Pickleball

アメリカのラウンドワンを視察してみた→ピックルボールコート作って欲しい!!

この記事を先日見まして、アメリカにある日本企業として例外的な大成功だなと思いました。

「ラウンドワン」が米国でウケている理由 コロナで複合遊戯施設は打撃のはずが積極出店

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309607

今年100店舗を展開予定の日本ではすでにお馴染みだが、10年8月に、カリフォルニア州プエンテヒルズで米国初上陸を果たし、今期北米に50店目をオープン予定。今や米国のファミリーや若者にも大人気で、連結売り上げの3分の1程度を北米市場が占めているという。

本社はCAのBreaとあまり聞かない場所ではありますが、資本金$300Mはかなり大規模です。

今、出張で来ているLA、Orange County界隈ベスト下記のように店舗が表示され、そこそこの密度で出店されていることがわかります。

その中でも、北西にある、Burbank の店舗に来てみました。

視察のポイントとしては下記の通りです。

  • 日米でビジネスモデルが違うのか
  • 我々スポーツ、IP、不動産、システム開発、メディア・エンターテイメント事業全般を持つ中で、何か同様の事業を展開できる可能性はないか
  • このビジネスモデルにつき、ピックルボールコートで展開できる可能性はないか

HPを見る限り、かなり日本での提供サービスに近いようには思えました。

個別には:

鉄板。現在のアメリカの物価だと、$5~は安い。
私は玉屋で大学生の時分2年ほど働いていたので、すごいノスタルジアあります。これはグループ毎で$7は激安です。
卓球自体のアメリカでの人気はそれほどありませんが、やはりたまにやると面白いものです。

卓球とピックルボールは台・テーブルはなく、コートはピックルボールの方が全然大きいものの、ルール、ラケット等において類似点がかなりありますので、ピックルボールがアメリカで最も伸びているスポーツだということを踏まえ、ラウンドワンなどでアメリカで屋内コートの展開(既にかなり全米で増えてきてはいます)ができないかと考えた次第。(また、ピックルボールは地面が濡れてると全くできなくなってしまうので、雨がほとんど降らないカリフォルニアなどを除き、屋内コートのメリットは大きい)

ちなみに、我々、カリフォルニアはシリコンバレー にて下記の「在米日本人ピックルボール協会」を運営しておりまして、おかげさまで、かなりの規模まで今年拡大してまいりました。

https://www.pickleball.asia

この競技・スポーツ、そして一緒に周りでやっているローカルな米人や外国人のコミュニティがあまりに楽しいので、屋内でも屋外でもなんでもいいからコートを増やせないかな、できれば日本企業の手で、というのが根底にある思いです。

また、さらに下記のような課題がアメリカのピックルボールシーンにはあります。

  • 全米でピックルボールコートが不足している。例えば我々のHomeCourtでは夜は50人以上のプレイヤーがポートが開くのを待っているような状況。
  • そのため、既存のテニスコートをピックルボールコートに改造するという活動が全米で急増。当然、テニス愛好家が大反発。大きな軋轢を生んでいる。
  • そこまでして新たに作ったピックルボールコートにおいて、特有の「カコーン」という打球音が騒音問題化しており、近隣住民と騒動になっているエリアが多数ある

モール内展開。ちなみにアメリカはショッピングモールビジネスは厳しい状態にはある。
入口。かなりUFOキャッチー推しな前面レイアウト配置に見えます。
受付と価格表。ビリヤードについては$7から、とHPに書いてあったけど、このLA近辺だと$11/H/tableなのね。ただ、これは¥130/$としてもそんなに高くないでしょう。アメリカは物価がめちゃくちゃインフレしているので。
価格表
ビリヤード台が5台ほどあるが、安い台、キューなども安物です。一般ユーザーは気にならないでしょうが、ちょっと齧ったことがある人はむむむと感じるレベル
ボーリングはネオンな感じですねw ボーリングは詳しくないんですが、多分設備としては一般ユーザ向けなのかなとは思いました
パーティールーム、カラオケボックスもあります

大きな目的として、ラウンドワンがビリヤードボーリングの延長でピックルボールを展開できないか、という可能性についての視察だったのですが、フロアに占める面積としてそれほど力を入れていない、ということが分かりました。。


と言うのも、かなりの部分はゲームセンターだったからです。

TSUMTSUM。懐かしい!
プリクラの機械は、日本から輸入してそう
腕の骨を折って、自分史上最低の私にそんなこと言われても
AIによるビビリ検知、ってどういうアルゴリズムだw ただ、日本らしいきめの細かい機能群といえる
UFOキャッチャーも非常に多く設置されておりのキャラクターグッズが目立つ。当然まだ鬼滅の刃グッズも多数
UFOキャッチャーも日本からの輸入品が多そう
ゲーム機も同様
ただし、アメリカっぽいゲームマシーンもたくさんあり、日本のゲーム機とアメリカのものと人気、コストの観点からベストミックスを狙っているものと思われる。一方日本のゲーム機がある事は差別化につながっているものと考えられる。
こちらがゲーム機などに使える「クレジット」の料金表。ざっくりとは1ドルで後クレジット。そこからボリュームディスカウントが効く形。1つのゲームは8から10クレジット、すなわち1.2ドルで遊べる計算となり、物価水準も踏まえるとまぁまぁお得な内容と日本人としては感じられる。

ちなみに店内はそれぞれのセクション間は適度なスペースがとられている。一方でゲームセンターゾーンは結構ガチャガチャしている。
このアルコールライセンスの取得がめんどくさいアメリカにおいて、バーも併設している事は立派と感じた。当然身分証明書の提示が求められ、未成年にはアルコールは提供されない。

最後に、もう一度ですが、天候に左右されない屋内型のピックルボールコートについては時間はないが、お金はある若そうには今後浸透していくと思われ、実際に屋内テニスコートの事業者がピックルボールコートを提供し始めてもいるが、数はそれほど多くない。

現在の、全米500万人と言われる急速な(数あるスポーツの中で、最速の)利用者の伸びを踏まえると、ラウンドワンのような事業者が事業参入していく余地は大いにあると改めて考えた次第。

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