Cat, web3

にゃんトークがなんとNew York Timesに取り上げられました!

ウクライナ・ロシア戦争の影響もあり、ちょっと手がついていなかった猫翻訳アプリの「にゃんトーク」(グローバルには「MeowTalk」)ですが、なんとなんと、かのNew York Timesがデカデカと本日付けのデジタル版と紙版で取り上げているではないですか!

Did My Cat Just Hit On Me? An Adventure in Pet Translation

Entrepreneurs are aiming to put A.I.-powered pet translation tools into our pockets

私も、メディア関係のスタートアップ投資、ビジネスをアメリカで担当する者として、こんなに栄誉なことはない!!と感激しました。

記事は下記にも格納しました。

https://drive.google.com/drive/folders/18J7QkNRrN4juy-3i8LNbRTB81AtaWobC?usp=sharing

猫と一緒にNew York Timesを読む私。
今までに何千回とスターちゃんの鳴き声もアプリで翻訳してきたなぁ。

開発したのは、本文中に何度も出てくるJavier Sanchezで、日本語への翻訳、日本でのメディアマーケティング、シアトルで寿司食いながら議論したり、いろいろやってきた戦友です。

私は、英語の翻訳を日本語に翻訳する部分と、日本展開のお手伝いをグロースアドバイザーとしてお手伝いしました。

ちょっとメディアの格として、テックスタートアップが非常に重視するTechCrunchとはレベチですので、アメリカでこんなマーケティング的な成功が起こりうるのか、というのは本当に驚きました。

Javierの次の取り組み、猫のメタバース「Catverse」なんかも含めて、成功は日々の努力に拠る、というのは亡くなった稲森和夫先生の教えにもありましたが、強く胸に刻みました。

NFTの市場、クリプトの相場が一旦落ち着きましたが、ノイズが収まったと捉えれば、ここが地に足を付けて価値のあるビジネスを作り上げる好機だということも出来ます。

メタバース/NFT/Web3とそれぞれがオーバーラップしながら、少しずつ異なるニュアンスと風景がある中で、「猫が好きな人たち」という世界での巨大市場に取り組むというのはテーマとして理にかなっているとも感じます。
コラボ出来そうな分野がある方は、是非とも教えていただければと思います!

尚、記事についてはなかなか英語で読み下すのは普通の人ではしんどい分量だと思いますので、抜粋を下記します。

  • おしゃべりな自分の家のMomoちゃんの鳴き声を翻訳すべくMeowTalkを使ってみた
  • MeowTalk社によると9つの鳴き声分野では90%の精度が出る
  • ただし、判別が難しい鳴き声もある。微妙な判定結果もある。
  • AI・マシンラーニングを活用しており、古くからこの試みはあった
  • 猫が本当は何と思っているか?との突合が本質的に必要だが、簡単ではない
  • たとえば、飼い猫が死んでしまった後に、録音した鳴き声とその時の翻訳を見ながら聞いてみる、といったような使い方もされており、猫の飼い主のニーズに応えている
  • 犬版も開発中である
Pickleball

アメリカのラウンドワンを視察してみた→ピックルボールコート作って欲しい!!

この記事を先日見まして、アメリカにある日本企業として例外的な大成功だなと思いました。

「ラウンドワン」が米国でウケている理由 コロナで複合遊戯施設は打撃のはずが積極出店

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309607

今年100店舗を展開予定の日本ではすでにお馴染みだが、10年8月に、カリフォルニア州プエンテヒルズで米国初上陸を果たし、今期北米に50店目をオープン予定。今や米国のファミリーや若者にも大人気で、連結売り上げの3分の1程度を北米市場が占めているという。

本社はCAのBreaとあまり聞かない場所ではありますが、資本金$300Mはかなり大規模です。

今、出張で来ているLA、Orange County界隈ベスト下記のように店舗が表示され、そこそこの密度で出店されていることがわかります。

その中でも、北西にある、Burbank の店舗に来てみました。

視察のポイントとしては下記の通りです。

  • 日米でビジネスモデルが違うのか
  • 我々スポーツ、IP、不動産、システム開発、メディア・エンターテイメント事業全般を持つ中で、何か同様の事業を展開できる可能性はないか
  • このビジネスモデルにつき、ピックルボールコートで展開できる可能性はないか

HPを見る限り、かなり日本での提供サービスに近いようには思えました。

個別には:

鉄板。現在のアメリカの物価だと、$5~は安い。
私は玉屋で大学生の時分2年ほど働いていたので、すごいノスタルジアあります。これはグループ毎で$7は激安です。
卓球自体のアメリカでの人気はそれほどありませんが、やはりたまにやると面白いものです。

卓球とピックルボールは台・テーブルはなく、コートはピックルボールの方が全然大きいものの、ルール、ラケット等において類似点がかなりありますので、ピックルボールがアメリカで最も伸びているスポーツだということを踏まえ、ラウンドワンなどでアメリカで屋内コートの展開(既にかなり全米で増えてきてはいます)ができないかと考えた次第。(また、ピックルボールは地面が濡れてると全くできなくなってしまうので、雨がほとんど降らないカリフォルニアなどを除き、屋内コートのメリットは大きい)

ちなみに、我々、カリフォルニアはシリコンバレー にて下記の「在米日本人ピックルボール協会」を運営しておりまして、おかげさまで、かなりの規模まで今年拡大してまいりました。

https://www.pickleball.asia

この競技・スポーツ、そして一緒に周りでやっているローカルな米人や外国人のコミュニティがあまりに楽しいので、屋内でも屋外でもなんでもいいからコートを増やせないかな、できれば日本企業の手で、というのが根底にある思いです。

また、さらに下記のような課題がアメリカのピックルボールシーンにはあります。

  • 全米でピックルボールコートが不足している。例えば我々のHomeCourtでは夜は50人以上のプレイヤーがポートが開くのを待っているような状況。
  • そのため、既存のテニスコートをピックルボールコートに改造するという活動が全米で急増。当然、テニス愛好家が大反発。大きな軋轢を生んでいる。
  • そこまでして新たに作ったピックルボールコートにおいて、特有の「カコーン」という打球音が騒音問題化しており、近隣住民と騒動になっているエリアが多数ある

