まぁ日本企業はDX流行りです。「DX祭り」と言ってもいいでしょう。
一定程度の「ありきたりさ」を避けるために、各企業で使っているターミノロジーとして「イノベーション推進」とか「オープンイノベーション」とかも大きくは少し別の角度ではあるものの同じバケツですし、「スタートアップとの協業・共創」も「CVC」も同様です。
これは、間違いなく方向性としては悪くない。
というのは、「常に革新しなくてはいけない」というのはびじねす上間違いない方向なので。
但し、「どうしてそうか?」というと、そこには同業他社との競争があるし、デジタルを震源地として他業種との競業も激しくなるばかりだから、であります。
という意味において、一旦DXなどの祭りが始まると内部で調整や制度設計や、根回しや、資料作成や人事調整やでやんややんやしてしまう日本企業ですが、社内のことから一度落ち着いて社外において、もしくは社会として同じ方向に向かってきている太い潮流を見ると、「既に普通のDXでは差別化出来ない」ということになります。
これは、シリコンバレーに何百社と進出してきている日本企業を眺めたりだとか、その中の人とよくよく話したりだとかする中で、めちゃくちゃ確信するところです。
逆に社内・国内にいて「XXイノベーション推進室」とか「新規YY企画部」とかにいると見えにくいことなんじゃないかなぁとかって感じたりします。
そうなると、「じゃあ一体何をしたらいいのか?」という文脈において、「何がそもそも据え置くべき目的なのか」という話になるべきであるわけで。
それは、何回かぐるっと思考を廻すと、原点に戻り、「新しい事業・ビジネスモデルを作ろうね」ということになるはずです。ただ、それじゃ元も子もないので、もう一段ブレークダウンすると「ビジネスをトランスフォームしよう、それにより新しいビジネスを作ろう」ということになるべきです。それがBX。
それだと、当たり前過ぎる、解決策になっていないのですが、個人的には「デジタルの力を使って、新しいビジネスモデルで、すぐビジネスを立ち上げられる能力を身につけること。そして、必要に応じてそれをすぐたためるような仕組みを作り上げること」だと思うんですよね。
終身雇用、根回し、調整、階層、資料重視、決めの細かすぎる商品設計、グローバル市場よろ国内で堅い数字を作ること重視、自社IT開発能力の欠如などなどなどが上記太字部分を達成するために、日本企業にとってdisadvantageousな事項として立ちはだかりますが、それらを克服して上記太字内容を作っていく、そしてそのための決意と、トップダウンの掛け声と、その後にドラを社内で鳴らし続ける推進役と、ビジョンをアホのように語り続けられるエバンジェリスト的な存在の人とが来たる時代に、というか「今まさに」求められるマインドセットとツールキットなんじゃないでしょうかかしこ。