況についてしっかりと報じたものがあまり見られません。(逆に、中国が悪いとかどうとうかは、今はとりあえずどうでもよいこと)
アメリカでは歩いてても人を避けるように歩くようになっていて、それを見ると少しだけど世紀末的に感じます。
もし、あと30日(1ヶ月)で仮に伸びが収まらなくて10の3乗、すなわち1000倍になったら8000万累計罹患者です。そうなると4人に一人となり、外も歩けなくなり、乗り物にも乗れず、買い物にも行けなくなり、大パニックになるでしょう。
そうしないのが知恵であり、我々が学校に通った理由だし、日本人のの思いやりなんだと思います。
ただただ、日本のみんな健康にいてほしいです。