モール内展開。ちなみにアメリカはショッピングモールビジネスは厳しい状態にはある。
入口。かなりUFOキャッチー推しな前面レイアウト配置に見えます。
受付と価格表。ビリヤードについては$7から、とHPに書いてあったけど、このLA近辺だと$11/H/tableなのね。ただ、これは¥130/$としてもそんなに高くないでしょう。アメリカは物価がめちゃくちゃインフレしているので。
価格表
ビリヤード台が5台ほどあるが、安い台、キューなども安物です。一般ユーザーは気にならないでしょうが、ちょっと齧ったことがある人はむむむと感じるレベル
ボーリングはネオンな感じですねw ボーリングは詳しくないんですが、多分設備としては一般ユーザ向けなのかなとは思いました
パーティールーム、カラオケボックスもあります

大きな目的として、ラウンドワンがビリヤードボーリングの延長でピックルボールを展開できないか、という可能性についての視察だったのですが、フロアに占める面積としてそれほど力を入れていない、ということが分かりました。。


と言うのも、かなりの部分はゲームセンターだったからです。

TSUMTSUM。懐かしい!
プリクラの機械は、日本から輸入してそう
腕の骨を折って、自分史上最低の私にそんなこと言われても
AIによるビビリ検知、ってどういうアルゴリズムだw ただ、日本らしいきめの細かい機能群といえる
UFOキャッチャーも非常に多く設置されておりのキャラクターグッズが目立つ。当然まだ鬼滅の刃グッズも多数
UFOキャッチャーも日本からの輸入品が多そう
ゲーム機も同様
ただし、アメリカっぽいゲームマシーンもたくさんあり、日本のゲーム機とアメリカのものと人気、コストの観点からベストミックスを狙っているものと思われる。一方日本のゲーム機がある事は差別化につながっているものと考えられる。
こちらがゲーム機などに使える「クレジット」の料金表。ざっくりとは1ドルで後クレジット。そこからボリュームディスカウントが効く形。1つのゲームは8から10クレジット、すなわち1.2ドルで遊べる計算となり、物価水準も踏まえるとまぁまぁお得な内容と日本人としては感じられる。

ちなみに店内はそれぞれのセクション間は適度なスペースがとられている。一方でゲームセンターゾーンは結構ガチャガチャしている。
このアルコールライセンスの取得がめんどくさいアメリカにおいて、バーも併設している事は立派と感じた。当然身分証明書の提示が求められ、未成年にはアルコールは提供されない。

最後に、もう一度ですが、天候に左右されない屋内型のピックルボールコートについては時間はないが、お金はある若そうには今後浸透していくと思われ、実際に屋内テニスコートの事業者がピックルボールコートを提供し始めてもいるが、数はそれほど多くない。

現在の、全米500万人と言われる急速な(数あるスポーツの中で、最速の)利用者の伸びを踏まえると、ラウンドワンのような事業者が事業参入していく余地は大いにあると改めて考えた次第。

Startup

たとえばの状況として、最近会社の若手〜中堅の離職者が増えていて、スタートアップ関係に転職しているとしましょう。

これっていうのは問題か? どうかはそれ自体論考する必要がありますが、ショートカットして思考すると、①採用コストは(非常に)高い→採用活動など ②教育コストも高い→研修費、その間の人件費 ③給与もそこそこ高い→残業費も管理職になるまではつくので ④細かい金勘定はさておき、「人材は人財」である→会社の基礎である

と整理すると、大きな課題にはなるでしょう。

一方で、どうしても企業人は内から考えがちですが、社会全体的に考えた時に、数字的には「それって世間並みの離職率?」←給与・報酬水準が平均より高いか安いか踏まえて という点とか、「社会としての人財流動性が高まるのは、アメリカのような構造が生まれそれはそれで良い」というポイントもあるでしょう。

とはいえ、個社の問題を考える、というお題だった時に、給与・報酬水準が高いにもかかわらず世間並みに離職率が上がってきているとすると、それはやっぱり上記の④人財観点から課題としてデカいわけで。

そうすると(一応理論立てて考えているつもりですが、抜け漏れとかあればみなさんと議論したいです)、なんで特定業界、今回はスタートアップ関係に限ってみますが、に移っているのかっていうのを論考する必要が出てきます。(自社のそもそもの問題を所与として、ということになりますが)

まぁ普通に考えれば、諸々のリスクやデメリットを踏まえてもスタートアップの方が「面白そうだから」(会社、業界、業態、プロダクトなど)というのが先に立ち、それが故に、また体制やリソース的にも「権限や裁量があり、自己成長できそうだから」が来て、それに続いて不確実性はありながらも「IPOなどexitイベントでのフィナンシャルなワンチャン(←流行語?)ある」てなところでしょうか。

最後の点は、数字的な検証のしがいがあるポイントで、個人的には結構しっかりとした給与・報酬を払う(特に外資ベースなど)スタートアップが増えてきていて、「大企業より少し下」くらいを提示するところもありますので、さらに上記した「exit ワンチャン」があれば、ネットネットでニュートラル、くらいに感じるケースも多いのかもしれません。ここら辺は数字で比較・検証できるので、誰かやってみてw

だから、今まで書いたことが正しければ、今の会社が「面白くない」「権限や裁量がなく、自己成長できない」から辞めちゃうんだということになりますね。

となると、どうしてそうなのか、っていうのを一旦おじさんたちの(私も45歳でかなり加齢臭の激しいおじさんです)頭の中を更地にして、その上で感情抜きで検証していかなきゃいけない。

