一応統計士で、見る将で、藤井七段の大ファンなので、日本時間明日2020年7月1日から開始される王位戦の統計学的な展望を記します。
統計学的に、チェスや将棋のように1:1で対局し、勝負がつき、不特定多数との対局があるゲームにつき、プレイヤーの強さを決める「Elo rating system」という何だかエロそうなシステムがあります。チェスでは非常に一般的ですが、将棋では結構やってる人しか知らないものかつ、「レーティング」として知ってはいるけど、このサイト運用者が勝手にパラメーターを設定して運営していると思っている人もいるでしょう。
エロレーティングの詳細は省きますが、藤井聡太七段の執筆時点でのレーティング1976と木村王位のそれ1792
をベースに一局あたりの藤井七段の勝率は74.2%と計算出来ます。
王位戦は七番勝負ですから、p=0.742として、王位奪取のパターンとして
4勝0敗 : 0.742 4 = 0.303
4勝1敗 : 4C3 * 0.742 3 * (1- 0.742 )1 * 0.742 = 0.313
4勝2敗 : 5C3 * 0.742 3 * (1- 0.742 )2 * 0.742= 0.202
4勝3敗 : 6C3 * 0.742 3 * (1-p)3 * 0.742 = 0.104
があり、その和が 0.922 となりますから、92.2%の確率で藤井王位誕生の可能性ありとなります。
ただ、「中年の星」の木村王位にも頑張って欲しいので、是非フルセットまで見たいですね。またアメリカから寝不足になりそう。。。
繰り返しですが、Abemaさんも本当に海外への配信して頂き、ありがとうございます!