としても、「頭の中を更地にして」の部分が各社極めて難しいんじゃないかなと感じます。

アメリカにいて思うのは、アメリカ企業だって多くの問題はあるし(たとえば、景気が悪くなるとすぐ人切っちゃうとか。これ、周りで実際にそうなった人を見てると、しゃれにならないほど大変だと感じるので、ミクロではかなりシビアな問題です)、なんだってプロコンあるんだけど、日本企業についてはこのグローバルですごく不確実性が高まっている環境およびテクノロジーによってもたらされた極めて速い競争環境において「もう本当にギリギリのところまで来ている」〜「ギリギリだけど、もう落ちちゃっている」とは感じるんですよね。

一般論だけしてもしょうがないので、個別には:

  • 新規事業の取り組み方
  • 権限移譲
  • コミュニケーションの仕方
  • パワハラ気質
  • 過度な集団主義
  • 海外市場への向き合い
  • テクノロジー下手
  • まだ強い終身雇用制から生まれる「もの言わぬ態度」 (vs.アメリカの転職ありき→必要なことは最後言う文化)
  • ローテーションによる専門性不足 (vs.海外の専門性重視)
  • Job descriptionなどの明文化の下手さ(その割にレポートなど細かい明文化は好き♪)
  • スタートアップとの向き合いの下手さ

なんかがデカいと思っています。

まぁ、個別には散々語られてますし、ちょっと新味がない内容になっちゃいましたけど、今回はそんなところです。上記した個別のポイントについてもうちょっと聞いてみたいとか、議論してみたいという方は各種SNSで@moshsuzuki、もしくはメールでmoshsuzuki@ までお問い合わせください。

Business Idea, Pickleball, Silicon Valley, Startup

ピックルボール練習相手マッチングサイト【案】

今日、私が所属しているPalo Alto Pickleball Clubのメンバーで78歳の方から「一緒に集1回、ピックルボールの練習相手になって欲しい」とFacebook Messengerで連絡が来ました。とても嬉しく、即決で「Absolutely!」と返事をしました。

78歳ですが、元テニスプレイヤーで、強いショットやバックハンド中心に私より上手い方(おそらく私の方が動けるとは思います – 33歳も年下ですので!)なので私には大いにメリットがあります。

彼からすると、なんとなく私の推測ですが、動けて(練習でも、ボールを拾いに行かないといけなかったりしますし)、特に「クソ真面目に取り組んでそうなやつ」が良かったんだと思いますw

このスポーツは本当に楽しく、4人集まるとすぐ「じゃあ試合を開始するか!?」となりますし、3人以下だと4人になるように他のコートから人を呼んでそうするので、結局すぐ練習試合(=”rec game
“)になっちゃうのがいいところ。

逆に、長らく思っていたのは、経験したことがあるスポーツで、球技ならバスケ、ビリヤード、ゴルフ(バドミントン、卓球)、その他なら水泳、ランニング、サイクリングなどの多くの時間は練習(=”drills”)に充てられているので、もうちょっと練習した方が、結局のところrec gameもより面白くなるし、公式な試合に出れば勝てるようになって楽しみも増すし、練習自体も面白いし、一石三鳥的なところはあるかなということでした。

個人的には、ゴルフについてはスタンフォード大学にいた時には「10,000球打ちっぱなし券」を買って、一日300球とか練習していたし、ビリヤードは一日に何時間も「センターショット」などの練習をしていたし、ストイックに練習するのが好きだし、もしかしたら練習のほうが好きなんじゃないかw と思ったりするほどなんです。

ただ、繰り返しですが、このスポーツは中毒性があって、すぐ仲間と、知らない人とでもrec gameを始めてしまうのは、それもそれでしょうがないことで。

とはいえ、コートを眺めていると、真面目くさった顔の人中心に(これは、冗談抜きでなんとなく見て感じるところあるんです)練習をなんとか仲間と、時には一人でやったりしている人をたまに見ます。まぁ、割合的に5%いるかいないかくらいかもしれませんが。

あるとき、長身で、レベルが3.5はある知り合いのプレイヤーから、私が一人で休憩している時に「余ってるなら練習しようよ」と言われて、3rd shot drop、クイックハンドボレー、アタック→トランジションエリアからのリセット(=これは難易度高く、意識高めでありますw)なんかを繰り返しはぁはぁいうくらいまで練習して、最後に彼が目を輝かせて「今度もこれ是非やろうよ!!」と言ったのを聞いて「あぁ、この人は同じ穴のむじなだなw」と思いましたし、「Likewise!!」と返事をしました。


だから、こういう真面目な人っていうのは、「Goodwillを持ったlight変態」くらいな感じなんですが、それでも一定の需要があるかなと。

そうなると、「練習目的で(一方的なコーチングは優良なものについては禁じているコートも多い)一定時間、特定日時でやりたい人をマッチングする(無料)サービス」というのはニーズがあるんじゃないかな、と思っているんです。

アメリカでは競技者人口が約500万人と言われていて、その中の練習好き層が上記の通り5%がターゲットだとすると、25万人がSAM(=Serveceable Addressable Market)。

マネタイズするにはちょっと心もとないパイの大きさではありますが、まぁまずピックルボールコミュニティーに貢献できれば、それはそれでいいじゃないですか!

そうやって練習を通じて知り合ったパートナーとは、もちろんrec gameを始めたり、上手く行けば公式なトーナメントに出る仲になったりもしやすいと思いますし、何より簡単な話、競技のレベルの底上げになるので、業界活性化につながることは間違いない。


本件を含め、他にピックルボールにまつわる下記をマッチングする「Pickleball-bnb(仮称)」のサービス/サイト/アプリについて、ごくごく簡単で、初版ではありますが、事業計画書を作りました。

「日本でも展開できそうだからやってみたい!」「他のスポーツでも適用できそうだし、コーディングやデザインから一緒にやりたい!」とか「これならお金出してもいい♪」とかっていう人がいたら、ぜひぜひ@moshsuzuki までご連絡いただければと思います。

  • Rec gameの相手
  • 練習相手
  • トレーナー、コーチ
  • プライベート コート(有料)
  • 中古パドル(有料)

Silicon Valley

親友とシリコンバレーでビリヤード再戦、8時間、7年越し

今日は、シリコンバレーはサンタクララの親友の家でビリヤードをしました。7年越しに実現した自宅でのビリヤード、8時間。個人的なノスタルジアが強かったので、下記にオチのない昔話を長々とします。


2015年に相当に大きなサービス・システム・機器の企画が始まり、プロジェクトマネージャーになりました。すったもんだがありながらも、予算が取れて2016年に「要件定義」を始めることになりました。

やりたいことが先鋭的で、日本のベンダーでは全然出来ないので、会社はとてもドメスティックなものの、海外ベンダーを東京に招聘して、数ヶ月かけて要件を定義することに。

要件定義については「ライトパーソンを確保できずに失敗した」というのはIT業界のあるあるです。これは業界団体がデータに基づいたレポートも出しているほど。合計で50人くらいのメンバーになりました。

なので、会社で毎日8時間とか50人収容する会議室が取れるはずもなく、結構いいホテルの貸し会議室を借りて朝から晩までやりました。今考えても、今までで一番クレイジーな要件定義だったし、インターナショナルだったし、あれが効率的だったのか分からないほど要件定義としては規模はデカかったなと。

要件が定義出来たら、その後工程は別契約ね♪という立て付けだったので、かなりベンダー側からはPMに接待のお誘いなどが入ります。実際はそれどころじゃないのでほとんど断っていましたが、逆にストレスフルな状況ではあったので、発散する手立てが必要でした。

ということで、多くの日において、打ち合わせが夜に終わったら、海外ベンダーとビールを飲みに行っっていました。一人はイギリス人で、日本人みたいに座って、少しずつ枝豆とか唐揚げとか食べながら長い時間飲む、というより、何も食べないながら、立ちながら大量のビールを飲む、という謎なスタイルでしたが、それはそれで暑い時期だったということもあり、とても楽しかったものです。

ただ、そこからさらに、そいつとは銀座のバグースに行って、夜な夜な球を撞いていた(=ビリヤードをしていた)のです。21時くらいから深夜までやって、ジンファンデルのボトルなんかも入れながら、またビール飲みながら、仕事のことは忘れて、永延と撞き続けていました。それはそれは楽しい時間でしたが、また朝からホテルで要件定義会をする、というこれもまたクレイジーな日々でした。


彼の製品は実は2006年頃から知っていて、日本の通信業界が携帯無線とWi-Fiの融合=FMC(Fixed Mobile Convergence)に湧いていた・踊っていた頃、私はシリコンバレー商材を日本の通信キャリアに売り込む輸入商社業をしていて、今私が所属しているVCで競合製品に投資して→私が売り子を日本でやるというビジネスをやっていたこともあり、彼がCTOをしていたスタートアップの製品を「業界の最有力製品の一つ」ということでよく耳にしていました。


閑話休題。

「やるならとことんやる、喧嘩上等、『手が切れるようなような上質なものを作る』」がモットーなので、相当に仕事に集中し、関係各所と喧嘩しまくった結果、結果として2018年にPMを外され、別の人生を歩み始めかけていたら、その年にアメリカに来ることになりました。

アメリカに来たら、新しいVC仕事へのキャッチアップ、案件の実行、家族の渡米などバタバタバタバタしていて、彼とreconnectする余裕がなかなかなかったのですが、ついに、彼の家でビリヤードするというのが7年越しに叶った、というわけです。


台が素晴らしく、chestnutで作られた、年代物のBrunswick(ビリヤードマニアなら垂涎)!

銀座でやるのは、場所代も高いし、酒も高かったけど、ここなら彼が自分で醸造したビール(!)(以前ビール工場とバーを経営していました。コロナ禍で残念ながら閉じてしまった)を飲める。
(ちなみに、獺祭含め、日本酒も2本も空けている)

イギリス人は頑固なんだろうか、車はアメリカにいても絶対にジャガーw

さらに、Brunswickのラックまである!!

その他調度品のセンスがいいのは、ヨーロッパ人ぽい。

深夜12時から、人生初のスヌーカーをやりました。普通のプールテーブル+スヌーカーキューでやる方法があるのね。酔っ払って、色の点数が全然覚えられないけどw


ただの個人的な昔話、ノスタルジアなんですが、こう45歳になって「真の友人」というのはかなり限られるけど、それがいる、というのは本当に貴重なことだなと。人生、悪くないなと。

それと、おっさんになって、8時間も玉撞きながら思ったのは、ようやくこうなって、彼の家まで来れて、急いで撞かなくていいんだなと。これは説明ほぼ不可能なんだけど、ビリヤード場というのはカネがかかるので、どうしても多かれ少なかれ急いて撞くところがある。ただ、こうやって、だらだら酒飲みながら、撞いてるんだか話し続けているんだか分からないような中で、ようやっと「ゆっくり撞いていいんだな」と。1回1回、球を撞く前に厚みを確認する中で、しあわせを確認するように撞けるんだなと。(そして的球を飛ばすんだけどw)

案外、年取ってよかったんじゃないかな、と。

Pickleball

San Francisco Pickleball Classic powered by the World Pickleball Tour 3.0 19+ 反省点
カリフォルニアはコンコードの会場。なんと13コートもあった。

下線は、コートで対人でしか練習できない項目(逆にその他は一人で壁打ちでも出来る)

  • ドロップを返球する際に浮かせてしまって、打ち込まれた
    • ディンクス、特にクロスディンクスする技術を身に付ける
  • 浅いドロップを返球する際に手を伸ばしてネットに引っ掛けた
    • 球を殺して、ディンクスで返球する技術を身に付ける
  • 深いディンクスをノーバウンドで返球してネットに引っ掛けた
    • ワンバウンドさせるかどうかの判断を早目にする
  • ボレーで打ち負けた
  • バックのボールを順手で返そうとした
  • フォアのボレーを返せなかった
    • ボレー練習を必ず行う
    • 体重はつま先にかける
  • ディンクスが単調になった
    • 足元に返球するディンクスの練習
  • 攻撃が単調になった
    • ロブを使っていく
    • ドライブで打ち込んでいく
    • バンギングする
  • 後ろからのドライブを返球されて厳しくなった
    • ドロップの多用
    • ドライブならもっとバンギングする
    • ドライブの軌道の精度を上げる
  • 低いボールをドライブしようとして高く浮いてしまった
    • ドライブする際に高さを気を付ける
  • 右側にいる弱い方を狙おうとして、ラインから大きく右に出てしまった
    • ライン際にリターンする練習必要
  • サーブが緩かった
    • 勇気を出していつも通りスピンをかける
  • リターンも緩かった
    • 狙いと、スピードと、スピンを明確にする
  • ノールックディンキングをネットに引っ掛けた
    • 確率が悪くなるので、やらない方がいい
  • スマッシュが緩く、度々返球された
    • 強く、速く返す
    • 足元に返す
    • コースを工夫する
  • 野津さんが左に振られた後、二人の間に打たれた
    • 自分で左に寄ってスタッキングする
  • 弱い方を突く作戦が徹底出来ていなかった
    • 意識の問題と、コースに打つ技術の問題
  • また奇数得点でレシーブの際に、サイドを間違えた
  • 暑くて、バテた
    • 暑い中での練習もする
    • 帽子とヘッドバンドを必ず着用する

良かった点

  • ドロップは悪くなかった
  • クロスディンクスは悪くなかった
  • サーブミスはほどんど無かった
    • ドライブサーブはミスをしなかった
  • スマッシュすべき時はスマッシュをした
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New Mexicoに行った際に、Hampton Innに一泊でした。

そこで、予約トラブルが勃発。ホテル曰く予約が入っていないと。

嫁は予約したものは全部印刷するので(今どき珍しい人だw)、予約が入っていない訳はないので、予約したHotels.comかホテル側どちらかのシステムに問題がある。

ホテル→Hotels.comに確認したら、Hotels.com側には入っていると言う。

ホテル側からは予約が見えない。
とりあえず何でもいいからその状態で泊めてよ、トラブルシューティングは勝手にやってよ、と言ったらそれは出来ないと。(フロントの人が勝手に判断できない、みたいな話はアメリカでは理解できる)

一時間くらいHotels.comのコールセンターと格闘して、「もういいからキャンセルしてくれ」と言ったら「何かがおかしいのでホテル側にメールを送りたい」と。ホテル側は、フロントの人間はメールシステムにアクセス出来ないと。(アホみたいな話だが、上記の通り理解は出来なくはない)

ではHotel.comで予約を取り消して、再度予約してホテルに送れと伝え、ホテル側で待てど暮らせど予約が来ない。

結局、予約はHotel.comにキャンセルしてもらった。コールセンターがイギリスっぽかったので、イギリス英語っぽく最後に「たわごとをぬかすな!」と言ってやった。

ホテル側は、正規価格ではなく、各サービスの中で最安値だったHotels.comの価格に合わせて値引きして泊めてくれた。


これは地味に悩ましい問題で、「もういい、他のホテルに行く!」とブチ切れても、Hotels.com側が上記のようにああだこうだ言って予約を取り消さないと、金の無駄だし、
他のホテルがイマイチイケてない(すごい安いモーテルか、もう少し高いプレミアムホテルしか無い)ということもあったり、
このホテルについてはHotels.comが最安値を提示していたということもあり、他のサイトで取ったりすると値段が上がってしまうという、大したことはないんだけど考慮すべき点がいくつかあった。


これは、システムの話なので、最後はどっちのシステムが悪いか分からないという点はあるんだけど、ホテルに聞いたら、Hotels.comはいつもトラブル多発で大変らしい。Expediaも、他のサイトから飛んで予約するようなものはそこで情報が落ちてトラブルになることがあるけど、Hotels.comほどでは全然ないらしい。

上記の通りイギリスの会社でコールセンターもイギリス(かそこ経由契約しているインド拠点)で、コールセンターについては相当に聞き取りにくい。”Don’t give me fucking garbage” と言い返すくらいで、その前何言っているのかわかりにくいのもかなりデメリット。


ということで、Hotels.comは相当オススメしない。
もちろん個人的に、他の会社の株持っているみたいな利害関係とかコンフリクトはないですw

crypto, NFT, Technology, web3

たまに「コールド」「ホット」ウォレット、という単語をクリプト(とNFT)の文脈で聞くことがあるかもしれません。

これは仮想通貨ウォレットのアプリやブラウザープラグイン経由でインターネット上でクリプトを管理するにあたり、別に鍵などを保存しておくデバイスとその仕組みのことを指します。

今回は「コールドウォレット」について実際にセットアップして使ってみましたのでそのレポートです。

前提として、今、Web3・NFT・クリプト・メタバースがメディア・エンタメ業界でバズワードになっていますが、そもそもそれらの親概念であるWeb3って何がどうなるんだっけ?と考えた時に、私の整理は以下の通りです。

  • ログインが簡素化 →ブラウザーの仮想通貨ウォレットを多くの人が使うようになる
  • 支払いが簡素化 →一方でウォレットのセットアップは簡単じゃない
  • データが壊れない →今データ消滅事故とかほとんど聞かないですが
  • 匿名化が出来る →これは良し悪し。またdoxxingも結構ある
  • コミュニティーを作りやすい =Discord。但しDiscord自体はめっちゃweb2.0
  • NFTと絡ませやすい =マネタイズがしやすい

ただし結局はサービス提供者側から見た時には、広告収入か課金収入によるマネタイズが重要で、後者は支払いが伴い、それがクリプトになる、ということですからその「お財布」については極めて重要。

間違いなく今後、ハッキング事例も増えてくると思いますし、それこそ社会問題になるレベルになるかもしれません。

今はパソコンにウィルスソフトを入れるのが常識になっているように(Macは別)、コールドウォレットを使うのが普通になってくるかもしれません!?

という前提が正しかったとして、次のハードルは「その使い勝手がいいか?」という点になる。その点はいつもの通り「使ってみないと分からない」のでやってみた。


San Joseのweb3ネットワークイベントに行ったら、lotteryがあり、80人の中から一等賞としてコールドウォレットが当たった!

Arculus by CompoSecure

https://www.getarculus.com/

CompoSecure 自体はNASDAQに上場しており、Market capは$100Mちょっと。(かなり小さ目ではある)

非常に凝った梱包であり、感心した。

本体は下部のメタルカードであり、この中にNFCチップが入っており、鍵の役割を果たす。

大胆かつ冷静(コールド)であれ、と。

スマホにアプリを入れて→カードキーでNFCで認証して→アカウントセットアップ→ウォレットセットアップ の流れ。

シークレットコードを書き留めるための紙も同梱されている。

結局、外付けハードウェア(NFCカード)=コールド(対して、電源やネットワークで常時接続されているタイプを「ホット」といいます。これはもう数十年ITの分野ではこういう呼び方)なのでセキュアだ、というのは理解しやすいですが、全体的なセキュリティの仕組みは何なのか?

=3 factor authentification

2 factor authentification (2FA)というのはアメリカではSNSサービスが普及していることもありデフォルトになってきていますが、今回は、

  • パスワード(6桁数字)
  • シークレットリカバリーフレーズ(クリプトウォレットで一般的)
  • NFCカード

ということになります。

上記した仕組みにおいて、メタルカードのNFCスキャンが必須なので、スマホにアプリをDLします。

で、カードとペアリング。

次に6桁数字パスワードを設定。

次にシークレットリカバリーフレーズ。

スクショ撮ったんだけど、中身が自動で非表示になったのには感心した。

その確認。

上記と同じく、スクショ撮ったんだけど、中身が自動で非表示になったのには感心した。

でセットアップほぼ完了。

中に入って、どのトークン、クリプトを管理したいか選択します。

試しにMETAMASKから0.001ETHを送ってみたらすぐ反映された。

で、これらの残高を引き出したり確認したりする際に、アプリを立ち上げると、最初に「カードキーをタップしてくださいね」と表示される。


ということで、上記した「使い勝手」の部分については、カードキーのタップだけなので、接続がイチイチ面倒くさいUSBデバイスなんかと比べて全然良かった。

ちょっとHPに書いてある「アプリにログインするのにFaceIDなどのバイオメトリック認証が必要で、それもセキュリティを高めている」の部分がアプリの利用導線上どこに出てくるのか分からなかったですが・・・(上記の通りアプリ利用時にはカードキーでの始動となっているので)

それにしても、私の仮説としては、「web3になって便利に使えるようになったね」というサービスやアプリがいくつか今後出てくる中で→クリプトウォレットが普及し→その中に入れるクリプト残高が結構な額になっていって→それを狙ったハッキング事象が出てきて→ニュースになって→Web2.0で2FAをデファクトにしてきたように、Web3でも何か追加セキュリティを入れなきゃ駄目じゃね?(特にコーポレートユーザーなど)となってこういうサービス/デバイスが普及すると思います。

Arculusにはぜひとも頑張って欲しいです!

NFT, Silicon Valley, Technology

NFTを自分で作ってみて学んだこと – 44歳非エンジニアの手習い

先日、ウクライナ支援用で、日本の招き猫をテーマにしたジェネラティブアートNFTをOpenSeaでリリースしました。

[Donation] Welcoming Cats Save Ukraine Stop the War and Putin!!

https://opensea.io/collection/welcoming-cats-save-ukraine/

仕事はテック系VCですが、非エンジニアかつ文系なので体調がおかしくなるほど大変でしたが、、仕事のかたわら1ヶ月で作ることが出来ました。

技術的に内容が完全に正しいかどうか微妙なところはあると思いますが、これからジェネラティブアートNFTを作りたい方などのために学んだことを下記します。プロセスの最初から終わりに向けて並べています。最後に所見なども。


イラスト

若い時にIllustratorとPhotoshopをかなり触っていましたが、また学習し直す時間がないのと、そもそもかわいいイラストが書けないので、気に入った招き猫のイラストのHPを探し、直接交渉しました。
このイラストレーターさんが非常にいい方だったのが、まずラッキーでした。

支払い=PayPal

私は今アメリカに住んでいますので、日本にいるイラストレーターさんへの支払いは、頭痛の種の予感がしていました。(一つには、海外在住社に対しての邦銀のネットバンキングが非常にクソいというのがあります) 但し、今回PayPalでいいですよと言ってくれて非常に助かった!
細かい話ですが、普段使っているアメリカのPayPalアカウントだと毎回為替手数料が結構ボラれるので、面倒でも日本のPayPalアカウントから払うことを覚えました。とにかくアカウント名ベースでものの1分で支払いが出来ますので、フィンテックの雄、本当に助かりました。

ジェネラティブイラスト

もともとは100個くらいのイラストを書いてもらおうと思っていたのですが、ジェネラティブの方が全然いいじゃんか、というのは後から気付いたのは計画性のなさ・アホの極みだと思い、しばらく落ち込みました。。
そこから追加費用を払い、当初の10イラストを部品化し(=追加費用)、さらに10イラスト分を追加し、計算上10億個くらいのジェネラティブアートが作れるように準備をしました。
ただ、イラストレーターさんとちょっとしたミスコミュニケーションや誤解があり、アクセサリと手が重なってしまう、などの事態が何回か起こったのでその都度協議して、追加費用も払ったりしながら修正していきました。
個人的にここら辺は過去の仕事で感情的になってこじらせることが何回もあって、ただもうかなりの中年になってきたので、建設的な会話が出来たのはとてもよかったですし、そもそもイラストレーターさんが非常にいい人だったというのもありました。

ジェネラティブイラスト生成

このGithubからソースコードを入手して、YouTubeビデオを見ながらVS Codeで必要な修正をして、バッチを回します。何回か上手く行かなくてまた精神的に落ちたりしたのですが、上手くいったときはそれはうれしかったですね〜
非エンジニアによる、ソースコード作業の最大の弱点は、「エラーメッセージが出ると心の底から怖くなる」ということかなと個人的に思っています。震える… まあ、今回何回もエラーが出たのでいい加減慣れてはきましたが、やはり「それが何を意味しているのか」を読み解けない、チュートリアル以外のことは出来ない、というところからこの恐怖感が来ています。

ソースコードの生成(メタデータ生成、IPFSへのデータアップロード、ミンティング)

これも上記の通りGithubからソースコードを入手して、上記のYouTubeビデオを見ながらやったのですが、ここで大きな大きな落とし穴があり、私を軽いうつ病へと陥れた罠が!
ビデオの中では「このビデオの通りに作業すべく、このビデオで指定したバージョンのコードを使ってね♪」とあるのですが、結局結構な数のバグがあったり関連するモジュールの変更があったりして、最新のソースコードを使ってやるべきだったのです。そうするとビデオの内容と差が出てきて、何とかやりきるしかないですがクリティカルなバグを包含したバージョンでは前に進まないので、やはり最新のバージョンを最初から使うべきでした。

その意味において、最近新しいチュートリアルビデオ Version2がリリースされたので、こちらを絶対に見るようにした方がいいでしょう。

とはいえ、NFTのメタデータとはどんなものか?そしてそれがOpenSeaなどでどう反映されてどのように見えるのか?というのが分かったのは大きな収穫でした。なるほどね〜〜と。

また、web3ではなくてはならない「IPFSについても、メタデータと自分の子どものような作れた画像をアップロードすることでURL形式だとかそもそもの仕組みだとかもよく分かりました。

さらに、そういう作業を通じて、NFTにおける「オン・チェーン」「オフ・チェーン」って何なのか??と調べた時に、書いてある説明文が自分の中で咀嚼できるかどうかというのは、こういう作業なりを通じてベースの部分が心底理解できるかによる、と思っています。ぐらぐらな土台にグチャッとしたものを乗っけて、さらにその上に・・・とやっていくと何が何だか分からなくなってしまいますが、土台(=この場合データレイヤー)をしっかり理解できたことで、まだ何とかその上位の概念が理解しやすいというのが、テクノロジー全般に言えることですがとっても大切なことかなぁと44歳のおっさんになってもいつも思うことです。

Rinkeby Test ネットワーク

何か、Rinkeby TestネットワークってTwitter経由申請とかってめんどくさくない?そもそもそれ使うことで更に面倒が増えるだけじゃない??とかって思ってたけど、そんなことは全然なかったw
単に思い込み、ということがどれだけ多いことか!

スマートコントラクトにおけるAPIサービス

これはまだ十分に理解できているわけではないんですが、、自分で一からスマートコントラクトを作って、ウォレットアドレス、トランザクションハッシュ、IPFSのURIなどを全部紐つけながらまとめていくのは自分には超難しい〜不可能なレベル。

それを一纏めにやってくれるのが、APIサービスとしての NFTPort。これがなかりせば、今回完成にはたどり着けなかった。

他にも色々サービスがあるんだと思うけど、もっと使いやすいのが出てくるだろうし、ここら辺のユースケース、使い勝手、料金(月額99ドル払っています)などで思考を繰り返していき、ディスラプションや最適解を考えていくことで、自分のVC業における投資チャンスなんかもあるんじゃないかと感じた。(これ、仕事観点ではとっても重要です)

ミンティング

個人的に、いくつかNFTは手動でミンティングしていますが、プログラムでバッチミンティングしたのは初めて。上記の理由とその他色々な理由で途中でエラーが出まくりましたが、何とかバッチが回り、
#1 minted!
#2 minted!
とメッセージが出たときはちょっと感動しましたw
今回のNFTはPolygonで作っているため、ガス代がかからないのもポイントです。(NFTPort自体がEthereumをサポートしていないというのもある。なぜなのか!?)

OpenSeaへのリスティング

ジェネラティブなNFTを作った後に、「バッチでOpenSeaにリスティングする」方法がいま無いのです。。これは間違いなく今後対応されると思いますが、方法は2つです。
1.マニュアルで全部対応する
2.マクロツールを使って自動で画面操作をする
上記は方法論ですが、今回の目的はウクライナ支援に定めたので、多く払える人・少なく払いたい人両方から寄付を受けたいと思い、1ETH/0.1ETH/0.01ETHの3種類の価格設定にしました。
そうなると今回の100体くらいだと2はそれほど効率的でもないので、またトラブルでお腹を痛くするくらいなら…と1のマニュアルで対応しました。かなり神経を使いますが、1時間半くらいで完了したと思います。

2については同じくcodeSTACKrからのチュートリアルビデオがありますので、参考にして下さい。

その中で使っているマクロツールはMini Mouse Macroというもので、勉強のために自分でも動作させてみましたが、上手くいったり上手くいかなかったり(主にページ読み込みなどの時間との関係で、各種マクロ動作が間に合わないとマクロが正常動作しない)で、この分野はしっかりとした専用ツールのニーズあるんじゃないかなあと思います。

また、メタデータで個々のNFTに付随する説明書きと、コレクションのページ全体に書かれる説明書きは別で、後者は https://opensea.io/collection/(コレクション名)/edit のURL下で編集することになります。

メタデータのフリーズ

メタデータのフリーズ(以降、まったく編集不可に固定すること)については、NFTPortを利用する場合は設定画面上明示的に設定する、とチュートリアルにはありましたが、その作業を行った記憶はないのに、メタデータはある時点でフリーズされているようでした。
この点は謎が残っています・・・

レア度が未設定!

これは、NFTとして致命的なミスですが、知り合いのNFT・メタバーススタートアップのCEOの方からご指摘頂き判明しました。(ありがとうございました!)
チュートリアルビデオに、そのステップがなかったので…という言い訳になってしまいますが、この点は絶対に次回以降改善しなくてはいけません。

ウェブサイト

http://welcoming-cats.xyz/

3年ぶりくらいにウェブサイト作るもんだから、AWS Lightsail+Wordpressで作れる、ってことをすっかり忘れていて、何をとち狂ったか、AWS EC2 で最初作ってみたけど、作るのは大変だし、相当ランニングコストが高い…と思いながら作っていて、Lightsailを思い出した時点からまた軽い鬱っぽくなってしまった…
個人的に、Wordpressというのはどうしてここまで流行ったのかまったく謎で、バグだとか使い勝手だとか沢山あり、どうにかならんかとは思っているものの、新しいプラットフォームを使う気にもならず、WPにした。(ちなみにこのブログもWP)
で、買ってきたテーマがレイアウトはまぁまぁなものの、buggyで、今もバグが残っていて、本当に腹立たしいのだが、もう、ちょっと放っておいている・・・

SNSアカウント

https://twitter.com/welcomecatnft
https://www.instagram.com/welcoming_cats_nft
https://discord.gg/Qb4XGYb8tg
https://vm.tiktok.com/TTPdSBDk9K/

アカウントを作るのは大変ではないですが、個々のアカウントにそれなりに説明書きや写真をアップロードしていくのはそこそこ手間ではあります。

ただ、TikTokはおじさんとしてあまり使わないものの、今回こんなビデオが簡単に出来ちゃうというのは、「ビデオエディターとしてのTikTok」に感心しました。音楽はたまたま我々が投資している88risingレーベルのRich Brian “History” で、めちゃめちゃクールに仕上がりました!

@welcoming_cats_nft

– Welcome Cats beckon luck and crypto to you! -Japanese traditional Maneki Neko will bring you fortune in web3 era #NFT

♬ History – 88rising, Rich Brian

とはいえ、ここらあたりで息切れしてきて、各SNSアカウントにコンテンツを追加していく作業に手が回らなかったのが、大きな後悔です・・

デジタルマーケティング

今回ペイドメディアを使う原資が無かったのと、試行的にもやる余力が無かったのと、SNSマーケティングは上記したような体たらくだったので、ここが結果的に一番弱かった。

地道にメディアにアプローチするなりして、下記のように取り上げてもらう、というのもすごく大切だと理解しているんだけど、どうしても時間的な余力がなかった。

これは「作って満足して、売るところまでたどり着かない」本末転倒な一番悪い例であり、次回以降大きく改善したいところ。

色々なNFTのドロップをNFT Eveningなどで毎日見ていると、どうしたって「NFTをドロップ、ミンティングする前のマーケティング、アナウンスメント、ストーリーの伝達」がクソ重要だということは、よーーーーく分かってきたので、これも大きな反省点であります。

この分野はトラディショナルな知識(SEOなど)と直近のSNSマーケティング等のトレンドと両方持ってないといけないし、私も若くないし、それなりに力技でもあると思うので、次のプロジェクト(=元々の招き猫イラストNFT)で一緒にやりたいという方いれば、上記のSNS経由などでぜひご連絡下さい!


所見・総論

  • 元々は「ちょっと小銭が稼げたらいいな」と思って始めたのですが、途中でウクライナで戦争が起こり、売上全額寄付型としました。
  • 売出し直後に販売できた0.3ETH分は、Ethereumでウクライナ政府に寄付出来たのでよかった。寄付者の方に心よりお礼申し上げます。

Donated NFT sales to Ukraine – you can help too from TODAY!

http://mosh-in-silicon-valley.tech/donated-nft-sales-to-ukraine/

  • それと、そもそもは「web3でのビジネスを考えるにあたって、土台の部分から理解したい」というのがあった。
  • 現時点でもNFTをはじめ、ゲームを中心に、メタバース、インフラ、ドメイン、DeFi、DAOなど色々な分野でビジネスが勃興しているが、技術的には絶対にデータレイヤーであるブロックチェーン〜スマートコントラクト〜IPFSくらいまでを知っていないと、上位レイヤーのことが本質的には決して理解できない。
  • 業務上、ベンチャーキャピタリストとしてはそれ以外の観点で、たとえば極端な話「Andreessen Horowitz が投資しているからコバンザメ的に出資すればハズレがないね♪」というようなアプローチも取れなくはない。
  • ただし、結局商社系のCVCとして「価値を生むビジネスを作りながら、フィナンシャルなリターンもエンジョイする」となると前段の部分においては、本質を見極める力は必要不可欠なので、今回NFTの作成を通じて、広く浅くだけどよく仕組みが1ヶ月そこらで理解できたのは本当に良かった。
  • また、とどのつまりは「人生のうちに、何を成し遂げたいか」という問いに戻ってくるのだけど、自分の場合は「いくつになっても勉強を続けながら、それを元に価値を生みたい」んですよね。勉強しながら机につっぷして死ぬ、みたいな人生がいいかなとw
  • ただ、(デジタル)マーケティングの部分で力不足でNFTが売れてないんじゃ、価値を生み出したことにはならないので、次のプロジェクト、「Welcoming Cats NFT」にて捲土重来、元気にマーケティングしていきたいと思いますし、プロジェクトとして一緒にやりたい方がいればレベシェアみたいな形でやれればと思います、ぜひご連絡下さい!(一人でやるのはさみしい・・)
  • ジェネラティブアートをAIで自動生成し、それを一気通貫でミンティング→マケプレへのリスティングまでするソリューションスタートアップのCEOと話した時には「アメリカでは各人の役割分担が明確なので、エンジニア、イラストレーター、マーケティング、企画、プロマネなど別々で何人もがかりでやることが普通」とのこと。アメリカならさもありなんとは思います。今回は一人でよくここまでやったな、と。
    次はみんなでわいわいやりたいです!
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